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2016.11.03

【オーストラリアンフットボール愛好会】【専Sation16号番外編】佐藤拓未(平27法卒)インタビュー


9月13日に発行された「専Sation16号」の就活ページでは、6人のスポーツ界から社会へと羽ばたいた方々の職業に関するインタビューを掲載しています。



 ここでは誌面の都合上、掲載することのできなかった学生時代から現在に至るまでのお話を掲載いたします。


 後半編第1号・4人目は、100kg×10のダンベル挙げを成功させるなど、今でも筋力トレーニングに励んでいる佐藤拓未さんです!



佐藤拓未(平27法オーストラリアンフットボール愛好会)社会人2年目

千葉商科大学 学生課→教務課職員


<オーストラリアンフットボールとの出会い>

新入生勧誘期間最終日、サークルに入るかどうかも迷っていた。そんな時に「お前、俺と一緒に世界を目指さないか」という言葉をかけられた。「なんだこの団体は!?」というのが第一印象だった。話を聞いてみるとグローバルな活動をしていて、さらに、そのスポーツは日本での知名度が低く稀なスポーツだということがわかった。「大学の時に何か大きなことをやりたいな」と漠然と思っていた佐藤とオーストラリアンフットボールの運命的な出会いだった。



<普通の男の子が成し遂げた「何か大きなこと」>

大学入学までのスポーツ経験は中学の時に駅伝、中高サッカー部であった、たったそれだけ。どこにでもいる、普通の男の子だった。そんな佐藤が、ルールも名前さえも知らなかったオーストラリアンフットボールの世界に飛び込んだ。初めは屈強な男たちとぶつかり合う接触プレーに慣れるまで時間がかかった。しかし、筋力トレーニングをつみ、3年に1度の世界大会を1年の時と4年の時の2度経験した。1年の時はサポートメンバーとして参加したため、試合には出ることができなかった。しかし、世界を経験したことで、「3年間ここ(世界)を目標に頑張っていこう」と思えた。

4年の時に経験した世界では悔しい思いを味わった。18カ国中14位。日本代表の目標としていたところに全く、届かなかった。しかし、「世界」で学んだことが後の佐藤を形成した。



<この職を目指したきっかけ>

オーストラリアンフットボールは日本に1つしかリーグがないため、全国に学生から社会人まで幅広い年齢の人との繋がりを築いた。さらに、3年に1度の世界大会を2回経験した事から、広い視野を得た。「自分の知識と経験をもとにできる職を」と教育業界へと興味を抱くようになった。

<競技と勉強と就活とアルバイトの両立>

部活ではなく愛好会であったため、遠征費、活動費その他諸々を自分たちで出さなければならなかった。どうやって練習・勉強に差し支えのないようにアルバイトをするかなど、4年間の計画を世界大会のために組んでいった。

就活の時期と丸かぶりした、4年時の日本代表セレクション。就活が重なり、4月から7月の間に行われたセレクションや合同練習に、参加できない時もあった。他の人に比べてアピールする場が減ってしまうのは悩ましかった。しかし、就活を優先しケアが十分でないと感じた時は、夜帰宅してから走り込みをするなど、自分のできるところで補っていた。

自分のスケジュール、生活サイクルを計画建てて実行することが、社会人として重要なPDCAサイクルを自然と身に付けることに繋がった。



<学生課を経験して>

学生に身につけてほしい能力はコンテンツ(内容)とデリバリー(伝え方)だ。誰しも何かしら大学生活でやっているはず。しかし、伝え方がうまくない。たとえば、アルバイトしかしていなかったとしても、そこで様々な角度から物事を捉えそれを伝えることができれば、立派な経験談となる。逆に、多くの経験をしていてもそれをうまく伝えることができなければその経験は活かされない。経験を増やすことも大切だが、実際に自分の経験をどう活かし伝えるかが大切だ。そこで、早い段階から学校の就職課で話してみること、周りの大人に話してみることを勧める。たとえ学生同士で悩みを話していても、同じような思考の中で解決策は生まれにくい。人生の先輩は学生同士では気づけないことを気づかせてくれる。



<現在の競技との関わり方>

現在も仕事の休みである週末を使いオーストラリアンフットボールを続けている。やはり、社会人になると大学生の頃のように好きなように時間が使えない。その中でも筋力トレーニングなど出来ることから行うようにしている。

<オーストラリアンフットボールの魅力>

一生ものの仲間ができる。さらに、競技人口が少ないため縦横どの方向においても繋がりも強い。様々な年代、様々な地域の人の考えに直接触れることのできる機会が多い。



<学生へのメッセージ>

あいさつと笑顔を大切に。

結局、基本的なことが1番大切。


取材メモ/拓未さんとの出会いは専大のトレーニングジムだった。卒業した今でもFacebookで筋力トレーニングに励む拓未さんを目にする。取材で久しぶりにお会いすると、在学時代よりも体が大きくなっているように感じた。時間の見つけ方と、継続する強い心を持ち合わせた方だと体が証明していた。



次回は、現在もテニスプレイヤーとして活躍する入江真子さん(テニス部卒・リコーテニス部)です!

お楽しみに!



(文・写真=斉藤葵)




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