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＜2016年東都大学春季リーグ開幕！！（撮影＝飯塚）＞
＜ゲームレポート＞
シーズン開幕戦を白星で飾れず、黒星発進。
4月5日神宮球場にて東都大学春季リーグ 対東洋大戦 第１回戦が行われた。打線は初回に伊與田一起（経営4・明徳義塾高）が先制タイムリースリーベースを放つなど2点先制。一方、先発の髙橋礼（商3・専大松戸高）は1、2回を三者凡退に抑えるも3回に3四球を出すなど2失点。4回にも4点を失い降板。反撃したい専大打線も反撃の糸口を掴めずに沈黙。8回になんとか1点を返すも東洋大に3-8で敗れた。
＜ゲーム詳細＞
オープン戦を7勝12敗1分け（全20試合）で終え、4月5日の開幕戦を迎えた専大野球部。初戦は、昨秋の入替戦で駒澤大と激戦を交え1部の切符を勝ち取った東洋大との一戦。昨春の専大と同じく勢いがあり、その勢いに押し負けない投手力と打撃陣の奮起が勝利のカギとなる。
試合は初回から動く。1年生で唯一開幕スタメンを勝ちとった1番火ノ浦明正（経済1・れいめい高）が2球目を叩き、レフト前ヒット。2番伊與田は初球からバントの構えをして送る体制を整えていたが、「打てのサインが出て思い切り振りぬいた」という打球は左中間を真っ二つに割る先制のタイムリースリーベースに。わずか試合開始5分での先制と幸先の良いスタートを切る。続く3番福永裕基（文2・天理高）はフルカウントから四球を選び出塁する。無死一、三塁のチャンスを作り、迎えるは今季から主将に就任した森山恵佑（商4・星稜高）。彼の持ち味でもある自慢のバットコントロールで相手投手の決め球をファウルにし自分の狙い球を待つ。そして6球目がマウンドから放たれた瞬間、ボールは快音とともにレフトへ飛び、犠牲フライに。自慢の新専大打線が機能し試合の流れを掴んだ。
＜火ノ浦は東都リーグ戦 初打席初安打初得点を記録!（撮影＝冨樫幸恵）＞
一方の投手陣。右下手投げ右腕、髙橋礼が2季連続の開幕投手としてマウンドに上がる。髙橋は1年次から先発を任され、優勝したシーズンはクローザーを経験し、日本代表も経験した。そんな右腕は冷静に打者を手玉に取り1、2回を三者凡退に抑えた。下手投げから繰り出される平均140kmの直球は唸りをあげた。
＜好調な立ち上がりを見せた髙橋!（撮影＝飯塚恒成）＞
しかし3回に8球粘られ8番打者を四球で出すと、送りバントを挟み、1、2番に連続四球。2死満塁のピンチを背負うと3番打者に右翼線にかかる2点タイムリーヒットで追いつかれてしまう。続く4回にも味方の野選（フィルダースチョイス）も重なる不運もあり4失点で降板。この回は打者一巡の猛攻を受けるも代わった平間凜太郎（経営4・山梨学院大附属高）がMAX147kmの直球を活かし後続を抑えた。
その後、7回を本間大暉（経営4・埼玉栄高）。8回を2死まで小曽根圭吾（経営4・至学館高）。8回2死から前田敬太（商1・中部商業高）が投げ、今日ベンチ登録された投手のほとんどが登板した。（山田宏夢（商2・北照高）だけ未登板）開幕戦のマウンドに上がるか上がらないかで意識や気の持ちようは変わってくるだけに、この登板は価値のあるものになっただろう。
＜投手陣の中では貴重な左腕投手、本間。点こそ失ったが今後の活躍に注目だ！（撮影＝飯塚）＞
また最少失点に抑えている中継ぎ陣を救いたい打線は8回に2死からチャンスを作り福永がレフトへのタイムリーヒット。9回にも2死から得点のチャンスを作るも後続が続かずに試合終了。終わってみれば7安打3得点。相手打線は5安打8得点と効率が良かっただけに専大打線は少し寂しい内容となってしまった。だが、1年生の池間誉人（商1・糸満高）や岡本良樹（経営1・専大松戸高）にヒットが飛び出し、坂口漠弥（商1・天理高）・竹並孝基（商1・大社高）も初出場を果たすなど今後の1年生の活躍に期待を持てる選手起用だった。
（飯塚 恒成・文3）
＜高校時代に通算40発以上の本塁打を放っている坂口。クリーンナップを打つ日もそう遠くはないかもしれない。（撮影＝飯塚）＞
＜監督・選手コメント＞
◇齋藤正直監督
「新ユニフォームは「成長」を意味する緑。去年は完成したチームでのスタートだったが、今年は初めての選手が多く、一戦一戦成長していくチームだと思っている。今日はフォアボールなど、アンラッキーが重なった。髙橋も(審判の)微妙なジャッジに動揺してしまった。森山のDH起用については、深い意味はない。単にDHがいいと思った。今春リーグの鍵は、髙橋。それと若い選手が伸びていくこと。一つ一つ細かいことでも、次に繋がるようにしていきたい。頑張ります。」
◇森山恵佑主将
＜初回に犠牲フライを放ち追加点を挙げた!（撮影者＝冨樫）＞
「東洋大は入替戦から上がってきて勢いのあるチーム。圧倒されないようにと今日に臨みました。初回のチャンスの場面では勢いづけるつもりで打席に入った結果です。今日負けているので明日は全力で勝ちにいきます。」
◇伊與田一起選手
＜先制タイムリーを放ち塁上でガッツポーズ!（撮影＝冨樫）＞
「調子は悪くはなく、良い感じでバットを振れました。(タイムリーの場面では)バントのサインが出ると思ってましたが初球待てが出て、2球目は打てのサインでした。思いっきり振り抜いた結果、良い結果になりました。今日は全体的に良い内容の打席。(チームについて)点を一気に取られた回が1番大きかった。どうピンチを我慢できるか。(東洋への意識は)特にない。相手は関係なく、自分たちの野球をするだけ。(明日へ向けて)勝つしかない。思い切ってやる。」
