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2026.11.04
バスケ

【男子バスケ部】「チーム全体の勝利」入れ替え戦初戦突破 1部昇格へ好発進

〈第102回関東大学バスケットボールリーグ戦 入れ替え戦=11月3日 国立代々木競技場 第二体育館 専大70ー67国士舘大〉

 

 リーグ戦を17勝5敗で終え、全体2位で迎えた入れ替え戦、専大は1部11位の国士舘大学と対戦した。


 試合の入りこそ、加藤律輝(経済4・羽黒高)が相手ディフェンスを交わすシュートで相手を揺さぶり、専大が目指すリバウンドからの攻撃を意識し得点につなげた。だが第1Q後半から相手が1部の意地を見せつける。3ポイントを沈められ、ディフェンスでファウルを取られると、12-17で逆転を許す展開に。それでも専大は、度重なる選手交代で流れを切ると、途中出場のエメジュル比呂斗(経済1・北陸学院高)が2度のスティールで相手のパスの隙をつき、佐々木星大(商1・東北学院高)がゴール下で華麗なシュートを決める。第2Q終了間際も古山幸聖(文2・桐光学園高)が2ポイントを立て続けに決め、35-29で前半を終えた。しかし、後半第3Q、再び相手の攻撃が牙をむく。序盤から2ポイント3本と専大のファウルからフリースローを2本沈められ、35-35で同点に追いつかれるとその後も3ポイントなどで再び逆転を許す。それでも、佐々木や後藤宙(商2・美濃加茂高)、キング太(文1・開志国際高)が相手ゴールに果敢に攻めこみ、再び逆転する。その後は取っては取られの両者一歩も譲らない展開となった。第4Q終盤で、キング・加藤が足をつり、コートを離れるハプニングが起きるも、最後まで集中力を切らさず戦い抜き、70-67で入れ替え戦初戦を制した。

▲入れ替え戦初戦を迎えたSOARERS



 第1Qは出だしから加藤が2ポイントを決め、相手ディフェンスのファウルを取るとフリースローを沈める。専大が目指すリバウンドからの攻撃を意識し、果敢に相手ゴールを狙い点差を広げていく。加藤は「最初に自分がバスカンを決めて、今日(自分の)調子いい、やれるなという確信が掴めた。受け身になったら絶対勝てないゲームで、自分たちは挑戦者なので、思いっきりプレイすることができた」と手応えを口にした。しかし、後半で相手が攻撃の狼煙を上げる。相手の3ポイントが決まると、キレのある攻撃にディフェンスでファウルを取られ、立て続けにフリースローを決められてしまう。途中出場の後藤が2ポイントで反撃するも、残り40秒と残り5秒の場面で、相手の88番の比嘉一竣選手に連続でシュートを入れられ、12-17と5点差で第1Qを終えた。

▲相手ディフェンスを背にシュートを放つ加藤


 第2Qは途中出場の佐々木の3ポイントで専大の攻撃が始まった。佐々木は「自分が交代される場面は、自分としても役割が分かっている。ドライブだったり守備だったりを恐れずにやるのが自分の持ち味。そういう(起用された)意図を汲んで自分としてはやれたかなと思う」とコートイン時の心境を述べた。

 この回、専大の連携プレーが際立った。後藤の縦パスからキャプテンの野﨑稜太(文4・近畿大附高)がゴール下からのシュートで得点し、さらに、後藤のアシストからアピアパトリック眞(商3・福岡第一高)がシュートを決めた。野﨑は今試合でもベンチ、コート内で積極的に声掛けを行い、「できるだけこの場に飲まれないように、コミュニケーションの量を増やして、みんながバスケットに、自分のプレーに集中できるように意識して声をかけた」とチームの雰囲気を底上げした。途中出場のエメジュルは相手の隙を狙ったスティールを2本成功させ、攻撃の糸口をつくった。さらに、エメジュルのパスから佐々木が華麗なシュートを放ち、25ー22で逆転する。その後も、キングがフリースローを2本沈め、その直後に2ポイントを決めた。古山が終盤に2本の2ポイントで得点し、攻撃の手を止めなかった専大が35-29で相手に6点差をつけ、第2Qを終えた。

▲ゴール下でシュートを狙う野﨑

▲シュートを放つ佐々木

▲スティールから攻撃の起点をつくったエメジュル



 しかし、第3Qで相手の攻撃のギアが上がる。入りから2ポイントを3本許し、専大のファウルからフリースローを2本沈められ、一気に35-35の同点に追いつかれる。専大は途中タイムアウトを取り、相手に流れを渡さない。キングと後藤が立て続けにシュートを放ち、点差を詰めていく。キングは「10番の律輝さんであったり(47番の)幸聖さんが対策されている中で、自分が本当にやらなくちゃいけなくて。その2人に負担をかけないように、自分が今日はしっかりやろうと思っていた」と当時の心境を語った。終盤にかけてガード陣が躍動し、後藤のアシストでムワンバパトリック(商2・八女学院高)とキングがゴール間近で2ポイントを決め、同点に追いつくと、エメジュルが3ポイントを沈め、再び逆転した。最後は後藤のフリースローで締めくくり、第3Qを50-45で終え、最終第4Qへ。

▲チームハイとなる20得点を決めたキング

▲ドリブルする後藤


 勢いそのままに、専大は第4Qに入っても攻撃を加速させていく。ゴール下でキングのアシストからムワンバが得点し、その後も佐々木、後藤と立て続けに2ポイントを決め、佐々木はさらに3ポイントを沈めると、徐々に相手との点差を広げていく。佐々木は「大事な場面で自分やキング、エメジュル、ヒラリーも1年生ながら出させてもらっているので、怖がらないでフレッシュにやるのが自分たちの役割だということをベンチで話していた」と明かした。しかし、相手も負けじとリバウンドから攻撃につなげていき、点差を詰めていく。キングが2ポイントを放った直後、足を抱えコートにうずくまり、その直後、加藤も足をつりコートを離れるといった、2度にわたる想定外のアクシデントも発生した。残り10秒付近で相手が3ポイントを2本沈め、専大はタイムアウトを取る。しかし、タイムアウト明け直後に相手の2ポイントが決まり、68-67と10秒未満で1点差に詰められ、一打出たら逆転という場面で、専大はまたもタイムアウトで相手の流れを切る。相手からファウルを2回取り、佐々木は最初のフリースローは相手ベンチの応援にリズムを崩されるも、その後のフリースローでは2本を軽々決め、70-67で無事逃げ切った。入れ替え戦初戦を勝利で収め、1部昇格へ弾みをつけた。


▲ボールキープするムワンバ



 佐々木は「チャレンジャー精神を忘れないように、今年のチームスローガン”TAKE THE NEXT”を意識しながら試合に入ろうという話をしていた」と試合前の様子を明かした。

 さらに「全員が同じ方向を向いて、リバウンド・ディフェンスを徹底することを毎試合毎試合意識してやっている。それが明確に今日の試合でできたということが勝因なのかなと思う。自分たちのチームは活躍できる選手が多くいて、そういう点において今日は(キング)太がやってくれたかなと思う」と今試合を振り返り、チーム独自のXファクター(活躍した選手)にキングの名前を挙げた。

 第4Q終盤のフリースローを相手の応援の影響からか珍しく外した佐々木は「リーグ戦を通してもアテンプト(シュートの回数)は多かったんですけど、メイド(成功数)がなかなか伸びなくて。練習します」と笑みをこぼしながら意気込んだ。

▲インタビュー後、専スポカメラにポーズを決めてくれたキングと佐々木



 佐々木優一監督は試合前に「去年は初戦を取られて、そのままの勢いで2連敗という形で終わってしまったので、何が何でも1戦目を勝ち取ろうという話をしていた」と明かし、1戦目の勝利を強く意識して試合に臨んだことを述べた。



 今試合では、選手交代が多く見られた。その点について「それぞれリーグ戦で自分たちの役割を理解してくれている。とにかく出ている時間を全力でやる、そこからタフになって疲れてきたとかうまくいかないケースが出てきた時は次の選手、ファウルが飛んで来たら次の選手という形で、誰を出しても戦力が変わらないチームになっているので、そこは選手たちを信じてメンバーチェンジした。そこに応えてくれた選手たち、出れなかった選手もずっとチームで戦ってくれましたし、応援席にいるメンバーも悔しい気持ちがあると思うが、チームのために同じ方向を向いて戦ってくれたので、チーム全体の勝利だなと思う」と振り返り、選手たちへの感謝の言葉を述べた。


 途中交代の際、選手に対しては「まずは自信をもってやろうということ、今こういうところがやられている、こういうところが必要だからという情報を伝えたうえで、トランジション(攻守の切り替え)とかボールプッシュ(=トランジションでボールをキャッチした選手が素早くドリブルで前方へボールを進める動作のこと)だったり、やってほしいことを伝えたうえでコートに送り出した」と話した。



 次戦は、国士舘大学との2戦目に挑む。



加藤は「悪かった所でも良かった所でもあるんですけど、リードされて追いつけた所は良かった。けれども、リードされる展開があったので、なんでリードされたのか、なぜ自分たちが崩れたのか、そこをもう1回修正して明日臨みたいと思います」と意気込み、野﨑は「もう1個勝たないと何もないので。帰ってすぐ準備をして、明日必ず2連勝で1部昇格を決めます。応援よろしくお願いします」と次戦に向けて奮起した。


念願の1部昇格へは、あと1勝。

チーム一丸となり、戦い続けていく。



文=平野百々花(人間科学3)

写真=髙橋沙瑛(文3)、錦織秀樹(文1)