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11月28日、関東大学アイスホッケーリーグ戦の第10戦vs東海大がダイドードリンコアイスアリーナで行われ、専大は3-0で東海大に勝利した。ディビジョンIグループBに所属する専大はこの試合の勝利でリーグ2位を確定させ、グループAとの入替戦に出場することが決定した。
<スコア>
1P 1-0 (シュート数7 -13)
2P 2-0 (4-13)
3P 0-0 (8-8)
計 3-0 (19-34)
試合開始直後の1分17秒、相手の反則により早速チャンスが訪れるが、なかなか攻め込むことができない。試合中盤にはヒヤリとする場面もあったが、落ち着いた守りでこれを乗り切った。選手同士の体が激しくぶつかり合うシーンも多く、壁にぶつかったときに響く鈍い音が、試合の激しさを物語っていた。第1ピリオド終盤になっても大きな動きはなく、このまま両者無得点で終わると思われた18分57秒、♯14金子力(法3・日光名峰高)が鋭いシュートを放ち、先制のゴール。チームに勢いをもたらすゴールとなった。
△先制ゴールを決めた♯14金子
第2ピリオドは開始早々に試合が動いた。2分44秒に♯81東山凌士(法1・日光名峰高)が追加点のゴールを決めると、8分34分には♯71上澤舞央(法2・武相高)が続けてゴール。中盤までに3点のリードを奪った。
△追加点となる2点目のゴールを決めた♯81東山凌士
第3ピリオドは、ここまで専大のゴールを無失点に守ってきたGK♯70高瀬惇司(法2・北海高)の活躍が際立った。専大は2分55秒にボーディングの反則を取られピンチを迎えるが、ここを切り抜ける。その後もゴール前までパックを運ばれるシーンもあったが、素早い動きと体を張った懸命な守りで相手の攻撃を阻んだ。キーパーの♯70高瀬が相手のシュートからゴールを守るたびに、応戦席から大きな声援が送られた。他の選手もいい動きを見せ、ベンチからは「もう少しだ、守りきろう」と、味方を鼓舞する声が聞こえてきて、チーム全体でこの試合で勝ちたいという気迫を感じることができた。そのまま専大はこのピリオドも失点することなく、東海大の攻撃を振り切った。
△チームのピンチをその懸命な守りで救った♯70高瀬
この日の試合がリーグ戦の最終戦。専大は7勝3敗の2位でリーグ戦を終えた。惜しくも優勝することはできなかったが、この日の勝利で入替戦の出場を決めることができた。
高橋裕一監督
「今日はまず内容よりも結果だと話していたので勝つことができて良かった。試合としては、あまり得点に絡んでこない金子、上澤がゴールを決めたこと、少ないシュート数で得点を奪えたことが良かった。しかし、余計な反則をしないといったチーム内で決めていることが徹底できなかった。反則にもいい反則と悪い反則があるが、今日は悪い反則が多かった。これについてはメンタルの差だと思う。今日は負けられない試合だったし、緊張していたかな。入替戦出場を決められたことは素直に嬉しい。我々は挑戦者なので失うものは何もない。チャレンジャーとして挑む」
#78武田直道主将(法4・北海高)
「大事な試合だったが、特別なことはせず、いつも通り平常心で試合に臨んだ。内容はあまりいいものではなかったが、キーパーを中心に体を張った守りができ、その気持ちがつながった結果の勝利だと思う。入替戦に進めなければ、これまで自分たちのやってきたことを否定される気がしたので今日勝てて本当に良かった。入替戦でもいつも通り、自分たちのやれることをやるだけです」
2点目のゴールを決めた♯81東山凌士
「ビデオミーティングを何度も繰り返して、コーチたちが言った通りに動いたらシュートを決めることができた。コーチたちのおかげです。入替戦でも大事な場面で決められるようにがんばりたい」
堅い守りでチームの完封勝ちに貢献したGKの#70高瀬
「反則の多い試合で流れは悪かったが、集中して守れたので良かった。練習前に早めに体を動かしておくなど、ここ2週間くらい生活の習慣を変えた結果、モチベーションが高まって結果が出ている。入替戦は初めての出場で緊張しているが、その緊張を楽しさに変えたい。まず自分がしっかり守っていい流れを作りたい」
また、この試合の翌日にディビジョンIグループAの試合が行われ、入替戦で対戦する相手が決まった。グループAへの昇格を目指す専大は、12月6日の15時から日本大学との試合に挑む。リーグ戦の総決算となる入替戦、彼らが一体どんな試合を見せてくれるか大いに期待したい。
【追記】 入替戦について
6日に行われる入替戦に限り、専大生はチケット無料で観戦することができる。また、一般、OBの方も通常1000円のところを、300円の割引料金で案内されることになった。是非、会場に足を運んでほしい。
(文1・飛田翼)