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〈2026年度春季関東大学2部バレーボールリーグ戦第9節=5月16日 大東文化大学東松山キャンパス 専大2-3慶應大〉

開幕8連勝中の専大は、6勝2敗の慶應大と対戦。残り3試合となった中、勝てばリーグ優勝が決まる大一番に臨んだ。第1セットはマサジェディ翔蓮(文2・福大大濠高)を軸に攻撃を展開し、専大の持ち味である高さのあるブロックも機能してセットを先取した。しかし、第2セットは相手の勢いに押され、ミスも重なりセットを落とした。第3セットは多彩な攻撃で相手のブロックを振り切り点を重ね、新居良太(経済4・開智高)を中心にブロックでも流れを引き寄せセットを獲得した。続く第4セットはデュースにもつれ込む大接戦となったが、あと一歩及ばずセットを落とす。最終第5セットは序盤にリードを広げたものの、中盤からは相手に追い上げられ逆転負け。セットカウント2-3で敗れ、連勝は「8」でストップ。優勝は次戦以降へ持ち越しとなった。
第1セットスターティングメンバー
OH:#3生田 #18岡本
MB:#1新居 #2稲垣
OP:#14マサジェディ
S:#24松元
L:#12松下
第1セット序盤は、相手のライトからの鋭いスパイクを拾うことができずに連続得点を許し、僅かにリードされる展開となった。しかし、マサジェディを軸に攻撃を仕掛けて得点を重ね、相手に追いついていく。さらに稲垣陽斗(経営4・海星高)が1枚ブロックを決めるなど、専大の持ち味である高いブロックも効果を発揮していった。しかし、21-20の場面で相手ライトのアタックにより3連続得点を許してしまう。すかさず専大はタイムアウトを取る。タイムアウト明けに相手のサーブミスでサイドアウトを取ると、リリーフサーバーとして森田慶(経営3・日南振徳高)が出場。控えの選手たちから拍手や森田コールが飛び交う中、サーブで相手を乱し、全体の攻撃につなげていく。そのまま連続得点を挙げ、最後は相手のアタックがアウトになり25-23でセットを先取した。

▲サーブを打つ森田
第2セットは苦しい展開となった。序盤は拮抗していたものの、アタッカー陣がマークされブロックにかかるようになり、なかなか点を決めきれない状況が続いた。中盤からはトスが噛み合わない場面や、タッチネットなどのミスによる失点が続き、流れがさらに厳しくなる。稲垣の高さを活かしたクイックや岡本亨介(法2・岡谷工業高)の隙をつくアタックで得点したものの、勢いに乗る相手の攻撃に対応できず15-25でセットを落とした。岡本は「2セット目はトスが合わなくて、ブロックを見ずに自分の感覚だけで打っていた。3セット目に向けて、もっと相手コートを見て、レシーバーを動かすように意識した」とブロックにかからないように意識を切り替えたと語った。

▲アタックをするマサジェディ
第3セットは岡本のサーブから開始。開始早々、マサジェディが連続でスパイクを決め、幸先の良いスタートを切った。5-3の場面でマサジェディがサービスエースを決めると、さらに専大に流れが傾く。マサジェディのライトからのスパイク、稲垣・松元・岡本の3枚ブロックポイントにより4点差をつける。相手チームがすかさずタイムアウトを取るが、タイムアウト明けにも序盤のリードを保ったまま試合が続いていった。中盤からは新居のクイックやマサジェディのスパイクなど多彩な攻撃を仕掛けた。さらに終盤はキャプテンである新居が攻守で活躍し、1枚ブロックや長いラリーを制するクイックなどで相手を突き放した。新居はブロックの狙いについて『(慶應大の)クイックが早いので、そこをミドルがマークするのと、レフトはコースが一定だったのでそこを閉めるようにはしていた』と明かした。流れに乗った専大は最後まで相手に追い付かれることなく25-20でセットを獲得した。

▲ブロックをする松元、稲垣、生田宗原(経済4・昇陽高)
第4セットは長丁場の接戦となった。序盤から佐藤ラニ海(経営2・北海道科学大高)や松元のブロックポイントなど、個々の高いブロック能力を発揮する。また、岡本の攻撃が冴え渡り、レフトから緩急をつけたアタックや、計算されたブロックアウトで点を重ねていく。岡本は「セッターが主にマサジェディにトスを集めていて、自分が打つ時は大体ブロックが1枚だったので『絶対に決める』っていう気持ちで打つのと、難しいハイセットとかもブロックを使って得点するっていうのを意識した」と攻撃の意図を明かした。終盤まで専大がリードし続けていたが、23-19で相手キャプテンの山口快人選手のスパイクから連続得点を許してしまう。タイムアウトを取り場面を切り替え、マサジェディのブロックアウトで先に専大がマッチポイントとなる。しかし、相手ミドルの速いクイックと自身のミスで失点し、デュースにもつれこんだ。長いラリーが続く場面が増え、リベロの松下結音(文3・日南振徳高)を中心に粘り強いレシーブでお互い一歩も譲らない状況が続いたが、最後はサーブミスとアタックがアウトになり31-33。セットを取り切ることができなかった。

▲レシーブをする松下
最終第5セットは波乱の展開となった。開始早々に新居のクイックが決まると、その後は専大のブロックで相手にプレッシャーを与え、ミスを誘発して2連続得点を挙げた。相手がタイムアウトを取った後も、マサジェディのスパイクなどでリードを広げ、専大ペースで試合が進む。しかし、6-3の場面でマサジェディのアタックがブロックで止められると、相手に流れが傾いていく。相手キャプテンのサービスエースなどで3連続得点を許し、一気に点差を縮められてしまった。専大は1度目のタイムアウトを取り、タイムアウト明けにはリリーフサーバーとして森田が出場したが、流れを切り替えることができず、その後も相手に連続得点を許す。9-9と並んだ場面では、岡本のアタックが2枚ブロックに捕まり逆転される。専大は2度目のタイムアウトを取り、マサジェディにボールを集めて得点を重ねたものの、最後まで相手の流れを断ち切ることができず12-15でセットを落とした。セットカウント2-3で今季初の敗戦となり、優勝はお預けとなった。
▲トスを上げる松元
勝てば優勝が確定した今試合。キャプテンの新居は「チームとしては昨日から活入れて、もう“明日は絶対に落とさない”っていう気持ちで全員で臨んだ」と試合前の心境を明かす。
試合を終えて「自分たちの悪いところが出た」と語り、「4セット目を取りきれなかったところと、5セット目の序盤良かったのに、相手から追い上げられた時に焦ってしまって、そのまま相手にリードを許してしまったってところが悪かった」と振り返る。
守備を率いたリベロの松下は、個人のレシーブについて「スパイカーの守備範囲を狭くして、できるだけ取りに行こうと思った。まだ(自分の)守備範囲が狭いので、もっと広げないとスパイカーも気持ちよく打てない」と課題を述べた。また、「2段トスの精度やブロックフォローをもっと精度良くした方がいいと思った」とチームの守備についての改善点を語った。
次戦は山梨学院大と対戦する。2部優勝を確実にするためには勝利が必要不可欠だ。
新居は「今日負けたことは切り替えて、明日勝って1位2位を確定させて、そのまま昇格に持っていけるようにしたい」と意気込んだ。
文=臼井千晴(文3)
写真=船引向日菜(人間科学3)

