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2026.09.05
陸上競技

【陸上競技部】夏合宿インタビュー③ 東京高校コンビの絆 佐藤陸・田口


▲(左から)田口、佐藤(陸)

 

 箱根駅伝本選出場を懸けた予選会まで、残された時間はわずかとなった。総合13位で破れた前回大会の悔しさを胸に、逆襲に燃える専大陸上競技部。夏合宿では、一人一人が自らの課題と向き合いながら、走力とチーム力を磨き上げている。勝負の秋を目前に控え、箱根駅伝予選会3位通過・本選シード権獲得に向けて鍛錬を重ねる選手たちの声をお届けする。(取材は8月25日に行いました。)

 

 

 

──ここまでの夏合宿を振り返って

佐藤陸(文4・東京高)

「ちょっとあんまり状態が上がっているという感じではない。どちらかというとひたすら出されたメニューを頑張ってこなすことがメインになっちゃっていて、このままでは多分予選会で戦える走力が準備できてないのかなという感じ。そこはしっかりと3次に向けて調子を上げるのと、予選会を終えてからも本選のことも見据えて走力を上げていけたらなと考えています」

 

田口萩太(文3・東京高)

「僕は結構調子よく来れていて。例年は合宿に入る前の7月に結構走り込んで、合宿はポイント練習のきついメニューにしっかり合わせていくという感じでやっていたんですけど、(今年は)他大学の練習をいろいろ聞いて変えてみていて。今年は合宿中もしっかりポイント練習をこなしながらもジョグで距離を走るというのを意識していて。それが上手くはまっていて。元々、しっかり走り込めるのが自分の長所だったので、そこが上手く活きて、すごくジョグもポイントも良い感覚でできているなという感じですね。ここまでは最低限こなせていればいいかなという感じで、ここから3次とその後の合宿でしっかりアピールできたら良い走りができるんじゃないかなという風には思っているので。今はジョグをしながらポイントはしっかり最低限こなすという感じでやっています」

 

──上半期を振り返って

佐藤

「4年生になって初めてトラックに専念させてもらっていたんですけど、そういう中で安定感はかなり自分の中では自信がついたというか、外さない力というのはあるとは思います。ただ、どうしても4年生になって爆発力というところを失いつつあるのかなと思います。2年生、3年生の頃はしっかりと挑戦的な走りができていたと思うんですけど、どうしても4年生になって堅実な走りというのを求めすぎていて(レースの)最後に(スピードを)出すことができていないのかなというのは思っていたので。下半期は修正して、なんとか爆発的な走りができたらなと考えています」

 

田口

「上半期はずっと故障していて、レース自体も5000m以外は走ってなかったので。1、2年目は大きなケガはなかったんですけど、今年の2月くらいから結構大きめのケガをして…。全日本予選とか関東インカレとか走らなきゃいけないところで走れなかったので、もどかしさをすごく抱えていました。苦しい期間ではあったんですけど、上手く乗り越えて、今は順調にできているので、後半で挽回できたらなという風に思っています」

 

──田口は1学年先輩の佐藤の誘いもあって、専大に入学したと聞いたが

田口

「高校時代はすごくケガが多くて。(高校に在学中の)半分以上はケガしているような状態で…。だからこそ不完全燃焼というのはやっぱりありましたし、完全燃焼できるなら大学でもしっかり続けたいなというところがあって。箱根を目指せるところで走りたい思いはすごくあったんですけど、箱根に出るような大学で続けさせてもらうにはある程度のタイムが求められてる中で、ケガのせいでタイムを持っていなかったのでちょっと諦めていたような状態だったんですけど…。そこを陸先輩が監督に自分のことを話してくださって。そのおかげで名前を知ってもらえて、レースを見に来てくれてというようなところで。それで、(監督やスタッフと)話す機会があって、いろいろ話してなんとか入れたという。その紹介がなければ、自分の持ちタイム的にも監督の目に止まることがなかったと思うので、今できているのはそれがあったおかげかなと思っています」

 

佐藤

「自分の先見の明があったので。田口が伸びるとわかっていたので!」

 

──今年はもう一人、東京高校出身の下江太翔(文1・東京高)が入学した

田口

「本人から直接理由を聞いたことはないんですけど。僕が箱根を走って、結果はちょっと不甲斐なかったんですけど、それをきっかけに専修大学でやりたいという風に思ってくれたらしくて、入ってきてくれました」

 

──高校時代から出会ったという2人だが、当時のお互いの印象は

佐藤

「自分の田口のイメージはケガで苦しんでいたというところもあったと思うんですけど、その分、補強とかにはもう手を抜かずというか、妥協しない姿がすごく印象的で。やっぱり何事にも真面目に取り組むのはもちろんですし、本気でやっているなというのがすごくて。どうしても自分は結構適当にやったりとか、どこかで手を抜いてしまったりとかすることがあったので。そういう自分の持っていないところを田口は全部持っているなという感じです」

 

田口

「第一印象はやっぱり一番話しやすいというか。長距離を始めたのが高校からで、中学まで短距離だったので、長距離が何にもわからない状態で入ったんですけど。その状態でいろいろ最初に教えてもらったというか、話してくれたのが陸先輩でしたし、そこで一番話しやすい先輩だなというのがありました。補強をやらなかったり、抜けているところもあるんですけど(笑)。でも、走りで見せてくれるというか。駅伝が高校でも重要視してる中で、(東京都高校駅伝で)6番以内が関東駅伝に出場できるんですけど。エースが集う1区でどんな状態でも6番以内で持ってきてくれるという安心感を与えてくれる選手だったなという印象です。絶対的エースでした!」

 

──高校時代の思い出は

佐藤「これ俺の株が下がるけど…その話でいっか(笑)。自分の同級生が体調不良でぐったりしていて、介抱しながら一緒に帰っていたんですけど。自分、家まで遠いんですよ!いつも電車に何がなんでも早くパシって乗ってすぐ帰るタイプなんで。(同級生は)本当にぐったりして調子が悪そうだったんですけど。ただ電車の踏み切りの音とか聞いた瞬間に『ごめん!先に帰る!』って言って(笑)」

 

田口

「陸先輩と体調不良の先輩は同じ方面で、僕だけ反対方面なんですけど。体調不良の先輩を連れて帰るのが、人としてあたりまえですけど。踏切が鳴った瞬間、『田口、まかせた!』って言われて、置いて帰っちゃったという。ドン引きしました(笑)」

 

──以前、箱根駅伝に出走し、2人でたすきをつなぎたいという話があったが

佐藤

「希望は5区で、今年に関しては1年くらいかけて準備していて。そこでしっかりと走るので、わがままですけど田口には4区を走ってもらって(笑)」

 

田口

「僕が4区を走るしかなくなったので(笑)。(6区だと)つなげるけど、(日をまたぐので)つなげないですもんね。渡すところがないですもんね」

 

──2次合宿の同部屋は

佐藤

「大濵くん(=優輝、商3・関大北陽高)と西野くん(=寛太郎、経営1・美方高)です。2人ともすごく話しやすい子ですね」

 

田口

「今の同部屋は2年の矢谷(=正斗、経済2・京都外大西高)と1年の佐藤瑞城(経営1・浜松日体高)です」

 

──合宿の楽しみは

佐藤

「合宿って普段は話さない選手と部屋が一緒になったりするので。そういうところではコミュニケーションを取るのはもちろんですし、トランプを使ってちょっと盛り上がったりしています」

 

田口

「ゲームするよりひたすら同部屋の子としゃべっているような感じで。(同部屋の)2人ともしゃべるタイプなんで、部屋でずっと喋っていますね」

 

──どんな話をするのか?

田口

「練習の話もしますけど、本当にしょうもない会話しかしない(笑)。(洗濯物は)部屋干し派か外干し派かみたいな。生乾きを許せるかどうかみたいな。部屋干しを許せるかどうかとか(笑)」

 

──箱根駅伝予選会の個人的な目標は

田口

「まだ決まってはないんですけど、個人的には単独走を希望していて。順位は全体40番以内。目安でしかないんですけど、62分40秒くらいを目標にしていて。今合宿は結構調子良く来れていて、3次合宿中の重要なポイントと、(予選会)直前の重要なポイントでパフォーマンスを発揮できれば。現時点ではなかなか遠い目標に感じるんですけど、しっかり順調にできて量も質も充実していますし。ポイントだけ抑えられたらいけるかなというか、狙えるところには持っていけるかなというのを感じているので。去年も一昨年も予選会は不甲斐ない結果に終わっているので。今年は副主将という立場もありますし、チームを引っ張って勝って(総合)3番以内というところをチームが達成できればと思っています」

 

佐藤

「チームで決めた目標が3番以内というところもあるので、そこに向かってどう走るかわからないですけど、貢献できる走りをしたいので。個人順位としては50番以内を目指しているんですけど…。今、田口が40番以内と出たので。どうしても後輩の田口には負けてはいけないというプライドもちょっとはあるので!もちろん田口に勝ちつつ、2人で良いところで走っていけたらいいかなと思っています」

 

──箱根駅伝予選会に向けて強化したいところは

佐藤

「自分は爆発力がないので。多分なんですけど、4年生になってから向上心というところが足りてないのかなと思っていて。どうしてもある程度の立ち位置が保障されちゃっているというのに甘えちゃっている自分がいて。改めて挑戦者として走る気持ちを見つけないと、現状維持で終わっちゃうんじゃないかなと思っちゃったので。向上心を身につけていきたいと思います」

 

田口

「体力の面ではシード校の主力選手と比べたら劣る部分があるんですけど、どちらかというと長距離的な粘りとか、スピードが自分には足りないと思っています。ですけど、今回の合宿は1、2、3次と例年よりもスピードを意識した練習というのをやってきているので、そこは少しずつ改善されているのかなと思っています。あとは、本番のいろんな場面でレースが動くというか、個人走するってなったら、いろんな場面で切り替えの部分がすごく多くなってくると思うので。切り替わった時の柔軟に対応できる力というのが特にないなと思ったので。急に高速ペースに切り替わった時に(集団に)つけるかどうかとか、(集団から)落ちた時に一回落ち着いていけるかとか、そういうところの判断力と適応力をしっかりつけていきたいなという風に思っています」

 

──予選会の意気込みは

田口

「今年はチームの戦力的には十分だと思いますし、3番以内は確実に達成できる目標だったと思うので。あとはそこに向けてチームがしっかり合わせられるかというところと、個人も合わせられるかというところだと思うので。チームがみんな万全の状態でできるように、チームをしっかり見て。副主将としても大事な立場だと思うので、上手く率いていきつつしっかり走って、本戦もシード権というところに導いていけたらなと思います」

 

佐藤

「予選会に向けてはここからっすという感じで。何が何でもやるみたいな。結果、結果、結果みたいな。ゾスゾスゾス!オスオスオス!みたいな感じで。気合でなんとかシード権を獲ります!」

 



 ▲東京高校のイニシャルの“T”ポーズ

 ▲専大のイニシャルの“S”ポーズ



 

取材・写真=門前咲良(文4)