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10月16日平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦対大東文化大学スコア 専大2-2大東大
最後まで展開の読めない白熱した試合だった。勝ち点3こそ奪えなかったが、#17石橋広大(法1・苫小牧工業高)と#20鈴木壱斗(法3・北海道栄)の活躍でここまでリーグ戦全勝を誇っていた大東文化大学相手に劣勢から引き分けに持ち込んだ。結果はドローだったが、選手全員が勝利への執念を前面に出すプレーを見せ、高橋裕一監督も「最後まで気持ちを切らさずに選手たちが自分の役割を果たしてくれた。この内容を継続していけば結果は必ずついてくる」と試合後に語り、これからの試合に向けて大きな手応えをつかむ内容だった。
≪スコア≫
専大2-2 大東大
1P 0-1 (シュート数 15-6)
2P 2-1 (シュート数18-8)
ゴール 8分41秒 #17石橋広大
10分15秒#20鈴木壱斗
3P 0-0 (シュート数13-9)
トータルシュート数 46-23
相手は安定した実力を持つ大東大、なかなか思い通りのプレーをさせてくれない。第1ピリオド6分には大東大が先制のシュートを放ち、試合の主導権は大東大が握った。専大も♯17石橋から♯71上澤舞央(法3・武相高)へ的確なパスをつないでシュートするも、パックはキーパーの正面を突くにとどまり、得点とはならなかった。先制されるとどうしても嫌な雰囲気になってしまいがちだが、この日の専大は違った。気迫を前面に出す強気のプレーを続け、第2ピリオド8分には#17石橋が、パックがこぼれたところを逃さず押し込んでシュート。相手の隙を突いた価値のある同点ゴールになった。
しかし専大は同点ゴール後の第2ピリオド10分に痛恨の失点。追いついた矢先の失点だっただけにショックも大きかったかと思われたが「今のチームなら2点くらい取り返す力はある」(東山主将)と、選手たちが下を向くことはなかった。再び勝ち越され、プレーが再開した直後の攻撃で#20鈴木がこれもまたゴールそばのパックを押し込むシュートで同点。プレーが再開されてからわずか13秒後に決まった同点ゴールだった。
その後はお互いの攻防はまさに一進一退、両者の気迫のぶつかり合いというべきか、非常に競り合いの多い展開になった。専大は攻撃後相手のカウンターにあう場面もあったが、キーパーの#70高瀬惇司(法3・北海高校)が堅守で相手の反撃を防いだ。両チームともゴールそばまでパックを寄せることはあってもそこから先、ゴールに押し込むところまでは許さない守りはまさに執念のこもったプレーだった。結局最後まで両チームに得点は入らず、勝負は引き分けに終わった。
惜しくも試合に勝利することはできなかったが、現在リーグ戦無敗のチームに先制を許してからの引き分けは大健闘といえるだろう。試合内容も勝利への執念や気迫を前面に出すプレーで、首位相手に競り負けず、今後の試合に向けて弾みのつくものになった。リーグ戦前半を終えて専大は3勝1敗1分の3位。まだまだ優勝の可能性は大いにある。
試合後コメント
高橋裕一監督
「これまでの試合で内容は1番よかったと思う。だからこそ今日の試合は勝たせてやりたかった。不用意な形で点を取られるスタートだったが、選手たちは下を向かず次のことを考えてプレーしてくれた。今日の内容をこれからも継続してほしい。目指すところは優勝して入れ替え戦に進む、そこは崩さずに後半もやっていく」
東山哲士主将
「先制されて、いつもなら嫌な雰囲気になるところだが今日はみんなの勝ちたいという気持ちが相手より上回っていた。陸上でのトレーニング含め、つらい練習もやってきたがその成果が出てくれたかなと思う。パックの支配率はこっちのほうが高かったのでもう少し点を取りたかったし、勝てなかったので悔しさが残る。後半戦も今日の試合のように気迫を出していきたい」
(飛田翼・文2)