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2026.09.09
陸上競技

【陸上競技部】夏合宿インタビュー⑦ 大田和主務期待の2年生選手 安斎・西・向田

▲(左から)西、安斎、向田

 

 箱根駅伝本選出場を懸けた予選会まで、残された時間はわずかとなった。総合13位で破れた前回大会の悔しさを胸に、逆襲に燃える専大陸上競技部。夏合宿では、一人一人が自らの課題と向き合いながら、走力とチーム力を磨き上げている。勝負の秋を目前に控え、箱根駅伝予選会3位通過・本選シード権獲得に向けて鍛錬を重ねる選手たちの声をお届けする。(取材は8月25日に行いました。)

 

 

 

○大田和十吾(文4・文星芸大附高)主務の推薦状! 期待の2年生

今回の選手は大田和主務セレクトの3名。各選手の魅力や期待の理由を語った。

 

安斎陸久(経営2・いわき秀英高)について

「ポジティブ精神、有言実行型というような選手で、チームの雰囲気を作ったり周りを見越したりする能力が高いです。そういう面で自分の中で欲している期待の選手の1人です。周りの選手を鼓舞する力があるので、影響力のある選手だと思っています。元々タイムが速い選手なので、(タイム面での)期待もあって。今はケガ明けで(調子が)どんどん戻ってきているんですけど、そういうところで安斎を推させてもらっています」

 

西広翔(経営2・専大松戸高)について

「全日本予選で、悔しさを多分一番実感した選手で。その後、練習が上手くいっていたかと言われると、正直厳しくて…。辛い部分も多かったんですけど、合宿前に行ったTT(=タイムトライアル)では、学年トップだったので。そういった負けず嫌いというか、もう負けられないという気持ちが結構見えているので、これから夏を超えて予選会に期待しています」

 

向田泰誠(経営2・三浦学苑高)について

「1番練習が強いというか、丹(=柊太郎、人間科学部4・松山商業高)とも引きを取らない爆発力を持っていて。(向田は)高校の時から速い有名な選手で、勝ち方を知っている。(そんな)選手が専大は少ないので、そういう選手がやっぱり伸びてくれたらいいなという期待も込めて選ばせてもらいました」


 

○大田和主務ピックアップ! 注目の3選手に迫る

 

──ここまでの夏合宿を振り返って

安斎

「自分はここまで5月の全日本大学駅伝予選会が終わってから、ケガで3か月くらいまとめられていなくて、8月から本格的に少しずつ立ち上げている状態で…。上手く1次合宿は、自分のペースでやることができたなっていう感じ。2次合宿で少しずつ強度を上げていって3次合宿でさらに状態を上げていくっていう想定です。今のところ順調にできているので、予選会に向けても良いイメージはできているかなって感じています」

 

西

「1次合宿と2次(合宿)とここまでやってきて、結構前期は調子が悪かったので、その中でも合宿入ってからは良い感覚を取り戻しつつある。あとここから大事な練習が続いていくのでしっかり予選会を見据えながら調子を上げていけるようにしていきたいと思います」

 

──調子を取り戻すために意識していることは

「結構自分は調子が悪い時はメンタル的に沈んでいる時が多いので、予選会で活躍している姿を(想像して)ブラさないで、メンタルの部分からしっかり作っていきたいなと思います」

 

向田

「今まではそこまで距離を踏んでこなかったんですけど、この1次、2次合宿に入ってからはしっかりと距離を踏めるようになってきて。予選会はハーフという距離で初めて走るので、その距離の不安もだんだん無くなってきているのかなって。この合宿ではしっかり距離を踏んでいってそこから調子をどんどん上げていけるようにしていければ、予選会もやって行けるかなと思います」

 

──上半期を振り返って

安斎

「上半期は、全日本予選で自分の仕事はこなせたかなというところではあるんですけど、ケガが続いてしまい、8月に入ってやっと走れるようになってきたっていう感じで…。なかなか苦しい上半期だったなという風に個人的には思う。今までの故障は本当に1週間で治るという感じだったので、なかなかここまで長引いた経験がなくて、すごく苦しかったなって。ただ、その中でも、全日本予選会で破れた0.65秒というのは忘れたことはないですし、予選会、本選というところのイメージを常に持っているので。改めて陸上っていうのは何なのかなっていう、陸上について考えられる良い期間になったかなという風に思います」

 

向田

「自分は去年の分を取り戻すことが頭の中にあって、去年は本当にまともに(怪我で)走れていなかったので・・・。全日本の時も絶好調ってわけではなく、もう少し自分が早く立ち上げられていたら、チームもちゃんと勝てていたのかなっていう風に思います。今後自分が公式の大会に出るにつれて、そういうことはしちゃダメなんだなっていう風に思ったので、今後のためにはいい期間だったのかなって思っています」

 

西

「全日本予選で3組目を走ったんですけど、自分の走りができずに、チームも0.6秒(の差)で本選を逃す感じになってしまって、結構そこから自分もやらなきゃなって思いは強まった。その中で調子がなかなか上がらずに、ずっと調子が悪くて思うように走れなかったので、その分しっかり夏に落ちていた部分を分を伸ばして、予選会では全日本の鍵を取り返せるように頑張りたいです」

 

──苦しみから抜け出せたきっかけは

「やっぱりいろんな方面から陸上見ることができたっていうのがやっぱり1番大きくて。本当に故障期間で走れなかった時、マネージャーさんと深く関わったり、あとは陸上の走る以外の面だったり、食事だったり、ケアだったりとか、そういうところからもう1回見つめ直しました。あとは、そもそもその陸上ってどういう競技なのか、どうやったら早くなるんだろうとか、何をしたらダメなんだ、何をしたらいいんだみたいな、そういったところからまた考え直せる期間があったので、それがきっかけで、もう1回頑張ろうっていう風に思いました」

 

──昨年度から変わったことは

安斎

「去年は何も実績が残せていないという状況でのスタートだったので、とにかく目標に向かって、自分が今できることをやり続けるというところです。今年に入って、自信は格段に増しているので、常に上を見続けられているというところでは、だいぶポジティブになってきたなという風に感じています」

 

西

「去年までは、最低学年だったので、立場的にもそんなに(高くなく)Bチームでやっていましたし、何も考えずにがむしゃらにただやっているだけだったんですけど。2年生になって、チームの立場としても去年よりは上がってきている中で、やらなきゃいけないという気持ちが強くなりました。でも、去年は調子を維持できていたんですけど、2年生になってから結構スランプというか、思うようにいかない時間が長引いて…。思いと結果のギャップに苦しんでいる。でもやらなきゃいけないというのは変わらないので、その思いを大事にやっていきたいと思います」

 

向田

「去年は足にずっと不安を抱えながらゆっくり走っていて、今年に入ってからは自分の好きなペースで走れている。今年はどんどん(調子が)上がってきているので、このまま楽しく終わりたいなという風に思います」

 

──お互いの印象は

安斎

「西はすごくクールだなっていう印象なんですけど、時に可愛らしい部分もあるというか。ちゃんとやる部分もありますけど、やっぱふざける時はふざけるので、その辺りはものすごく楽しく過ごさせていただいています」

 

「向田くんはアスリートだなという風な印象があって、考え方とかが参考になるところであったり、自分では持てない考え方を持っていたりする選手なので、すごく良い刺激になる。でもたまにぶっ飛んでいたりとか、おーっていう感じの、びっくりする勢いで話したりするので、なかなか普通の人は持っていないような(特徴がある)選手だなっていう感じですね(笑)」

 

西

「安斎はしょうもないところがあって(笑)。でもその分雰囲気を明るくしてくれて、やりやすいっちゃやりやすいですね。陸上の面だとすごく堅実なイメージ。高望みしないと言っているけど、堅実に行きながら、行く時はボンって行くので。レースでも外さないですし、すごく強いなと思います」

 

「向田は、とにかくポジティブで自分に自信を持っている。向田も絶対レースを外さない、絶対的なスピードもあって」

「そういう僕にはないものを2人は持っています」

 

向田

「自分は1年間ケガしていて、2人と走り始めたのは今年からなんですけど。最初、自分が1年生の時に思ったのは、しっかりと練習を1個1個丁寧にやるんだなという印象がある」

 

「安斎は、普段はめちゃくちゃふざけているんですけど、ポイント練習をやる時はしっかりと自分のルーティーンをこなしてやっている」

 

「西はポイント(練習)ができている時も悪い時もしっかり自分なりに考えて行動しているのかなっていう風に思うので、そこは自分も見習わないといけないと思います」

 

──2次合宿の同部屋の選手と合宿の楽しみは

安斎

「同部屋は中西(=慶士郎、経営3・比叡山高)さんと石井(=琉之介、経営1・専大松戸高)です。中西さんは、自分が高校生の時に合宿で一緒になって以来2回目の同部屋なんですど、やっぱり先輩らしいというか、すごく良くしてくださるっていうところで色々話しやすいです。石井は、しっかりとしていて真面目です。1年生は洗濯の仕事があるんですけど、『何時に行ったらいいですかね?』とか聞いてくれるのですごく過ごしやすくて助かっています」

 

西

「同部屋は上山詩樹(経済4・敦賀気比高)さんと水津智哉(経済3・今治北高)さんです。2人ともしゃべりやすいというか。やりやすい環境でやらせていただいています。合宿の楽しみはやっぱりアイスを奢ってもらうことですかね!」

 

向田

「自分は西岳(=政宗、法3・県立玉名高)さんと小川(=志生、経済1・浜松日体高) くんと同部屋です。 西岳さんはずっと陸上か勉強かみたいな(生活をしている)。すごく真面目な人だなっていう風に思っています。小川は高校の頃から知っていて。だからすごく話しやすいかなって思っています」

 

──箱根駅伝予選会の個人的な目標は

安斎

「自分は、良くて62分50秒で、40位以内。最低限でも70番以内には全体で入りたいなって。色んなレースプランがあるので、その時の体の状態に応じたプランというのを考えて、そこに当てはめるような結果を出せるように頑張りたいです」

 

西

「個人の目標はチーム内だと最低8番以内。全体の個人順位だと、125から80番くらいでいければいいかなって考えています」

 

向田

「とりあえず日本人チーム内の1番を狙っていくのと、ベースで言うなら62分台をしっかり出して、全体30番台を走りたいかなっていう風に思います」

  

──本選で走りたい区間と1番強化したい部分

西

「1番走りたいのは3区なんですけど、基本全区間どこでも走りたいです。でも1番走りたいのは3区。強化したい部分は、ハーフの距離はあまり経験がないので、ハーフの粘りは強化しないといけないなと。あと、ハイスピードで押していける力と、後半粘る力を強化したいと思います」

 

向田

「自分の走りたい区間は1区。理由としては、1区が一番目立つというか、一番みんなと競争できる場所なのかなという風に思っていて。強化したい部分は速いペースでも走り続けられる体力。ラストで勝負だったら自分は勝負できるんですけど、ラストまで行けないことがあるので、ラストまで行けるようにしっかり強化していきたいなと思います」

 

安斎

「5区を狙いたいなと思っていて。その理由としては、やっぱり坂が重要になってくるので、自分がその区間を走りたいという風に考えている。強化したい面は、スピードかな…。スタミナの方では、しっかりと走り込んでいれば、ある程度自信はあるので。ハイペースのレース展開になった時のスピードと、押し切る力はどのレースでも必要だと思う」

 

──本選で安斎が福田達也さん(令8・経営卒)に給水をしてもらう約束をした経緯は

安斎

「昨年、よく福田さんと山登りの練習を一緒にさせていただいていて、ずっと追いかけてきた背中であって。福田さんも多分、自分に走ってほしいという風に思ってくださっているのかなって思うので、5区を走った時には最高到達地点で一緒に坂を走ってもらって、福田さんの思いも乗せて良い走りをしたいなという風に考えています」

 

▲(左から)西、安斎、向田

 



取材=河野楓(文2)

写真=門前咲良(文4)