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2018.09.09
水泳

【水泳部】~平成最終章~インカレ最終日 男子800mリレーB決勝4位!!!

【水泳部】~平成最終章~インカレ3日目 

 月7日~9日=第94回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)、横浜国際プール

 

 最終日となるインカレ3日目は、男子800mフリーリレーでB決勝4位に輝いた。予選から決勝で急なメンバー変更もあったなか、予選よりもタイムを上げ昨年のインカレよりも順位を上げることができた。また、今回のインカレの結果により関東学生選手権(関カレ)での女子の一部残留が確定した。

 

 女子100m背泳ぎの予選最終組に中井てずか(経営4・八幡浜高)が登場した。中井は、序盤スピードに乗り切れず先頭集団に大きく引き離されるとそのまま差を詰められず 1分06秒22の総合45位で最後のインカレを終えた。

 

▲「悔いはない」と全力で泳ぎ切った中井

 

 最終種目の女子800mフリーリレーには、予選3組に中島みなみ(経営3・湘南工科大附高)、木澤理寿夢(経済3・武蔵野高)、坂本理奈(文1・湘南工科大附高)、角田桃香(法1・荏田高)の関東インカレと同じメンバーが登場した。第一泳者の中島が個人種目の時よりも早い好タイムで木澤に繋げると、100m自由形で自己ベストを更新し絶好調の木澤が5位まで順位を上げることに成功する。

▲順位をあげチームに勢いをつけた木澤

 第三泳者の坂本は1つ順位を落とすも良いペースで6位をキープ。アンカーの角田は100m折り返しを6位でキープするも後半疲れが見え始めタイム落とし 8分27秒08 組順位7位。総合順位では19位とわずか3秒差でB決勝(16)進出を逃した。坂本は「絶対にB決勝に進出できるチャンスがあっただけに本当に悔しい」と振り返った。また、木澤は「B決勝まであともう一歩だったので悔しかったが、これがインカレまでの自分の実力。来年も今のリレーメンバーはいますし、来年期待していてください」と気持ちを新たにした。


▲木澤から引き継ぎ飛び込む坂本


 ▲アンカーの角田を待つメンバー(左から、木澤、中島、坂本)


 専大にとって得意種目の男子800mフリーリレー。昨年のインカレでは7分28秒18B決勝5位に輝き、実力と経験から表彰台も期待される種目である。予選のメンバーは、4年生が中心の関矢雄太(経済3・埼玉栄高)、林龍之介(経済4・埼玉栄高)、石川條太郎(文4・日本大学高)、桑原颯太(経済4・淑徳巣鴨高)と昨年のインカレと同じメンバーが選ばれた。一時は第二泳者の林が5位まで順位を上げるも、勢いに乗り切れない専大は7分31秒36の組順位6位。総合順位では12位とB決勝進出を決めるも、本来の実力を出し切れずにA決勝進出を逃した悔しさから選手たちの顔に笑顔は見られなった。

 

▲第三泳者の石川

 

▲表情を曇らせる先輩たちに声をかける関矢


 気持ちを切り替え迎えた決勝では、石川に代わり塚田大河(文3・湘南工科大附高)が選ばれた。塚田は昨年の関カレでは大会新記録で優勝したリレーメンバーでありながら、インカレではメンバー変更で出ることができず悔しい思いを経験した選手だ。塚田を交えいつものように円陣を組みスタートに立った専大は、スタンドで応援する仲間たちも一丸となって戦う。

 

 第一泳者の関矢、第二泳者の林が先頭集団に迫る泳ぎで塚田に繋げると、塚田は個人種目よりも早いタイムでアンカーの桑原に託す。この日400m個人メドレーを棄権しリレーに備えた桑原は、このリレーが4年生最後のインカレでのレースとなる。桑原は仲間たちの思いを背負いラストスパートでさらに加速すると予選よりも早い7:30.13B決勝4位に輝いた。

  

▲アンカーを務めた桑原

▲桑原を待つ林、関矢、塚田

 3日間のインカレが終了した。今年の専大は「ずっと調子が悪くそのまま大会を迎えてしまった」と振り返る選手が多かったのが印象的だった。タイムからみても、全体的にインカレよりも関カレの方がタイムの良い選手が多いのは来年に向けての改善点だと感じる。厳しい練習や合宿を乗り越え、関カレや記録会で自己ベストを更新しても、インカレという一年に一度の大きな大会で結果をだすことはそれだけ難しいということを改めて感じさせられる大会だった。

結果は残念であったが、今年も専大水泳部には関カレ、インカレと多くの選手の活躍に胸を熱くさせられた。そんな素敵なチームをつくってくれた4年生をはじめ専大水部に感謝したい。新体制となる水泳部が来年どんなチームを作り上げるのか、どんな活躍をみせてくれるのか、来年も楽しみだ。

  

≪選手インタビュー≫

中井てずか 
(左から中井、斎藤)

―――1日目の200m、最終日の100m背泳ぎを振り返って

落ち着いて入るなかでタイムは早くという感覚を忘れずに泳ぐことを心がけていたのですが、100mも200も目標であった前半を早く入ることができませんでした。試合前調子が良かったこともあり、ベストタイムが出なかったことはとても悔しいが、全力でやった結果であるため悔いはないです。

 

―――監督や仲間からはどんな言葉をかけられたか

健闘をたたえて下さいました。

 

―――4年生最後のインカレはどうだったか

やはり、今までの3年間の夏とは違い、何もかもが最後でレース後は感極まってしまったが、逆にチャレンジャーの気持ちでレースに臨めた気がしています。

 

―――専大水泳部がさらに活躍していくためにはどんなことが必要だと思うか

それぞれがレースに臨むうえでどのような調整をするのが最適かを自分で知ることだと思います。

 

―――専大水泳部での4年間はどのようなものだったか

高校以前よりも自分で考えて練習したり、生活を送ったりするようになり、苦しいことも多々あったがチームメイトと切磋琢磨しながら純粋に水泳を楽しむことができるようになったと思います。

 

―――後輩へメッセージ

辛いことがあったらたまには休憩してもいいと思います。でも、どうか頑張ることをやめないでください。諦めず試行錯誤していけば絶対何かを掴めると思います。練習の成果を試合で出せるようこれからもずっと応援しています。

 

―――同期へのメッセージ

とても個性的で面白い一方で、水泳に対してストイックな同期が大好きで、とても尊敬していました。本当にありがとう。

 

林龍之介

 

―――リレーの予選を振り返って

800mリレーは去年からA決勝を狙っていた種目だったからこそ、予選でうまく力を発揮できなかったことがとても悔しかったです。

 

―――タイムを見たときが悔しそうな表情を浮かべていたが、どんな気持ちだったか

また、B決勝に進めたときどんな気持ちだったか

 A決勝に残りたいという気持ちが強かった分トータルタイムにも納得がいかなかったです。また、自分の個人タイムを見てもベストからは離れていたので、自分が足を引っ張ってしまったという思いがありました。ただ、2回目を泳ぐチャンスが残ったのでしっかり切り替えて泳ぎたいと感じました。


―――B決勝泳ぐ前にリレーメンバーでどのように気持ちを切り替えたのか、どんな話をしたか

このメンバーでリレーを泳ぐのは最後だったので、とにかくすべての力を出し切ろうという話はしていました。また、センターレーンにシード校がいたので、最後くらいは勝って終わろう!という話をしてモチベーションを高めました。

 

―――石川選手から塚田選手にメンバーが変わったのは

石川は予選が終わった後に、過呼吸で倒れてしまい急遽塚田に変更になりました。塚田は、急なメンバー変更にも関わらず、B決勝でしっかり泳げていたので自信になったと思うし、来年に繋げてほしいです。

 

―――B決勝泳ぎ終わった後の気持ちは

結果的には順位を上げることはできなかったが、トータルタイムをしっかり上げることができたのは良かったです。ただ、最後にリレーメンバーとA決勝に出たかったという気持ちにもなって、少し複雑でした。

 

―――最後のインカレはどんなものだったか

最後のインカレはうまく、泳ぎと気持ちのコンディションを整えることができませんでした。しかし、その中で支えてくれて監督やマネージャー、チームメイトに感謝です。インカレで不完全燃焼だったので、一週間後の福井国体ではその反省を生かして泳ぎたいです。

 

―――専大水泳部で過ごした4年間を振り返って

4年間、このチームで活動して感じたのは高校3年生のときに「専修大学の水泳部に入ろう」と選択した自分は間違っていなかったなぁと感じました。結果の面では、日本選手権やJapan Openに出場という貴重な経験ができたし、それ以外の面では楽しい時間を過ごすことができて本当に良かったと実感しています。

 

―――同期、マネージャーにメッセージ

同期とは入学してから引退までお互いに切磋琢磨できて、同期がいてくれたからこそ大きく成長することができたと思います。マネージャーに関しては試合のときなど忙しい中時間を作って自分のウォーミングアップを見てくれたり、タイムなどを計ってもらったりなど全力でサポートしてもらっていたので本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

―――後輩にメッセージ

大学の水泳人生はあっという間に終わってしまうので一日一日の練習を大切にしてほしいと思います。今、伸び悩んでいる後輩も、どんなに小さな努力でもいいので毎日コツコツ積み重ねていって大きな結果を出してほしいです。

 

関矢雄太

―――予選のリレーを振り返って

リレーの予選は前の日に監督に「お前が4年生メンバーを引っ張ってやれ」と言われたのでそこで覚悟を決めて調子云々よりも気合いでチームを引っ張って行こうと思いました。その結果もあり、個人よりいいタイムで泳ぐことができました。

 

―――B決勝が決まった時みんなに何か声をかけていたが何と声をかけていたのか

本当はA決勝を狙っていたのですが、B決勝だったのでどんよりした雰囲気が出てしまっていました。『2本泳げることに感謝しましょう』と4年生に言葉をかけてた気がします。

 

―――リレーB決勝のレースは予選と比べて個人、チームともにどうだったか

リレーのB決勝は予選と比べて個人としてはタイムを落としてしまったのですが、自分の持ち味であるラストスパートを思いっきりかけることができました。4年生と泳ぐ最後のレースで最後の最後にバテるわけにはいかないと思い思いっきり泳ぐことができました。その気持ちがあったからこそ上げられました。

チームとしてもタイムをしっかり上げることができて、うまく自分の役割を果たすことができたのかなと思いました。

 

―――今大会調子の悪かった人が多かったが何が原因だと思うか、またこの課題をキャプテンとして来年どのように生かしていきたいか

初日でみんなの調子が良くなくてチームとしてその調子の悪い雰囲気をずっと引きずってしまったのかなと思いました。自分がその流れを断ち切りたかったのですがうまく繋げられなく悔しいです。もっと楽しんで泳ぐことも大切であると実感しました。

キャプテンを任された来年は自分の結果で引っ張っていければいいなと思いました。また、しっかり周りにも気にかけて自分のやるべきこと、やれることをやっていきたいなと思います。

 

―――4年生へのメッセージ

今の4年生にはいつも本当にお手本となる存在の方たちばかりでした。チームを引っ張ってくださってありがとうございました。4年生が抜けるのは寂しい気持ちもありますし、不安でもありますが、4年生みたいに引っ張れるかは分からないけど、自分達らしくやっていけるように頑張っていきたいと思うので応援しててください!

 

―――新主将として意気込み

今年のインカレの悔しさを忘れず、男女共にインカレで爆発して結果を残せるように精進していきたいです。また個人的にも決勝に残って表彰台、優勝をできるように練習で課題を克服していけるように頑張ります。

 

《結果》

400m個人メドレー

伊東裕貴 (経営2・別府青山高)   43035    35


桑原颯太 DNS

 

女子100m自由形

木澤理寿夢   5790   自己ベスト 23

坂本理奈   5916     53

山田遥 (文2・桐蔭学園高)   10304   81

 

男子100m自由形

門脇翔 (経済2・湘南工科大附高)  5278     71


女子100m背泳ぎ

中井てずか  10622     45

 

男子100m背泳ぎ

上原卓巳 (経済1・日体大荏原高)  5937   71

小沢一朗 (経営3・向上高)   5967  自己ベスト 79


女子200m平泳ぎ

斎藤亜未  (経済1・武蔵野高)   24064    40


男子200m平泳ぎ

原大輔 (経営4・八王子高)     21487     22

小橋世快 (商3・八王子学園八王子高)   22293     84

 

女子800mフリーリレー

中島みなみ、木澤、坂本、角田

82708    19

 

男子800mフリーリレー

関矢、林、石川、桑原 

予選 73136  12


関矢、林、塚田、桑原

B決勝  73013   4


(文・写真=石崎愛奈・法4)