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2018.01.18
卓球

【卓球部】全日本卓球4日目 安藤ら前年度王者破る

1月18日 平成29年度全日本卓球選手権大会 大会4日目 東京体育館


ダブルスの3、4回戦とシングルスの4回戦が行われた大会4日目。シングルスは田添健汰(商4・希望が丘高)、田添響(商3・希望が丘高)、及川瑞基(商2・青森山田高)、安藤みなみ(商2・慶誠高)の4人が5回戦に進出した。ダブルスは田添健・松平健太選手(木下グループ)のペアと安藤・鈴木李茄さん(平29商・日立化成)のペアが5回戦に駒を進めた。

▲シングルス、ダブルスの両方で勝ちあがった安藤(左は専大OGの鈴木さん)


≪男女ダブルス≫


 女子のダブルスではかつて専大で無類の強さを誇った安藤・鈴木さんペアがこの全日本で復活。ふたりは昨夏、台湾で行われたユニバーシアードでペアを1度組んではいるが、国内の試合でペアを組むのは鈴木さんが卒業した昨春以来だ。同ペアは去年の大会でベスト16の成績を残している。

 この日の安藤・鈴木さんペアは4回戦で昨年のダブルス王者、平田有貴選手・永尾尭子選手(アスモ)のペアと対戦。チャンピオン相手に果敢な攻めで11-2、11-5と大差で2ゲームを奪い試合の主導権を握る。その後は3連続デュースと競った展開になるも最終ゲームを13-11で制し勝利した。


▲前年度王者を相手に金星をあげ、笑顔を見せる安藤と鈴木さん


○試合後のコメント、安藤

「3,4,5セットがずっとデュースで接戦だったのですが、勝てたので今はほっとしています。5セット目に入るときに、鈴木さんから『思い切ってやっていこう』と言われて、うまくできないところもありましたが、攻めの気持ちを忘れずにできました。次の試合でも自分たちがやれることをしっかりやっていこうと思います」


▲田添健と松平選手のペアは3-1で4回戦を突破した

 

 専大生同士でペアを組んでいる加藤健太(人間科学3・湘南工科大付高)と青柳伸太朗(経営1・湘南工科大付高)は3回戦での試合をストレートで制す。4回戦では宇田幸矢選手・張本智和選手(JOCエリートアカデミー)相手に敗れたが、この全日本で4回戦まで勝ちあがり自分の実力を発揮した。加藤と青柳はリーグ戦ではレギュラーではなかったが、この全日本での活躍をきっかけにまずは団体戦のメンバー入りをつかみたいところだ。

▲天才少年のペア相手にも堂々たるプレーをみせた加藤(左)と青柳


○試合後のコメント

加藤

「相手の方が自分たちよりも強く、1セット目はチャンスがあったのですが最後はねじこまれて苦しかったです。負けてしまいましたが、火曜日の2回戦で、吉田 ・永田(希望が丘高)ペアに最後まであきらめなかったおかげでここまでくることができました。今回、ミスから焦りが生まれてさらに、自分たちのミスが増えていくことが多かったので、もっと細かいところを練習していく必要があると思いました」

青柳

「自分の力はだせたのですが、それ以上に相手が強かったです。大会を通してあきらめないで苦しい状況でもなんとかいれていけばチャンスをものにできるとわかったので来年はランクに入れるように頑張ります」



≪男女シングルス≫


 スーパーシード枠で出場した郡山北斗(経営3・関西高)と三部航平(商2・青森山田高)は今日から出場したが、どちらも最初の試合で敗れる波乱が起こった。スーパーシードで出場する選手は勝ちあがるにあたって疲労の心配がない一方、勝ちあがってきた選手と比べて試合数をこなせないため、試合勘を養いにくいという一面も持ち合わせている。郡山や三部のような実力者でも、全日本という場で自分の実力を出し切ることがいかに難しいことを改めて感じさせる結果となった。

▲郡山は「試合の入り方を勉強しないといけない」と反省点を口にした

▲「学生でやる大会だけじゃなくて全日本のような大きな大会で活躍したい」と試合後に語った三部


 田添響はスーパーシードの宇田幸矢選手と対戦。序盤はゲームの奪い合いとなったが、第4ゲームに16-14というし烈なデュース戦を制すと、最後は4-1で勝利した。明日の5回戦では昨年の同大会で3位になった平野友樹選手(協和発酵キリン)と対戦する。

▲スーパーシードの宇田選手を破り、力強く両手を上げた田添響

▲2度のデュースを制し、ストレート勝ちで4回戦を突破した及川


○試合後のコメント 4回戦・高木和選手(東京アート)に勝利した田添健汰

「苦しい試合になるだろうと想定して準備をしてきたので、いつもより良い形で勝つことができました。混合ダブルスで負けた後は落ち込んでいましたが、逆にそれ以外でも上にいこうと気持ちを切り替えました。シングルスの目標は水谷隼(木下グループ)選手と対戦することなので、次もしっかり勝ち上がりたいと思います」


 田添健は順当に勝ちあがれば明日の6回戦で水谷選手と対戦する可能性がある。もし実現した場合、絶対王者の水谷選手相手に専大のエースがどのようなプレーを見せるか注目だ。この日も数々の熱戦が展開された全日本卓球。明日の試合でシングルスはベスト16が出揃うことになり、さらなる熱い戦いが繰り広げられることだろう。


(文=飛田翼・文3、写真=石崎愛奈・法3)