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東都大学春季リーグ第３週１日目、専大対日大の第１回戦が４月２０日、神宮球場にて行われた。結果は６対１で専大の勝利。勝ち点１にリーチをかけた。
「強打の専大」が帰ってきた。強敵日大相手に１０安打６得点。先々週の東洋大戦を１勝２敗で負け越し、勝ち点１を奪われ巻き返しを図る専大。その雪辱心が早くも功を奏した。
初回こそ１番池間誉人（商１・糸満高）のレフト前ヒット１本で終わるものの、続く２回、１アウトで６番和田裕生（経済３・福岡大大濠高）が四球で出塁すると、７番秦匠太朗（経営２・二松学舎大附高）がセンターフェンス直撃となる２ベースヒット。その間に１塁ランナーの和田が快足を飛ばしホームに生還。２つの好プレーで先制点を得た。続く３回も先頭打者池間のライト線を破る２ベースヒットを皮切りに２番伊與田一起（経営４・明徳義塾高）もライト後方へのタイムリー２ベースヒット、わずか二人で追加点をもぎ取り、３回終わって２対０と優勢のまま前半戦を終える。
▲２安打２打点と頼りになる副主将・伊與田
しかしここで攻撃の手を緩めないのが専大打線だ。中盤戦となる４回、先頭の７番秦がショートへの内野安打で出塁すると８番上木健晴（経済４・大垣日大高）がすかさずバント。１アウトランナー１塁で迎えるは９番山本力也（経営２・熊本工高）。ここの場面で日大は左腕の弓削にスイッチ、しかし左右の違いは山本と専大ナインには関係が無い。山本がライト前ヒットでランナー１，３塁のチャンスを作ると、１番池間がヒット性の当たりを三塁線へ放つ（記録は三塁手のエラー）。続く２番伊與田のセンター前ヒット、４番森山恵佑（商４・星稜高）のレフト前ヒットでこの回３得点、５対０と再び差を広げた。
その後５、６、７回は無得点。しかし８回に２アウトから山本がライト前ヒットで出塁すると再び１番池間、この試合５回目となる打席で３本目となるタイムリー３ベースヒットを放ち、ダメ押しの６点目。結局池間の３安打を含む１０安打６得点で専大の攻撃は終わった。
６得点の影に隠れてはいるが守備陣もさらに冴え渡っている。専大の先発はエース髙橋礼（商３・専大松戸高）。初回に２安打こそ打たれるものの、その後無失点で切り抜けると、２，３回を無安打ピッチング、５回に１点を失うがその後は安定したピッチング。６回を無失点に切り抜け好リズムで打線につなげた。
▲専大が誇るエース・髙橋礼
７回にピンチは訪れる。先頭の６番打者にヒットを許すと、次の打者にサード強襲のエラーで出塁させてしまう。しかし続く８番打者をセカンドゴロで押さえ１アウト。ここで投手を髙橋から平間凛太郎（経営４ 山梨学院大学附高）へとスイッチ、快速ストッパーに全てを託し髙橋はマウンドを降りた。その後９番打者をセンターフライに打ち取ったが、続く１番にフォアボールを与えてしまい２アウト満塁のピンチを作ってしまう。だがこのピンチを救ったのはバックの守備陣だった。ランナー満塁で２番にセンターの地を這う強烈なライナーを打たれるもこれをセンター山本が好捕。流れを相手に許さぬまま試合を後半戦へと持ち込んだ。そのまま８回、この回もバックが盛り上げる。再び平間が１アウト満塁のピンチを作ってしまうも７番打者の強烈なゴロをショート池間がダイビングキャッチ、そのままセカンドへトスをし２アウト、セカンド伊與田が１塁へ踏ん張って投げ３アウト。攻撃だけでなく守りでも試合を作った。その後９回を３者凡退で締めゲームセット。試合は６対１で幕を閉じた。
以下コメント
斎藤監督
「今日は池間の活躍が光った。９番山本も打順以上の実力を見せている。先発の髙橋も良かった。日大は当て逃げして足を絡めて行くチームだが髙橋が上手く処理してくれた」
森山主将
「今日は勝てたので良かった。自分の調子は上り調子です。次もがんばります」
秦選手
「スライダーを待っていたが打ったのはチェンジアップだった。しかし体が反応して打つことが出来た」
▲先制打を放った秦
山本力也選手
「熊本は地震で大変だが家族の声を聞くことが出来て安心した。みんなの代表として積極的に打っていきたい」
▲２安打や好守備を見せた山本力也
池間選手
「１年生らしくプレーできたと思う。守備でも攻撃でも投手を援護できて良かった。オープン戦では他の１年生が出ていて悔しかった。その悔しさが今に繋がってるのだと思う」
▲攻守にわたり大活躍のルーキー池間
（文２・村田侑晟）
