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10月14日に東京都立川市の昭和記念公園で行われる第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会まで残り一か月を切っている。選手たちは2014年以来の箱根駅伝出場に向けて各自順調に調整を進めている段階だ。今年は長谷川淳新監督が就任して初めて迎える予選会であり、新しく生まれ変わった陸上競技部がどのような走りを見せてくれるか注目を集めている。
かつて選手として箱根路を経験した長谷川新監督。目標はもちろん箱根駅伝出場だが、その戦力分析はいたって冷静だ。「現実的に狙っていくのは8~10位」と決して高望みすることなく、箱根駅伝への出場権を獲得できる順位を確実に目指す。「20キロメートルの中でどれだけスピードを生かし、そして苦しくなる後半にペースを落とさずにいけるか」が鍵になってくると話す長谷川監督。今度は「監督」としての新たな挑戦が始まろうとしている。
◎新戦力・長谷川柊に注目せよ!!
長谷川監督も中心選手のひとりとして期待を寄せるのが、長谷川柊(商2・八海高)だ。もともと「うちにとって何年に1度かの逸材」と監督から評価される才能の持ち主だったが、今年に入ってさらに力をつけ頭角をあらわした。今年6月に行われた全日本大学駅伝の関東予選会では、1万メートルで29分04秒54を記録。このタイムは各校のエース級選手と比べても遜色ない好記録だ。「こちらが与えたメニューを黙々とこなせる選手。僕の現役時代といっしょで野心のようなものを感じる」と監督も期待を寄せている。
▲新エースとしての走りに注目の長谷川
◎学生生活の集大成 上級生が箱根路へ導く
上級生も負けてはいない。副主将の岩田拓海(経営4・出雲工業高)は、専大で取り組んできたことのすべてを今度の予選会にぶつけるつもりだ。
「今年の夏合宿は例年以上に雰囲気も明るく、チームがまとまって良い練習ができた。予選会までチーム全体としてもう一段階調子を上げていけるように練習していきたい」と、合宿での成果に手応えを感じつつも、迫る予選会に向けて調整に余念がない。「応援して頂いている方々に結果で恩返しができるように」とこれまで支えてくれた人に対する感謝も忘れない。
箱根駅伝出場を目指し10校の出場枠かけて競う予選会。現時点で、専大の1万メートルや5千メートルの平均タイムは予選会参加校の中で11番と上位10校との差はほとんどない。予選会まで残りあとわずか。念願の箱根出場を達成するには選手一人ひとりが1秒でも早くタイムを縮めようとするその頑張りにかかっている。
(文=飛田翼・文3、写真=石崎愛奈・法3)