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2017.09.30
準硬式野球

【準硬式野球部】勝ち点3獲得 阿部拓が秋1勝&五十嵐劇的サヨナラ弾

9月29、30日 東都大学準硬式野球秋季リーグ 対中央大学3回戦、対日本大学3回戦 上柚木公園野球場

 専大は9月29日の中大戦と30日の日大戦でそれぞれ勝利し、連勝を7に伸ばした(引き分け挟む)。29日に行われた対中大3回戦は7回に岡本元希(経営2・常葉菊川高)の犠牲フライと須永隼人(商1・専大松戸高)の適時打が飛び出し、鮮やかな逆転勝利。今秋初先発となった阿部拓磨(経営3・専大松戸高)が9回1失点でうれしい秋1勝目を完投で飾った。30日の日大戦3回戦では4回、2点ビハインドから神山琢郎(経営4・県岐阜商高)の適時打などで逆転に成功。その後同点とされるも9回に五十嵐健(経済2・常総学院高)が右越えサヨナラホームランで試合を決め、勝ち点3を獲得した

▲29日の日大戦で完投勝利を記録した阿部拓


9月29日 対日大3回戦

スコア

<スコア>

中 大|0 0 0 |0 0 0 |1 0 0|1

専 大|0 0 0 |0 0 0 |2 0 0|2

スタメン

1(中)須永隼人(商1・専大松戸高)

2(右)福井亮太(商4・県岐阜商高)

3(左)桂川海輝(経済3・専大北上高)

4(指)五十嵐健(経済2・常総学院高)

5(二)今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)

6(捕)神山琢郎(経営4・県岐阜商高)

7(三)中谷功大(法1・広陵高)

8(一)印南唯登(法1・専大松戸高)

9(遊)岡本元希(経営2・常葉菊川高)

P 阿部拓磨(経営3・専大松戸高)

バッテリー

○阿部拓-神山


 秋はチーム事情により中継ぎとなっていた阿部拓が今秋初の先発でいきなり完投勝利。まさに、これぞエースといえる投球で中大との成績をタイにした。

 9月26日の日大戦2回戦では2番手として登板するも1点を追いつかれリードを守ることができず。その後の決め手を欠いた専大は引き分けとなってしまっただけにリベンジのマウンドとなった。「変化球を投げるときに腕が緩んでいたので、今日は強く降ることを意識した」という阿部拓はボールを少しずつ動かして凡打を打たせる持ち前の投球術を披露。9回111球を投げて打たれたヒットはわずか4本だった。ハイライトは8回、2アウトながら1、2塁にランナーを置き長打で逆転という場面で中大の4番・松元を迎える。「気持ちの割り切りはできていた。野手も後ろから後押ししてくれた」と高めのスライダーで見逃し三振を奪い、このピンチを切り抜けた。

 

▲阿部拓は8回のピンチを無失点に抑えた

 打撃陣では頼れる4年生の2人がその後の逆転劇につながるチャンスを演出した。直前の守りで1点を先制されて迎えた7回の攻撃、先頭の5番・今坂が体勢を崩されながらもバットにうまく当てるヒットで出塁すると、続く神山がこれまた泳ぎながらもレフト前に落ちるヒットでつなぎ、ノーアウト1、3塁とする。

▲7回、先頭の今坂がセンター前ヒットで出塁

▲神山もつなぎのバッティングでチャンスを拡大した

 その後1アウト満塁とチャンスが広がって9番の岡本元。9月26日の日大戦では一時は同点となるタイムリーを放つほか、この日もヒットを1本打っており、打撃の調子は上向きだ。追い込まれてから際どいところをファールで粘って6球目をきっちりレフトへはじき返し、同点となる犠牲フライを打った。

▲同点となる犠牲フライを放った岡本元

 一打勝ち越しの場面で打席に入ったのは1番の須永。最初は相手のストレートに振り遅れていたが、追い込まれながらも「まっすぐを待ちながらうまく反応できた」と低めのスライダーを捉え貴重な勝ち越しタイムリーを放った。

▲須永の勝ち越し打が決勝点となった

 少ないチャンスを見事生かし、逆転勝利を収めた専大。これで中大との成績を1勝1敗1分のタイに戻した。中大から勝ち点を奪うことができればリーグ優勝も見えてくるだけに、次の4戦目は重要な意味を持つことになるだろう。

試合後のコメント

神山主将

「中大は強いチームなので打てないのはしょうがない、でも弱気にならずガンガン攻めていこうとは言っていました。初回からそのことは実践できていましたし、それが7回の攻撃につながったと思います。阿部拓の投球はまさにエースという感じで、コントロール良く投げてくれました。岡本元は9番に置いていますが、彼が打つと上位につながるので得点力が上がりますね。いいつなぎの打者です。須永は追い込まれながらもミート重視の打撃をして、勝ちにつながるヒットをよく出したと思います」

完投勝利の阿部拓

「前回登板(9月29日日大戦)では足を引っ張ってしまったので、その反省を踏まえてマウンドに上がりました。結果につながってくれてよかったです。最初の先発の試合で勝ちがついて素直にうれしいです。先発でも中継ぎでもチームの勝ちに貢献できるようにがんばります」

勝ち越し打の須永

「先発の阿部さんがいいピッチングをしていたので、自分が点を取ればそのあと抑えてくれると信じていました。打球が落ちてくれてよかったです」


9月30日 対日大3回戦

<スコア>

日 大|0 0 0 |2 1 0 |0 0 0 |3

専 大|0 0 0 |3 0 0 |0 0 1X|4


スタメンは日大戦と変わらず

バッテリー

山口寛、岡本和、○塚越-神山


 チームの連勝を7に伸ばすサヨナラ勝利。決めたのは4番・五十嵐の劇的な1発だった。前日の日大戦では3三振1併殺とベンチの期待に応えられず悔しい思いをしていた。「ベンチの豊田さん(祥之、法4・盛岡大附高)のアドバイスやメンバー外のみんなが撮ってくれた自分の動画を見せてくれたから打てた」と、試合後のインタビューでは仲間への感謝の気持ちを語った五十嵐。チームメイトと一丸になって打ったサヨナラ弾だった。

▲秋2本目の1発は劇的なサヨナラ弾となった五十嵐(写真は29日の中大戦で撮影)

 これまで日大からはなかなか白星をあげられなかった専大。しかし今年は春と秋のリーグ戦でそれぞれ日大から勝ち星を獲得する結果となった。

試合後のコメント

サヨナラ弾の五十嵐

「打ったのはフォークです。打った瞬間ホームランだなと思いました。サヨナラは初めてです。昨日の中大戦では全然打てず、申し訳ない気持ちでしたが、最後に価値ある一打が打ててとてもうれしいです!チーム一丸となったのが今日の結果につながったと思います。これからも気を引き締めて一戦一戦戦っていきたいです」


(飛田翼・文3)