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2026.08.09
空手

【体育会空手部】創部80周年記念式典・祝賀会開催 80年の伝統を未来へ

〈専修大学体育会空手部創部80周年記念式典・祝賀会 8月1日=神田キャンパス10号館16階相馬永胤記念ホール〉


▲集合写真


創部80周年を祝い、OB・OG、現役部員、大学関係者らが一堂に会した。


 8月1日に専修大学体育会空手部創部80周年記念式典・祝賀会が開催され、現役部員やOB・OG、大学関係者、来賓らが出席した。1946年の創部以来、戦後の歩みとともに歴史を刻んできた空手部。80年の伝統を振り返るとともに、次の100周年へ向けた決意を新たにする節目の一日となった。



○「伝統を守り、時代に適応する」


   ▲創部80周年への思いを語る芦口健監督


 創部80周年について監督は、「全国でも80年続いている大学空手部はなかなかありません。その節目に監督を務められることを非常に光栄に思っています」と率直な思いを語った。

 一方で、「多くの大学が競技としての空手へ移行する中、本学は昔ながらの伝統的な空手を守り続けてきました。それは非常に誇りに思っています」と専修大学空手部ならではの特色を挙げる。その上で、「80年の間に社会や環境は大きく変化しました。良い伝統を守りながらも、時代の変化に合わせて適応していかなければならないという課題意識も持っています」と、未来を見据えた考えを示した。




○「空手も勉強も一人前」


▲現役部員へ期待を寄せた芦口監督


 現役部員への期待については、「今は昔以上に勉強にも力を注がなければならず、体育館の利用や新入生歓迎活動などにも多くの制約があります」と、現在の学生を取り巻く環境に理解を示す。

 その上で、「よく『空手と勉強の両立』と言いますが、空手半分、勉強半分ではありません。空手も一人前、勉強も一人前。その二つに全力で取り組んでほしい」と力を込めた。

 また、指導で最も大切にしていることとして、「武術としての空手の追求」を挙げた。

 「組手競技を行わないことで、ややもすれば見た目ばかりを重視した、踊りのような空手になりがちです。しかし、空手は、いざという時に不当な暴力から自分や大切な人を守ることのできる実効性のある武術でなければなりません。武術は時に大きな危険を伴うものです。だからこそ、それを学ぶ者には技術だけでなく、人間性を磨くことが何より重要だと考えています」と話す。

 最後に、「卒業した時に『専大空手部出身者は違う』と思われるような人間に成長してほしい」と、現役部員へエールを送った。




○80年の歴史を振り返り 100周年へ思いをつなぐ

 


▲あいさつを行う嶋根克己部長


 今年度で定年退職を迎える体育会空手部の嶋根克己部長は、創部80周年について「戦後80年と言われますが、本学空手部も戦後の専修大学とともに歩み、発展してきました。こうして立派な80周年記念を迎えられたことを大変うれしく思います」と語った。

 戦後、法学部と商経学部の2学部から始まった専修大学は、多くの学部を擁する総合大学へと発展した。その歴史を空手部も歩み続け、「教室やゼミでは学ぶことのできない自己研鑽の場として、多くの学生が社会へ巣立っていったことを誇りに思います」と80年を振り返った。

 また、近年は新型コロナウイルス感染症の影響により部員数が減少し、存続が危ぶまれた時期もあったという。「多くのOB・OGの支えがあって今日を迎えることができました」と感謝を述べ、「新たな部長のもと、専修大学空手部が100周年へ向けてさらに発展することを願っています」と未来への期待を口にした。




○歴史を知り、未来へ受け継ぐ


▲創部80周年への思いを語る片山


 現役部員を代表して片山慈(法4・船橋啓明高)は、「80年と聞くととても長いと感じますが、最初は正直実感が湧きませんでした」と笑顔を見せる。

 しかし、「日々の稽古を通して成長する自分を楽しみながら活動してきました。専修大学空手部のことが少しずつ分かってきた今、この部が80年続いてきたことを改めて知ることができ、とても良い機会になりました」と節目を振り返った。


 式典で最も印象に残った出来事として、空手道の歴史を知る染谷師範のあいさつを挙げ、「戦後間もない厳しい環境の中で稽古を積まれてきたことを知り、空手に懸ける思いや歴史の重みを改めて実感しました」と話した。


 また、「私は結果以上に空手を楽しむことを大切にしています。経験者が多い中でも、自分自身の成長に目を向けることで焦ることはなくなりました。空手を楽しむことが、自分自身の成長につながっていると思います」と語った。



○受け継がれる伝統 現役部員が型を披露



▲現役部員の田村泰己(法2・成立学園高)

 式典では歴代部長や大学関係者らによるあいさつに続き、現役部員による型の演武が披露された。力強い気合いと一糸乱れぬ動きで繰り広げられた演武に、会場は静寂に包まれる。日頃の鍛錬の成果を示した現役部員の姿に、会場からは大きな拍手が送られた。80年間受け継がれてきた伝統を体現する演武は、歴代OB・OGにとっても現役時代を思い起こさせるひとときとなり、節目の式典に彩りを添えた。



 嶋根部長は「戦う相手は自分の外側ではなく、自分の内側にいる弱い自分です」と空手の本質を語り、「自己研鑽を積み重ねた経験は、社会に出てからも必ず生きてきます」と現役部員へメッセージを送った。

 会場には世代を超えた笑顔と交流が広がり、80年にわたって受け継がれてきた伝統は、現役部員へと確かにつながっていた。先人たちへの感謝を胸に、専修大学体育会空手部は次の100周年へ向け、新たな歴史を刻んでいく。



文・写真=倉林光琉(法3)