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2026.08.25
体操

【体操部】部員1人のルーキー、得意のあん馬で存在感

<第80回全日本学生体操競技選手権大会=8月21日〜8月25日 高崎アリーナ>


 第80回全日本学生体操競技選手権(以下、インカレ)に専大の森田蒼空(文1・作新学院高)が2部個人総合で出場。得意のあん馬は惜しくも種目別決勝とはならなかったが、全国の舞台で持ち味を十分に発揮した。

        ▲森田蒼空(文1・作新学院高)

 1種目目のつり輪は着地もしっかりとまとめ、まずまずのスタートを切る。

 続く2種目目の跳馬でも難易度を示すD点こそ伸びなかったものの、目立ったミスなくつなぐ。

       ▲ つり輪で安定した演技を見せる

 しかし、「初めてのインカレは全国ということもあり、全然緊張感が違った」と森田。3種目目の平行棒、4種目目の鉄棒は着地が乱れ、思うように得点を伸ばすことができない。

 それでも、5種目目のゆかは足の怪我を考慮して後方ダブルを抜く演技構成となったが、崩れることなく安定した演技を見せる。

 そして迎えた最終種目は、得意のあん馬。

 ここで森田が真骨頂を見せた。華麗な旋回で演技の美しさを表すE点は8.433と高い正確さを誇り、この日の全体2位につける高得点をマーク。翌日実施組と合わせたあん馬の最終順位は14位となったものの、確かな実力を全国の舞台で証明した。

        ▲あん馬では高得点をマーク

【現役部員は森田1人の体操部】

 確かな実力を示した森田だが、他の運動部とは異なり、現役部員1人ゆえの苦労も絶えない。

 試合のエントリーから取材対応まで、すべてを1人で担い、平日は明大、週末は専大で練習を行っているが、どちらも器具が常設されていないセットカットの練習場で強豪校と比べると決して恵まれた環境とは言えない。

 それでも、強豪・作新学院で培った実力は大学でも健在だ。

 入学後最初の試合となった東日本インカレのグループ選手権を種目別のあん馬で優勝すると、その後の東日本インカレでも好成績を残し、入学からわずか2ヶ月足らずで全日本インカレへの出場権を手にした。

 その中で臨んだ自身初めてのインカレ。

 試合後に、感想を聞くと、「得意のあん馬で通せたのはよかった。ただ他でミスが出てしまったので、次のインカレに向けて修正していきたい」とさらなる成長を誓った。

 まだ最初の夏を迎えたばかりの1年生。

 これからも森田蒼空は美しく力強い放物線を描き続ける。


文・写真=藤原建 (法1)

          ▲2部個人総合最終成績