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〈令和8年度東都大学野球春季リーグ入替戦=6月23日 明治神宮野球場 専大9-1東洋大〉
専大は2017年春以来、9年ぶりの1部復帰を目指し、1部6位の東洋大と対決した。5回裏に山本和輝(経済4・静岡高)によるライトスタンドへの本塁打で5-1、6回裏に加藤大悟(経営4・専大松戸)がレフトスタンドへ追加点アーチをかけ、走者一掃。点差が8点差に広がり、9-1で勝利を収めた。

▲加藤と梅澤
先発の梅澤翔大(経営2・専大松戸高)は8点の援護をもらい、9回1失点10奪三振と力投。公式戦初完投勝利を挙げた。

▲9回を危なげなく完投した梅澤
1回裏の専大の攻撃では、吉水真斗(経済4・松商学園高)が初球を捉え、センターへの安打で出塁。3番の谷頭太斗(経済4・日本航空石川)が適時二塁打を放ち、吉水が生還。専大が先制点をものにした。しかし、2回表に相手の本塁打で同点に追いつかれるものの、直後の2回裏に9番・加藤の適時打で3-1と勝ち越した。

▲先制の適時二塁打を放った谷頭
▲2回裏に加藤の適時打で再び勝ち越し
4回表にレフトへの安打で相手が出塁し、盗塁も成功。無死二塁の状態でパスボールによる三塁への進塁を許したが、この場面でも先発の梅澤翔大(経営2・専大松戸高)は崩れることなく、秀逸な投球で相手につけいる隙を与えなかった。結果的に梅澤の失点は、2回表に打たれた本塁打のみ。的を絞らせない安定したピッチングで相手打線をねじ伏せた。

〇9回119球を投げて10奪三振を記録した梅澤
今日の投球について、「緩急を使ったピッチングが自分の中で1つポイントになってたかなと思う」。ビデオのデータや実際に試合を見た中で、「(東洋大は)まっすぐに強い(チーム)だと思っていたが、春のリーグ戦でもそういう大学がいたら変化球で入っていたので、まっすぐに強くても、逃げずに自分の持ち味でもあるまっすぐで勝負していくべきなんじゃないかなと思って、”逃げる”というよりは”攻める”投球というイメージで今日は投げていた」と自身の投球を振り返った。

▲力強いピッチングで相手打線を抑えた梅澤
完投10奪三振したことについては「あまり意識していなかったけど、(ボールの)勢いはこのリーグ戦期間ではじめてあったので、自分の中でもそこで三振が多く取れたというのは良かった」と語った。「まっすぐに強いと言ってたので、その分カーブを投げてカウント取ったりとか、フライやゴロで打たせたりしようとしていた。カーブがいっぱい決まった分、(相手に)まっすぐが刺さってたというのもあったと思うので、そこはうまくコンビネーションができた」と話す。
スタンドに専大松戸の後輩たちが来ていたことについて聞くと、「事前に言われてて。(代が)被っていて関わりのあるところもあって可愛い後輩たちに、かっこいい部分を見せないといけないのかなと思った」と笑顔で答えた。

▲応援に駆けつけた専大松戸高校の選手たち
〇打線を勢いづけた山本の本塁打
5回裏、ライトスタンド方向への本塁打を上げた山本は「右投手なのでデータの中でいろいろと絞る球を決めていて。データを頭に入れた中で(打席に)入れたので、何かを考えていたというよりは、狙い玉(ストレート)を絞っていけた。とにかく真っ直ぐが(スタンドに)入っていったという感じ」と話した。

▲本塁打を放ち、ガッツポーズを掲げる山本
本塁打を放った瞬間、鮮やかな緑に染まった専大の応援席から歓喜の声があがった。観客が多い中で、「緊張というよりは、これだけ大勢の方が来ていて、高揚感というか、すごく高ぶる気持ちはあった。すんなり入っていけたわけではないけど、緊張もあり、高揚感もあり、楽しめた」と笑顔で試合を振り返った。

▲専大の得点に湧いた応援席
〇大学公式戦初の満塁本塁打を放った加藤

勝利を決定づけたのは6回裏のグランドスラム。加藤にとって満塁本塁打は大学公式戦初のことであり、さらにこの試合では6打点を記録。攻守でチームを牽引して選手たちを勢いづかせた。本塁打を打ったのはスライダー。自身の打撃について「バッティングは自分の課題で、”簡単に三振しない”というところ。監督の指導や練習の試行錯誤の中で、打席に立った時に対ピッチャーを意識してフォームをあまり変えずに泳ぎながら変化球を運べるようになった」と話した。

▲生還した選手たち
チームについては「負けていても跳ね返せる力があると思ってるので、ピッチャーが打たれたら野手がカバーして、野手がいけない時はピッチャーがカバーしてなんとか我慢してというチームを今作れているので、負けてても負けないぞという雰囲気があるのがいいところだと思う」と前向きに語った。1部昇格が決まるかもしれない次戦に向けて「とにかく振る。(今日の試合は)あまりボール球に手を出さないでしっかりとはやく振り切れていた。あとは長打などがあったのが良かった。今日のゲームを1回忘れて、全員がもう1度気を引き締めて、明日どういう展開になっても勝ちを逃さないようにしたい」と次戦での勝利と1部昇格を狙う。
【町田公二郎監督コメント】

────今日の試合について
「先制はしたんですけど、(今までは)追いつかれたりとか、最後の最後まで負けてるというケースもあったけど、(今は)守りがしっかり粘れる形になってきて(良くなっている)。攻撃は最初から、周りからリズムを作って攻撃をするという話をしていたんですよ。それをしっかりバッテリーができていて、守りもできているので、攻撃に繋がってきたっていう形でしょうかね。最後の最後はしっかり諦めないということも話をさせてもらっています。一瞬一瞬で気負いにいくと、短期決戦は何があるかわからない。最終的には、今日は9-1という結果になったけれど、明日はまだわからない」。
─────選手たちについて
「いつも練習も本番と同じように、練習でも(気持ちは)本番じゃないといけないという、本番と同じような取り組みをしてくださいねっていう話をしていてそれが今日のいい形でできていた。そういう形を続けてくれているからこれを継続できることが大事だと思いますよ。そういうことができるようにという風に、普段から話をさせてもらいながら一緒に練習しています」。
文=髙橋沙瑛(文3)
写真=知地泰雅(文4)、門前咲良(文4)、藤林利英(文3)、佐藤佑樹(経済3)

