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2026.09.17
ラグビー

【ラグビー部】5年ぶりの1部開幕戦 昨年の王者・東海大に健闘も勝利を逃す

<関東大学リーグ戦1部=9月13日 厚木市荻野運動公園競技場 専大29-62東海大>


 関東大学ラグビーリーグ1部が開幕し、5年ぶりに1部に復帰した専大は昨年の王者・東海大と対戦。前半にCTB佐藤弘彬(経営4・保善高)のトライなどで一時10点をリードする健闘を見せたものの、東海大の強力な攻撃をしのぐことができず、29-62で敗れ黒星スタートとなった。それでも、王者相手に29点を奪い、後半には途中出場の選手が連続トライを決めるなど、敗戦の中にも確かな収穫を残した初戦でもあった。                    

       ▲荻野の地で選手たちが躍動した

 専大ラグビー部にとって5年ぶりの1部での戦いが幕を開けた。気温28度、青空が広がり、ウォーターブレイクが5回取られるなど夏の暑さが残るグラウンドでジャージを手にした23人の選手全員が、初となる1部の舞台で昨年の王者・東海大に立ち向かった。

          ▲専修大学メンバー

 序盤は攻守の入れ替わりが激しい拮抗した展開となる。その均衡を破ったのは専大。前半20分、ラインアウトの展開から敵陣で相手のオフサイドを誘い、FB永井大成(経営4・東福岡高)のペナルティーゴールで先制すると、直後の21分には相手のこぼれ球をWTB今村琉慈(経済4・國學院栃木高)が前方へと蹴り出し、これを永井が拾って大きく前進。2対1の状況を作り出し、最後はパスを受けたCTB佐藤弘彬(経営4・保善高)がトライを奪う。永井のコンバージョンゴールも決まり、10点のリードを奪うことに成功する。しかし、ここから目を覚ました東海大の怒涛の反撃を抑えきれず、逆転を許し前半を10-28で折り返す。


 なんとか点差を詰めたい専大は後半9分、敵陣5mラインのラインアウトからモールで押し込んで最後はPR村中亮太(経済3・松山聖陵高)がトライを決め15-35とする。それでも留学生を擁する東海大の強力な攻撃をしのぎきれず、ここから3トライ連続で許し、大量失点を重ねた。

しかし、その劣勢下でも専大は途中出場の選手が奮闘。後半32分、敵陣でのラインアウトからPR松本朝陽(文1・東京高)が運んだボールを最後は混戦の中を抜け出したLO中務汰一(経済2・東福岡高)がグラウンディングし、トライを奪う。その直後の後半35分には自陣22m付近からSH林悠太(経営3・東福岡高)のパスを受けたLO齋藤源輝(経営2・東京高)が大きく抜け出し、松本へとつなぎ、最後は林が独走してトライを決めた。だが、試合終了間際にも失点を許し、29-62でノーサイドを迎えた。

 ▲後半35分 林悠太(経営3・東福岡高)がトライを奪う

 試合後の会見で石倉監督(平成5卒・目黒学院高)は、「ダブルスコアで負けてしまったのは、本当に悔しい。もっとできると信じていますし、そういう意味では、まだまだ足りないところがあるなと感じた」と前置きしつつも、「ディフェンスで前に出ようということは、本当に高橋キャプテンを中心によくできていたと思う。それが東海大学さんのミスを誘って、前半20分、30分くらいまでリードをすることができたと思う。ただ、そのあと、少しプレッシャーを感じて、だいぶ体がきつくなって、そのときにいくつか(トライを)取られてしまったのは大きな反省点。ただ、準備してきたことはしっかり出してくれたかなと思っている」と手応えを口にしつつ、次戦に向けての課題を挙げた。

 また、この試合で活躍が光った選手について問うと、「みんな頑張っていた。でもちょっと目立ったのはFL下境洋(経済2・國學院栃木高)。ディフェンスでかなり思い切って前に出てハードタックルで止められていたというところは目立っていた。ただ、バックスの選手も本当にやろうとしていて、コンパクトに相手の内側に入ってくる選手をどんどん順番に止めていこうと言っていたので、スタンドオフを含めて両センターは非常に良かったかなと思う」と選手たちの奮闘を称えた。

 キャプテンの高橋尚大(文4・東海大相模高)は「本当に負けて悔しいが、通用する部分はあったと思う。試合開始の最初の方とか、自分たちのペースで試合を進めることができたところがあったのは収穫かなと思う。これからあと6試合続いていて、自分たちは大学選手権まで目指しているので、ここで落ち込むのではなく切り替えて、また1週間、来週の東洋大戦に向けていい準備をして勝ちにつなげられたらと思う」と力強く前を向いた。

 昨年までプレーした2部との違いを問うと、「まずはこういった素晴らしい環境で試合をすることができるといったことが一番の違い。今いる部員は全員、大学のグラウンドでしか試合をしたことがなかったので、たくさん支えてくださる人がいることを感じることができたのが一番の違いかなと思う。また対戦相手のレベルも2部とは大きく違って、フィジカルも強いしスピードもあって、すごく1部と2部の違いを痛感した」と実感を込めて語った。

 トライを決めるなど、途中出場から精力的なプレーを見せた中務は「自分が入った時から雰囲気が重かったので、そこを変えるために自分から積極的にプレーすることを意識した。今日見つかった反省点を修正し、次の東洋大戦に向けてしっかり頑張っていきたい」と次戦への意気込みを語った。

 前半トライを決めた佐藤は「今日負けてしまったのはとても悔しい。ただ、去年2部から1部に上がってきた中で、最下位からスタートという中では相手のフィジカル強度とか相手のラグビーとかに全然通用しないなという感想はなくて、通用したと思ったからこその悔しさだと思う。それでも全力で戦うとか、一番下で下剋上を狙いに行くという自分らの目標や気持ちがみんなから伝わってきた試合だったと思う」と悔しさと手応えを滲ませた。

 自身のトライについては「全然トライなんてラグビーをやっていて取ったことがないような選手なんですけど、それでも相手がミスしたボールに対してチーム全員が貪欲に飛びつきに行っていたので、その思いが繋がって、チャンスで永井君が作り出した2対1というのを取りきれたかなと思う」と振り返った。

 来週の東洋大戦に向けては、「昨シーズン2位の大学ではありますけど、今回、昨シーズン1位の大学に対して手応えは収穫できたので、それを継続して、その手応えで僕らがとにかく強気で戦っていきたいなと思う」と意気込んだ。

 佐藤の言葉にあるように、現在プレーする選手にとっては初めての1部の舞台。それでも怯むことなく専大のラグビーをしていけば、自ずと目標とする大学選手権への道は拓けてくるだろう。

   ▲試合後、取材に応じる佐藤弘彬(経営4・保善高)

次戦:9/20(日) vs東洋大学(熊谷ラグビー場・15時)


文=藤原建(法1)

写真=木田晨一朗(人間科学3)