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2026.10.27
ラグビー

【ラグビー部】試合終了間際に執念のトライ!引き分けに持ち込み、勝ち点3を獲得

<関東大学リーグ戦1部 第5節=10月25日  セナリオハウスフィールド三郷 専大 28-28 立正大>

▲この試合活躍したHO山内青空

ここまで1勝3敗で7位の専大は、同じく1勝3敗の勝ち点8で並び得失点差で6位とする立正大との一戦に臨んだ。

 前節の流通経済大と同様、スタメンに力強い留学生選手を擁する立正大。対する専大は、PR徳久千太郎(経済4・長崎北高)が今季初のスタメンに名を連ねるなど一部に変化は見られたものの、大幅なメンバー構成の変更はなく決戦へ挑んだ。 

▲試合開始前は雨は降っていなかった

試合はキックオフと同時に降り始めた雨とともに幕を開けた。


前半7分、ゴール前のスクラムから相手留学生選手に先制トライを許した専大だったが、直後のオフェンスでは、降り続く雨で濡れたボールが手につかず、ノックフォワードや相手の素早い寄りに屈してノットリリースザボールの反則を取られるなど、あと一歩のところで得点には結びつかない。

▲惜しい場面が続く

すると前半20分、再び相手留学生選手にディフェンスラインの隙を突かれて追加点を献上し、0-14とリードを広げられる。

それでも専大は崩れない。直後の26分、スクラムで相手のペナルティを誘発すると、敵陣ゴール前5mのマイボールラインアウトを獲得。FW陣が一丸となってモールをパワフルに押し込み、最後はHO山内青空(経営4・仙台育英高)が意地のグラウンディング。コンバージョンゴールも決まり、7-14と追い上げる。

▲トライを狙う山内青空

その後もラインアウトを起点に鮮やかな展開で相手ディフェンスを崩しかけたが、惜しくもトライには届かず、7点差のまま前半を折り返した。


ハーフタイムを迎える頃には雨もすっかり上がり、コンディションが回復する中で勝負の後半がスタートした。

後半5分、WTB川瀬雄介(経済1・秋田工業高)のビッグゲインからサイドへ展開。テンポ良くフェーズを重ねると、最後は今季初スタメンのPR徳久千太郎(経済4・長崎北高)が押し込みグラウンディング。14-14とついに同点に追いつく。

しかし13分、相手の鮮やかなキックパスからサイドを破られ、再び14-21と勝ち越しを許してしまう。

一進一退の攻防が続くなか、29分に再び敵陣深くへ攻め込むと、SH神園然(経済3・東福岡高)が相手の一瞬の隙を突いてゴール中央へ躍り込み、またしても21-21の同点に追いつく。

▲SH神園然がゴール中央へトライ

だが、35分に自陣ゴール前5mのラインアウトから相手モールに押し込まれて失点し、土壇場で勝ち越された。

それでも、ロスタイムに突入した後半41分、スクラムで相手のペナルティを誘うと、敵陣ゴール前5mのラインアウトから渾身のモールで前進。最後はHO山内がこの日2つ目となる執念のトライを奪い、26-28と2点差に迫る。

▲後半41分、トライを決める

勝負の行方は、直後のコンバージョンゴールに委ねられた。タッチライン際という難しい角度からのキックだったが、この日すべてのゴールを成功させているFB永井大成(経営4・東福岡高)がプレッシャーを跳ね除け、鮮やかにゴールを一閃。土壇場で28-28の同点に追いついた。

▲FB永井大成がコンバージョンを決め、土壇場で同点とする

直後の相手のラストアタックも粘り強いディフェンスで守り切り、ここでノーサイド。

試合終了の瞬間まで諦めない執念を見せた専大は、価値ある勝ち点3をつかみ取った。



試合終了間際に同点トライを挙げるなど、2トライの躍動を見せたHO山内青空(経営4・仙台育英高)は、「これまでの試合ではFW陣が押し込まれる場面も多かったが、今日は自分たちの強みである低いプレーなど、継続して準備してきた成果が出せた」と胸を張る。

ラストシーンの同点トライについては、「時間は気にせず、全員でトライを取って帰ってこようという強い意識が結果に結びついた。あの土壇場で追いつけたのは、専修大学として1つレベルが上がった瞬間だったと思う」と確かな手応えを口にした。

▲HO山内青空

また、この日もゲームキャプテンとしてチームを牽引したFB永井大成(経営4・東福岡高)は、「土壇場で立正大に追いついた展開はポジティブに捉えている。残り2試合でいかに勝ち点を積み上げて上位に食い込めるかにフォーカスしたい」と前を向く。

引き分けを決めた劇的なコンバージョンキックについては、「緊張はなく、決めたあとの展開を考えていた。少しでも時間を残して勝ち切るために、ルーティンを早めて蹴った」と司令塔らしい冷静な意図を明かした。

次戦に向けては、「2週間しっかりと準備すれば十分に勝てる相手。勝ち点を重ね、ボーナスポイントも獲得して勝ち切りたい」と力強く意気込んだ。

▲FB永井大成

石倉俊二監督(平成5卒)は、「勝ちが欲しかったのは当然だが、この状況の中で追いつき引き分けに持ち込めたことは、我々にとっては良いゲームだったと思う。時間がない中でよく同点まで持って行った。選手たちは80分間よく頑張った」と、最後まで懸命にボールを追い続けたフィフティーンを称えた。

次戦に向けては、「負ければ入れ替え戦、勝てば4位など上位が見えてくる。専修大学が1部で4位になれば数十年ぶりのこと。自分たちの手で歴史を変えることができるので、残り2試合頑張ってほしい」と力強い言葉を残した。

石倉監督の言葉通り、専大が1部5位以上となれば2019年(令和元年)以来7年ぶり、4位以上となれば、石倉監督が現役選手としてグラウンドに立っていた1991年(平成3年)以来35年ぶりの快挙となる。

全7節のリーグ戦も5試合を消化し、残すはあと2試合。自らの手で歴史を塗り替え、専修大学のプライドを示す戦いが始まる。


次戦:11/14(土)vs 法政大学(スピアーズえどりくフィールド・11時30分)



文=藤原建(法1)

写真=藤林利英(文3)、佐俣莉子(法2)