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2026.09.10
陸上競技

【陸上競技部】総合3位以内へ 長谷川監督「確実に通過していきたい」 箱根駅伝予選会展望

 箱根駅伝予選会で総合3位以内での通過を目標に掲げる専大陸上競技部。近年、高速化が進むレースをどう攻略するのか。長谷川淳監督に、想定しているレース戦略や、本番までの強化方針を聞いた。(取材は8月25日に行いました)

  

▲朝練の集合で話す長谷川淳監督

 

 

 

○高速化する予選会 ハーフの経験値を武器に

 昨年からスタート時刻が早まり、比較的涼しい環境でのレースが見込まれる箱根駅伝予選会。長谷川監督は「スピードが速い大会になると思う」と展望する。専大は10000mの持ちタイムに課題を残す一方、ハーフマラソンを出走した経験が豊富で好タイムを保持している選手が多い。指揮官は「ハーフマラソンの記録や経験している本数はかなりある。その経験値を生かして予選会に臨みたい」と強みを語る。高速レースへの対応が求められる中、21.0975kmを走り切ってきた経験を武器に勝負する。

 

○「1人1時間3分20秒」 16人を通過水準へ

 チームが掲げる目標は3位以内。昨年の結果を基に、総合10時間32~33分を一つの目安とし、選手には「1人1時間3分20秒以内で走らないと駄目」と伝えている。今年はエントリー数が16人に増加した。長谷川監督は「16人がそれで走れるくらいの準備をしっかりさせて、当日を迎えたい」と候補全員を通過水準まで引き上げる考えを示す。誰が出走しても戦える選手層をつくり、総合3位以内での突破を目指す。

▲予選会を見据え、走り込む選手たち

 



○終盤で「上げる」 高速レースへの強化策

 予選会までの練習計画はすでに決まっている。今季、特に力を入れているのが、”レース後半にペースを上げる力の強化”だ。「昨年と比較して、後半にしっかり上げていく練習を増やしている」と語るように、メニューの終盤でさらにスピードを上げる取り組みに加え、坂ダッシュも導入。爆発力のある走りと、終盤までペースを維持するための脚力を磨いている。速い流れに対応するだけでなく、苦しくなる後半で順位を押し上げる走りを目指す。

 

 

 

▲終盤の走りを意識した練習に取り組む選手たち

 

 

 

○集団か、単独か 選手も戦略づくりへ

 当日の戦い方は、出走メンバーや仕上がりを見極めた上で決定する。

「集団で攻めていくのか、単独で攻めていくのか。その辺の戦略をしっかり作っていきたい」と戦略を熟考する。

3次合宿では、予選会の目標順位やタイムについて選手同士で話し合う予定だ。最終的な戦術は監督らが決めるものの、選手の意見も積極的に取り入れていく。「レース中はこちらから指示を出せない。選手たちが考えて、その場でここは行くのか、少し引くのかを判断しなくちゃいけない」と、その狙いを明かした。21.0975kmのレースでは、集団の動きや自身の状態で刻々と変化する。選手自身が目標を定め、レース展開の戦い方を考えることで、状況に応じて仕掛けるか、踏みとどまるかを判断する力も養っていく。

 

○全日本大学駅伝の悔しさを箱根路へ 「お正月に走る姿を」

 5月の全日本大学駅伝予選会では、本大会出場を逃した。長谷川監督は「選手の悔しさはかなりあった」と振り返る。一方、結果を受けて、なぜ0.65秒差が生まれたのかを見つめ直したことは、競技への向き合い方を改めて考える契機にもなったという。「その悔しさを忘れずに、予選会へ向かってくれていると思う」と、秋の大一番での奮起に期待を寄せる。今季はスポンサーをはじめ、多くの人から「顔の見える形」で応援を受けており、選手たちもその期待を感じながら競技に取り組んでいる。「期待に応えるなら、予選会を通過して、お正月に走る姿を見せることしかない。しっかり確実に通過していきたい」と決意を示した。

 総合3位以内で予選会を突破し、正月に悲願の本選シード権獲得へ。明確な目標タイムと戦略をチーム全体に落とし込み、専大陸上競技部は秋の決戦に挑む。




 

文=倉林光琉(法3)

写真=倉林光琉(法3)