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〈2026年関東学生アーチェリーターゲット個人選手権大会 本戦=8月22日~8月23日 夢の島公園アーチェリー場〉

▲決勝ラウンドまで進出した選手(左から柳本、小森、坂井、端中、田村)
関東学生アーチェリーターゲット個人選手権大会本戦に男子4名、女子3名が出場。初日のクォリフィケーションラウンドで男子は柳本凌星(経済1・千葉黎明高)が618点の23位、 田村茉士(法2・水城高)が603点の35位で通過。女子は雷雨により6エンドまでとなったものの、端中心彩(文3・市立橘高)が271点の42位、坂井昇華(商3・都立第四商業高)が265点の53位、小森沙耶(文3・町田高)が265点の55位で予選を突破した。
しかし、2日目の決勝ラウンドで男子はともにベスト32、女子も全員がベスト64で敗退し、悔しい結果となった。
〇予選で男子専大勢トップ通過も不調に苦しむ メンタルの課題克服へ力込める

▲柳本
小学1年生から競技を始めたというルーキーの柳本は予選1桁順位通過、本戦8位以内入賞を目標に今大会へ臨んだ。初日のクォリフィケーションラウンドでは618点の23位と専大勢トップの成績で通過するも「予選では当たりはするけど自分の思っているような射型にならなかったというか、納得のいかないことが結構続いた」と理想の射から遠ざかるもどかしい滑り出しとなった。
2日目の本戦1回戦では6-0で勝ち進む。しかし、続く2回戦では2-6で無念の敗退となってしまった。「2日目のトーナメントで払拭しようとやったけど、やっぱり緊張もあって思っていた通りの結果にはならなかった」と不調を打開しきれなかった。
神経を研ぎ澄ますことができず、悔しさを滲ませた。「メンタル面がすごく悪かった。予選は意外と気軽に射っていたけど、個人トーナメントになると、やっぱり緊張しちゃって…。なんか自分の思っていた通りに行かないというのが出てきていて、それが1番の課題」と振り返る。それでも「予選で途中、先輩のアドバイスがあって、いつも結構ギリギリで射っていたけど時間をちょっと余らせて気軽に射てた」と思い通りに弓を引けなかった中でアドバイスを聞き入れ、自身の力にした。
期待のルーキーは9月20日~22日に行われる全日本学生アーチェリーターゲット個人選手権大会に出場する可能性がある。それに向けて「1か月後のインカレターゲットにまだ出られるかわからないけど、それに出るつもり。今回はメンタル面がダメだったので、残りの1か月間は練習面に(メンタルの強化を)取り入れて克服していければと思う」と前を向き、課題克服に力を入れる。
〇手応えをつかんだ田村 課題克服に向け大きく弓を引く

▲田村
専大勢2番手で予選を603点の35位で通過した田村。本戦初戦を7-1で突破するも、臨んだ2回戦では1-7で敗退となり、「自分の最善がちょっと尽くせなかったかなという印象がある。1回戦はなんとか勝ち進むことができたけど、2回戦はちょっと自分より格上だと思いすぎて、ちょっとびびってしまったのかなという点がある」と振り返った。
メンタル面での手応えと課題が明確になった大会となった。「予選は調子が良かった感じで、いつも緊張してしまうところが今回はあんまり感じなかったので、その点は良かった。けど、本戦の2回戦になって調子が良かったけど、格上というところでびびってしまったところがあった」と大会中の心境を明かした。
それでも、日頃の取り組みの成果は確実に表れている。「いつもの大会だと練習通りの力が発揮できないので、まずは練習通りの力を発揮できるように、練習から大きく伸びて射つということを意識して、それを大会でも意識するようにした」と実戦の場で課題と向き合った。「今までの課題をクリアできた感じがある」と手応えも口にし、「緊張で体がこわばって動けないというところを自分の気持ちを切り替えて大会でもこわばらずに射てるように、自分で自分を鼓舞していく」と課題解決に向けて大きく弓を引く。
2年生は「自分はメンタル面が弱いので克服できるように、練習でも自分で点数をスコープなどで見たりして、“あと何点取ったら何点だ”みたいなことを考えながら自分のメンタルを鍛えていって、来年の王座に向けて仕上げていきたい」と来年の大舞台に向けて成長を誓った。
〇僅差敗戦も大きな収穫 課題を言語化し飛躍へ

▲坂井
初日のクォリフィケーションラウンドを265点の53位で突破した坂井。7月末に自己ベストの605点を更新したものの、お盆明けから不調に陥り、初日はフォームの崩れから「その時点ではそれがなんでなのかがわからなくて、点が伸びなかった」と苦戦を強いられた。
しかし、その日の夜にフォームを徹底分析。今年に入ってから課題の言語化を意識し「高校時代はずっと感覚で打っていて。例えば、試合の時に緊張して、感覚が違うとどう直していいのかわからなくなって、結局ズルズル点が下がって負けるということが多かった」という反省からメモを活用。「どうやったら解決できるかを逐一メモを書くようにしてから、点がちょこちょこ伸び始めた」、「言語化をした方がやることが明確になるという感じではなく、ここの角度を何度にして引くとかを言語化をすることで直す方向に持っていく。課題解決の道を作っていく感覚」と思考をクリアにして的に立ち向かった。
「フォームが崩れていた原因をちゃんと分析できていたみたいで、試合で調子を戻すことができた」と臨んだ2日目の本戦1回戦。大接戦の末にシュートオフへ持ち込み、わずか矢の半径分の差で5-6の敗戦となったが、「勝ち上がることはできなかったけど、調子が戻った点と、ランキングで上の相手にシュートオフまで持ち込めたことは良かった」と悔しさのなかに手応えを覗かせた。
自己ベスト越えを目指した今大会は、「1エンドで何点射たなきゃいけないというのを考えて、目標点を決めていたが(クォリフィケーションラウンドが悪天候で途中中止にならなくても)600点もいかないくらいだった。本戦で平打ちしていないけど、調子で考えれば(1エンドあたり)52点を平均で出せていたと思うので、及第点。勝てなかったので、及第点止まり」と振り返る。「30点を射った後に23点で、相手が27点を射って。詰めが甘くてシュートオフまで持ち込んでしまったというところは課題点。最終的にミリの差でも負けは負けなので、その差をどう埋めるか、どう勝ち切っていけるかというのが今後の課題」と勝負所の厳しさも痛感した。
今年は男子のみが出場した王座決定戦。「ここぞの場面で射っている先輩の背中を見せられて、憧れと尊敬を感じて。あと自分も負けてられないというか、自分がやらなきゃいけないと思った。来年こそはリーグ戦で1部に行って、王座に出場できるように女子全員で頑張っていきたい」と次なる目標を見据えた。
〇初トーナメントの壁実感 経験を糧に成長へ

▲小森
初日のクォリフィケーションラウンドを265点の55位だった小森。予選敗退に終わった昨年からの成長を証明し、本戦進出を果たした。
迎えた2日目の本戦1回戦は2-6で敗戦。「反省点もたくさんあるけれども、去年は本戦のトーナメントには出場できなかったので、まず出場できたのがすごい良かった。来年こそは勝ち上がりたい」と手応えを口にしたものの、初めて挑む個人トーナメントの壁にもぶつかった。
経験を重ねて緊張しにくくなったと感じていたが、「今回、個人のトーナメント式が初めてで、また緊張したかもと思った」と独特のプレッシャーに呑まれた。その影響は技術面にも表れ、「やっぱどうしても試合になると普段は意識できてることが頭から抜けちゃって…」と漏らす。普段の練習では「自分はどのように弓を引いたらいいのかを考えていて。自分的には背中がぶつかって、体を回して引くというのを考えながらやっている」と理想のフォームを追求してきたが、「今回は意識が変わっちゃっていて、手で力任せに引いちゃっていたので、余計な力が入った」と力みが勝ってしまった。
それでも、トーナメントの舞台に立ったからこそ得られたものは大きい。収穫として「個人のトーナメントに出場して、雰囲気とか、そもそもの進行の仕方とかを知れたのが良かった」と話し、「”普段以上に”と試合になると思っちゃう人間だけど、普段通りを出そうという気持ちでやれば良かった」とメンタル面の課題も明確になった。
今回の経験を糧に、視線はすでに次を見据える。「普段の練習の試行錯誤が足りないと感じたので、もっと考えて、自分の体をよく知った上でフォームを改善していきたい」とさらなる飛躍を目指す。
〈結果〉
〇クォリフィケーションラウンド
RC男子
23位 柳本凌星(経済1・千葉黎明高) 618点 (決勝進出)
35位 田村茉士(法2・水城高) 603点 (決勝進出)
69位 甲斐光流(経営4・千葉黎明高) 580点
78位 高城颯汰(経済3・豊岡高) 575点
RC女子
※雷雨により6エンドまで実施。
42位 端中心彩(文3・市立橘高) 271点 (決勝進出)
53位 坂井昇華(商3・都立第四商業高) 265点 (決勝進出)
55位 小森沙耶(文3・町田高) 265点 (決勝進出)
〇決勝ラウンド
RC男子
柳本
1回戦:6-0
2回戦:2-6
田村
1回戦:7-1
2回戦:1-7
RC女子
端中
1回戦:0-6
坂井
1回戦:5-6
小森
1回戦:2-6
文・写真=門前咲良(文4)

