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6月12日、東都大学野球春季1部2部入替戦(第1戦)が行われた。春季リーグを最下位で終え2部1位・立正大との対戦となったが、初戦を落とし2部降格に後がなくなった。試合は両チーム無得点で迎えた7回、ここまで立正大打線を無安打に抑えてきた先発・髙橋礼(商4・専大松戸高)が3連打で4点を失うなどして一気に5点を先制される。敗れた専大は先頭打者が4度出塁するも、打線が振るわず9回の1得点のみに終わった。
〈スコア〉
専 大|000 000 001|1
立正大|000 000 50×|5
〈スタメン〉
1(右)金沢龍介(経済1・秋田高)
2(指)池間誉人(商2・糸満高)
3(二)福永裕基(文3・天理高)
4(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)
5(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)
6(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)
7(三)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)
8(一)寺澤圭祐(経営2・検見川高)
9(中)山田克志(商3・東海大甲府高)
P 髙橋礼(商4・専大松戸高)
大きな声援を受けてグランドに駆け出した選手たち。円陣の声からは戦う決意が伝わってきた。久しぶりの神宮球場にひときわ大きな「スター専修」が響き、総力戦の始まりを告げた。
▲緑と黄色のメガホンを手に、スタンドから声援を送る部員たち
試合は静かに0を刻んでゆく。0-0で7回を迎えた。先発の高橋は6回までヒットを許さず、ストライク先行。「積極的に振ってくる中で、相手の嫌がる投球ができた」頼もしいエースの姿がそこにあった。しかし、髙橋を援護したい打線もまたヒット1本に抑えられていた。3回、5回には四死球で先頭打者を出し2死3塁と先制のチャンスも、あと1本出せずにいた。
▲先発・髙橋礼、相手打線を6回までノーヒットに抑える
そこで迎えた7回表、先頭平湯が四球で出塁すると、深水が送って1死2塁。岡本の打球は3塁線フェアで1死1,3塁。ベンチが総立ちで応援する中、打席には主将・和田。気合十分の和田だったが初球でサードフライに打ち取られた。結局、この回も無得点で守りに入る。7回裏、専大はピンチを迎える。四球でランナーを出すとセンターへヒットを許す。さらに死球で1死満塁とされると、立て続けに三遊間を破られ3失点。さらに四球押し出し、犠牲フライで失点し0-5。1点を取れずにいた専大にとって、痛すぎる5失点となった。
このまま終わりたくない専大は9回表、福永の打球がセンターへ抜けると、深水の打席間に暴投がありランナーを進める。その深水もセンターへのヒットでつなぐと、代打山本力也(経営3・熊本工高)のゴロの間に1点を返した。▲9回先頭福永、センターに抜けるあたりを放ち、塁へ走りながら吠える。
▲2ストライクと追い込まれながら、ヒットでチャンスを広げた深水。
しかし、打線に火が付くことはなくゲームセット。入替戦第1戦を落とし後がなくなった。
どこよりも長い春。まだまだ春は終わらせない。勝負はここからだ。
(冨樫幸恵・文3、写真も)
和田主将
「最下位が決まってから、自分たちの弱点を再び見直してきた。入れ替え戦に向けて、チームは明るく良い雰囲気だった。やってやろうという気持ちで臨めた。先発の髙橋も、気合いが入っていたし頼もしかった。だからこそ、先制点をなんとか取りたかったが叶わなかった。あと一本、最後一本打てるようにとメンバーにも話した。明日は絶対勝ちます」
髙橋投手
「相手の印象としてはそんなに手強い印象というのはなかったが、点を取られた7回は配球が単調になってしまった。ランナーを意識しすぎたというのもある。もっとクイックなどを使って丁寧さを意識していきたい。チームは入替戦というだけでなく、秋につながる試合にしようとやってきて、緊張もあったがその中で集中してやることができたと思う。負けたあと、チーム内で『明日もあるから大丈夫だ』という声などが多くあって雰囲気は悪くない。一発勝負なので明日もしっかり準備していきます」