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2026.09.19
バスケ

【男子バスケ部】中盤で逆転を許すも、オフェンスリバウンドで攻撃の糸口を掴み勝利 2巡目に弾みをつける1勝

〈第102回関東大学バスケットボールリーグ戦=9月13日 専修大学生田キャンパス 専大87-79明星大〉


新チームで迎えるリーグ戦が8月22日に開幕した。


 専大は第3節の筑波大戦での敗戦を除き、勝ち星を取り続け、9勝1敗で現在全体2位につけている。1巡目最後の試合となった第11節、専大は明星大と対戦した。序盤から順調な滑り出しをみせ、今シーズン副キャプテンを務める加藤律輝(経営4・羽黒高)や古山幸聖(文2・桐光学園高)らを中心に果敢にシュートを決め、相手を突き放す。しかし、第2Q中盤で自陣のディフェンスファウルから相手にフリースローを許す場面も見られ、相手の連携プレーで同点に追いつかれると、今度は逆転される展開に。39-44と相手に一歩リードされる形で前半を終えた。しかし、押される場面でも専大らしい個性を活かしたプレーが炸裂した。笠木憂生(経済3・八王子学園八王子高)が至近距離からのシュートで得点すると、後藤宙(商2・美濃加茂高)の3ポイントから再び逆転する。加藤とアピアパトリック眞(商3・福岡第一高)のコンビネーションシュートで会場を湧かせるシーンもあり、試合終盤まで僅差が続いたが、強固な守備と攻撃で無事逃げ切り、87-79で勝利した。結果を10勝1敗に更新し、入替戦に向けて弾みをつける一勝となった。

▲ゲームキャプテンとしてチームを率いた加藤


 第1Qは序盤からスピード感のあるバスケを展開した。出だしから加藤が相手のディフェンスを推しのけて果敢にゴールを狙う。その後は古山がキレのあるレイアップシュートで得点し、相手を翻弄した。アピアに代わって出場したアッタマオノチエヒラリー(商1・自然学園高)は相手の留学生に対して身長を活かしたハードなディフェンスで対応した。途中相手の守備に攻撃を止められる場面やターンオーバーする場面も見られたが、相手のリバウンドを取り攻撃の糸口を作った専大が20-14で相手を突き放し、順調なスタートダッシュを切った。古山は「自分からずれが作れていた。積極的に攻めて、自分で1点目を取るなど、”エース”っぽい仕事ができたかなと思う」と自身の攻撃面を振り返った。

▲今試合チーム最多の点を記録した古山


 第2Qに入るとそれまでとは違い、よりスピード感のあるバスケが展開された。笠木と加藤が立て続けにシュートを放ち、強気のオフェンスを見せると、途中出場の佐々木星大(商1・東北学院高)が体勢を崩しながらもシュートを決め、チームを勢いづけた。相手の攻撃が加速し、ディフェンスでファウルを取られ、相手のフリースローを許す場面も見られた。オフェンスリバウンドから攻撃のチャンスを奪われ、相手の巧みなパス回しから得点を許し、この回を39-44で終え、第1Qとは異なり追いかける立場となった。加藤は逆転を許した場面について「自分たちがどんなに崩れても、ディフェンスさえできれば自分たちの流れ・リズムが絶対にやってくると思うので、とにかく”我慢”というところを意識してできたかなと思う」と振り返り、冷静に気持ちを切り替えて試合に臨んだことを明かした。

▲途中出場で存在感を示した佐々木


 流れを切りたい専大は第3Q、アピアの2ポイントから攻撃をスタートした。パスミスやディフェンスのファウルから失点する場面もあったが、笠木が2ポイントと直後に3ポイントで得点し点差を縮めていく。後藤の3ポイントで再び逆転した専大は攻撃のギアを上げる。アピアの3ポイントが決まると、加藤が相手のファウルを取り、フリースローを2本沈めた。加藤のパスからアピアが速攻を決めると、会場から大きな歓声が上がった。相手が終了間際にシュートを放ち、0.2秒を残した場面で点差を詰められるも、70-60と相手に10点差をつけ、第3Qを終えた。

▲積極的なオフェンスを見せた笠木


 勝負の第4Q、相手が2枚代えで反撃に出ると、直後に2ポイントと3ポイントを決められ、徐々に点差を詰められる。この回、相手の3ポイントが計4本決まり、一時は76-71と迫られる展開も見られた。しかし、専大は攻撃の手を止めず、アピアと古山が立て続けにシュートを放ち、得点を量産していく。残り1分48秒で相手にディフェンスファウルを取られ、フリースローを許す場面もあったが、アピアの豪快なダンクシュートも決まり、得点を死守した専大が87-79で勝利を果たした。終盤、相手に追いつかれそうになる場面を振り返り、加藤は「古山が得点でリーダーシップを取ってくれて、古山が点を取ってくれる分、他の4人たちはディフェンスで貢献しようとした。自分たちは役割を明確にしていて、そこを徹底していた」と役割を意識しながら試合終盤までもっていったことを話した。古山は試合終盤での攻撃について「自分たちが勝っていたので、とにかく焦らず、一本ずつ決めることを意識していた」と述べた。

▲強固な守備と豪快なオフェンスで貢献したアピア 


 今試合の結果をもって、専大は1巡目を10勝1敗で終え、全体第2位についた。入替戦、さらにはその先の1部復帰に向け、着実な道筋を示した。

▲試合後の選手たち


 加藤は「1対1が上手なチームで自分たちはディフェンスをメインで2部戦ってきて、今まで失点も抑えられていたが、1対1のところを打開されて厳しい試合になったかなと思う」と今試合を振り返った。

 さらに、今年から副キャプテンとして率いる立場となったことに対しては「リーダーシップを取ってくれるキャプテン2人(山口・野崎)がいて、練習でも頼りになる。自分はコートの中でみんなに、特に下級生がよく試合に出るチームなので、上級生で副キャプテンで、コミュニケーションは多く取るように心掛けている」と副キャプテン、そして最上級生としての役割を述べた。


 今試合でも1・2年生など下級生の力が大きかった。加藤は「新しい戦力だったり、色んな選手が試合に絡むことで、チームにとってプラスの面が多い。自分たちがよく口にするのが、”日替わりでヒーローがいる”というチームを作っていこうという話をしているので、1・2年生が絡むことによって、1試合1試合違うヒーローが出てきてとても面白い」と下級生の存在によってチームの勢いが増していることを明かした。


 古山は1巡目全体を振り返り「1巡目、チームに迷惑しか掛けていなくて、調子も上がっていなかったが、最後5試合、法政戦から明星戦で自分の持ち味が出せたので、そこはしっかり2巡目につなげていきたい」と自身の状態に触れながら、今後に向けて意気込んだ。


 佐々木優一監督は今試合について「得点力とかシュートが上手な選手が多いチームで、やりづらい相手だというのもあり、その苦手意識がゲームに反映してしまった。失点のところでは、第2Qで30点取られたり、自分たちがやらなければいけないディフェンスからということができずに相手にリードを許す展開になってしまったというのは難しかった。後半からディフェンスをゾーンに変えて、相手のリズムを崩しながらゲームメイクできて、結果的に勝利できたことは大きな収穫だったかなと思う」と反省点を述べながらも手応えを口にした。


 戦術については「相手が小さくて、外からドライブアタックしてくるので、チームでディフェンスのルールというのを設定していた。そこのルールをどれだけ遂行できるか、アウトサイドをどれだけ抑えて、オフェンスリバウンドを取らせずに相手のオフェンスを1回で終わらせて、自分たちはトランディションで走っていくというのができるかは戦術としてあった。アピアが相手の留学生のトランディションが悪いところに対してすごくリムランしてくれて、良い活躍をしてくれたので、要所要所で彼の走りや、ディフェンスの部分に助けられた。戦術としてノースリーだったが、結果的に相手のエースの29番(青木汰斗選手)には3ポイント5本やられてというところで遂行できなかった部分もあったので、それは今後の課題として修正していきたい」と反省点を口にしつつ、今後を見据えた。

▲試合後まもなくチームでミーティングを行い、今後の方針を示した


 第2Q、相手に逆転を許す場面での選手たちの様子について「まずはディフェンスで取られないこと、リバウンドを確実に取るということが選手たちにも浸透している。自分たちが勝てている要素としてディフェンスとリバウンドがあるというのは選手たちの中に植えついているので、劣勢な状況になってもディフェンスで我慢するというところの目指すスタイルは確立されてきている」と手応えを口にした。

 

 1巡目を終えたチームの状態について、「1敗で1巡目を終えれたのは良いかなとは思うが、まだ半分だし、我々は半分(2巡目)プラス入替戦の3試合に勝つことが最大の目標。半分終わっただけで何も達成していないので、しっかり練習して修正すべき点や強化すべき点というのがフォーカスできるので、ベンチに入れていない選手も練習でアピールのチャンスがあるので、チーム内の競争を活性化させて後半に向けてやっていこうという話をした」と現状に満足せず、2巡目に向け、さらなる成長を促した。


9月20日から2巡目が始まる。

次戦の相手は1巡目で勝利している駒澤大学。


 加藤は「2巡目は1敗もしない。2部優勝を自分たちは掲げているので、次は追われる立場になると思うが、受け身にならず叩き潰す勢いで戦いたい」と強く意気込んだ。

 古山は「1巡目は筑波大学さんに1敗してしまったので、2巡目は全勝でいけるように頑張ります」と決意を新たにした。


2部優勝、その先の入替戦、1部復帰に向けて着実に歩みを進めている。

今後の男子バスケ部のさらなる活躍から目が離せない。



文・写真=平野百々花(人間科学3)