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10月19日、東都大学野球秋季リーグ対中央大(第1戦)が行われた。
今季未だ手にできていない勝ち点。今日から最終カードを戦う。このカードで勝ち点を取れなければ、入替戦という三文字が浮かび上がってくる。
〈スコア〉
専 大 | 010 000 000 | 1
中 大 | 300 000 20× | 5
このプレッシャーの中、先攻の専大、先発を任されたのは髙橋礼(商3・専大松戸高)。初回にタイムリーヒットで先制を許すと、なおもピンチで味方のエラーと重なり2失点。
打撃陣は2回に相手のワイルドピッチで1点を返すも、その後のチャンスを活かしきれなかった。先頭打者が出塁するも、続く打者に1本が出なかった。
5回の守備、2アウト1,3塁のピンチでは和田裕生(経済3・福岡大大濠高)が3塁線フェアのあたりを滑り込んでつかみ、見事な送球。打者を1塁でアウトにし、失点の危機を乗り越えた。
7回には、内野安打から1アウト満塁となり、センターへタイムリーを浴びる。2人還って1-5。
8回、9回と相手の好守備にも阻まれ追加点はならず、試合終了。
しかし、収穫もあった。今日の試合、髙橋の投げ方に変化が見られた。フォームの修正を行ったという。髙橋は「コントロールがまとまって、自分の想像よりも良くなった」と前向きな感触を得ている。
▲フォームを修正して臨んだ先発・髙橋礼
明日、ドラフトを控える主将の森山恵佑(商4・星稜高)は「今はリーグ戦のことしか頭にない。何よりも気持ちのコントロールが大事で、この苦しい状況を乗り越えればこの先に活きてくる。後輩たちに良いバトン渡しをしたい」と話す。
齋藤正直監督は「明日も頑張ります」といつも通りの表情で球場を後にした。
勝ち点を手にできないまま入替戦に進むのか、勝ち点奪取に向けた1勝目を挙げるのか。その分かれ道となる明日、第2戦。
「ここまできたら気持ち」と話す選手たち。
目の前の一戦をものにしてほしい。
(冨樫幸恵・文2、写真=大河原佳也・文2)