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10月15日、第93回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会が東京都立川市の国営昭和記念公園で行われた。専大は3年ぶりの予選突破を懸け奮闘したものの、総合14位で本戦の出場を逃した。
雲一つない青空の下、50校589名の選手たちが一斉にスタートを切った。専大のエース丸山竜也(商4・専大松戸高)はレース序盤から先頭集団につけ、果敢に攻めた。そして、コース後半のアップダウンに差し掛かっても丸山のペースは落ちることなく、勢いそのままにゴール。去年の予選会のタイムを35秒縮め、総合個人8位、日本人3位と見事な結果でラストイヤーを飾った。
▲8位 200 丸山竜也(商4・専大松戸高)59:40
(撮影=福井彩乃・文2)
しかし、丸山に続く選手がいなかった。専大の2番手は藤井健吾(経営2・一関学院高)の120位。チームの上位10名の合計タイムで競う今大会、カギとなる“総合力”に欠けていた。本戦出場のボーダーとなった10位の日本大学とのタイム差は8分17秒。専大は昨年に比べ、総合順位は1つ上げたものの、ボーダーとのタイム差は大きく開く悔しい結果に終わった。
▲120位 208 藤井健吾(経営2・一関学院高)1:01:59
(撮影=冨樫幸恵・文2)
▲145位 199 濱野優太(経営4・荏田高)1:02:22
(撮影=西村光生・商1)
▲152位 198 小澤勇斗(商4・相洋高)1:02:35
(撮影=大河原佳也・文2)
▲158位 206 川平浩之(経営2・広島国際学院高)1:02:40
(撮影=冨樫)
▲164位 209 矢澤明徳(経済2・諏訪二葉高)1:02:44
(撮影=冨樫)
▲180位 197 秋山隼人(文4・青嶺高)1:02:59
(撮影=冨樫)
▲185位 205 宮尾佳輔(経営3・鶴見高)1:03:04
(撮影=大河原)
▲195位 207 佐藤雄基(経営2・横浜高)1:03:12
(撮影=大河原)
▲228位 210 塚原淳之(商1・那須拓陽高)1:03:45
(撮影=大河原)
▲368位 201 山口哲平(経営4・横須賀学院高)1:06:56
(撮影=大河原)
▲401位 202 渡辺瑠偉(経済4・成田高)1:07:41
(撮影=冨樫)
レースを振り返り丸山は「自分の走りについては、先頭集団で他校のエースと競り合いチームのタイムを稼ぐというレースプラン通り、納得の走りができた。普段の練習では、言葉でなく背中で見せてチームに貢献しようと心がけてきたが、今日は思ったより後ろがついてこなかった」と悔しさをにじませた。
主将の小澤は「結果を受けてまだ整理がついていない。全日本予選会での反省を踏まえた攻めの走りが後半のペースダウンにつながり、思い通りのタイムが出なかった。主将としてすべてやってきたつもりだが、その中で本戦出場を逃したのは自分の力不足」と言葉を詰まらせた。そして「泥臭くコツコツと力をつけ、箱根路を走ってほしい」と後輩へ向けて思いを語った。
「結果は受け止めるしかない。4年生主力の理想的なチームだと思っていた」と伊藤国光監督。「丸山の走りはエースとしての意地を感じた。その丸山の次を担うのは、3年生の宮尾、吉田、風岡。今大会は故障で不出場の者もいるが、これからは彼らがチームを引っ張る」。今後強化していく点については「負けないスピード。そして、今日この場の気持ちを常に忘れずに、持ち続けること」。伊藤監督の重みある言葉や表情の一つひとつが印象的だった。
第94回大会に向けて選手たちはすでに再スタートを切っている。これから1年、どんな進化を見せるのか。チームとして一皮も二皮も剥けた姿を来年、国営昭和記念公園で見せてくれることに期待し、今後も専大陸上部の成長を追い続けたい。
(温井結・商2)