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10月30日平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦対東海大学 スコア 専大3-1 東海大
リーグ前半戦では1点も奪えず敗れた東海大から3点を奪い逆転勝ちを収めた。専大は第1ピリオド、相手のカウンター攻撃から1点を失うも、第2ピリオド19分に#89高橋雄介(商1・北海高)のゴールで同点に追いつく。続く第3ピリオドで6分に#26町野広光(法1・清水高)が右方向からシュートを放ち逆転した。町野は続く9分にもゴールを決める活躍を見せ、1年生の2人がチームの勝利に大きく貢献した。
≪スコア≫
専大 3-1 東海大
1P 0-1 (シュート数 5-7)
2P 1-1 (シュート数 6-7)
ゴール 19分8秒 #89高橋雄介
3P 2-0(シュート数 6-10)
ゴール 6分18秒 #26 町野広光
9分38秒 #26 町野広光
トータルシュート数 17-24
自身の守りからチャンスをうかがう、まさに専大らしい試合だった。第1ピリオドにカウンターからの失点を許しても、シュートがなかなか入らなかったとしても、ベンチの気持ちは切れていなかった。
東山哲士(法4・北海高)主将、高橋裕一監督がともに「あの場面が大きかった」と語るのは、第2ピリオド中盤から終盤にかけての守りだ。専大は依然として無得点で、東海大は先制した勢いそのままの攻めを展開していた。中盤、東海大はパックをゴール際まで寄せると、そこから続けて専大のゴールを狙う。点差を付けられたくない専大は決死の守りでシュートを防ぐも、東海大の攻撃の勢いは止まらない。しかし、ここの攻撃をなんとか耐えしのぎ、ピンチを脱すると、第2ピリオド18分、東海大の選手が続けて反則を取られ、この試合最大のチャンスを得た。
専大は慎重にパスを回し相手の守りの隙をうかがうと、その一瞬を見逃さずシュートを確実に決めてみせた。まさにピンチの後にチャンスあり、終盤19分に#89高橋のシュートでチームは同点に追いついた。
▲同点ゴールを放った高橋
こうなると、試合の流れも自然と専大に傾いてくるもので、第3ピリオド6分には#26町野が相手の守りをかいくぐって勝ち越しのシュートを決める。9分には再び町野が点差を広げるシュートを放ち、ベンチの雰囲気は最骨頂に達した。
▲自身2点目のゴールを決めた町野(写真)
先週行われた神奈川大学との試合はまさかの逆転負け。この敗戦で自力優勝の可能性も消滅した。リーグ戦初勝利を収めた相手に敗れたショックは大きく、チームも気持ちが沈みかけていたという。しかし主将の東山は「ここで沈んでいる場合じゃない、もう一度前を向こう」とチームメイトに向けて力強く呼びかけた。―まだ優勝に向けて望みがなくなったわけじゃない。主将の一言でチームは再び勢いを取り戻し、優勝への望みをつなぐ大きな1勝を手にした。
試合後のコメント
高橋裕一監督
「今日はベンチから声が良く出ていて、それが良かった。第2ピリオド中盤で守りきれたことでチームに勢いを呼び込むことができた。(2ゴールの)町野は普段から元気のある選手で、彼も使ってくれることを意気に感じてプレーしてくれた。前回の負けから少し落ち込んでいたけど、そんな中で町野がゴールを決めてくれたことはチームにとって大きかった。残り3戦、全勝しても自力優勝はなくなってしまったが、まだ可能性はあるわけだし下の順位から上がる喜びを楽しめるように、残りの試合をしっかり戦っていきたい」
東山主将「前回の東海大戦では0点で負けてしまったがその時の試合と比べてベンチも気迫あるプレーができていたし、そのプレーの質も大きく違っていた。僕らはがけっぷちなので、どんな試合でも目の前の敵を倒すだけ。次の試合でも今日のような試合をしたい」
(飛田翼・文2)