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2026.05.08
バドミントン

【女子バドミントン部】4季ぶり1部は全敗で終幕 入れ替え戦は昨年と「逆の立場」での”再戦”へ

<関東大学春季リーグ戦 1部=5月4日 日本体育大学健志台キャンパス 専大0-4法大>


  リーグ戦4連敗と苦しい戦いが続く専大は、自力での1部残留を懸けて法大と対戦した。最下位は2部1位との入れ替え戦に回るレギュレーションの中、今節をストレートで勝利するか、他会場の結果次第では入れ替え戦を回避できる可能性があった。自力残留と今季初勝利を目指し、春季リーグの締めくくりとなる戦いに挑んだ。


 2日前の早稲田戦と同じオーダーで挑んだ専大は、第1シングルスに堀心海(文3・聖ウルスラ学院英智高)が出場。接戦の末に第1ゲームを落とすが、第2ゲームでは、相手のミスや得意のスマッシュで得点を重ね、21-12で圧倒した。迎えた第3ゲームは常に先行される展開となり、相手の鋭いショットも光って16-21で落とした。

 続く第2シングルスには小田楓(文2・富山国際大付属高)が出場。シングルス3戦全敗のなかで個人として初勝利を目指して挑んだが、甘い配球を打ち込まれ、第1ゲームを15-21、第2ゲームを14-21で落とし、敗北を喫した。

 第1ダブルスの末永萌々歌(商2・柳井商工高)/元屋優芽(商2・金沢向陽高)ペアは、相手の力強いスマッシュに押されて第1ゲームを8-21で落とすと、第2ゲームも相手の勢いに飲み込まれて18-21とストレートで敗れた。

  第2ダブルスの堀心海/藤田希瑠々(文3・西武台千葉高)ペアは、第1ゲームを9-21と大差で落としたが、第2ゲームでは堀のノータッチエースが決まり始め、22-20のデュースにもつれた接戦を制した。しかし第3ゲームは、藤田のネットロブがかかるシーンや中盤での7連続失点もあり、12-21で敗れ、ゲームカウント1-2で屈した。

 第3シングルスに予定されていた長谷川幸咲(文2・作新学院高)の試合は、最終順位が確定したため打ち切りとなった。マッチスコア0-4で法大に敗れた専大は、リーグ戦を0勝5敗で終え、入れ替え戦へと回ることとなった。



▲堀は第1Sと第2Wの2ゲームで出場

 堀がチームの柱として奮闘した。第1シングルスの相手・竹澤選手は「前から知っていた相手」。堀の持ち味であるスピードを生かしたスマッシュと、打ってから前に詰めるプレーを見せたが、「プレーも気持ちの面も相手が1歩上」だった。相手の高いレシーブをロングリターンされる場面も多かったことについては、「自分の得意なところを少しずつ潰されていく感覚だった。いざとなって(シャトルが)上がったときに(スマッシュを)決めなきゃと空回りして、ネットにかかった」と得意のスマッシュも陰を潜めた結果、1-2で敗れた。堀個人としてはリーグ戦のシングルスに4試合出場し、1勝3敗に終わった。過去に負けたことがある格上の相手ばかりのなかで、1勝を収めた。「前よりは競ることができて、対等に戦えていると感じた。だからこそ前よりも悔しいし、自分が1本取れたら流れが変わったと思う。常に試合を想定して練習する必要があると思う」と、格上に近づいたことで悔しさも芽生えた。第3ゲームのインターバルでは、福井美空コーチと入念にやり取りを交わす場面があった。堀は「自分は試合中に視野が狭くなってしまう。外から見て相手はどこを嫌がっているのか、狙いすぎているのか、視野が広がるアドバイスで助けられている」とプレーの幅を広げるために積極的に意見を求める姿勢を見せた。

▲ダブルスで藤田と声を掛け合う(左:藤田 右:堀)

 ダブルスでは同期の藤田とペアを組んで、声を掛け合って挑んだ。ダブルスでは、状況に応じて流動的にポジションチェンジを行うが、藤田が前に出て堀が後方で受けるシーンも多かった。「自分たちの得意な形で挑もうと話をしていた。(自分は)後ろからのアタックが得意なので下がって受けた。自分が下がるのは得意な形」と長所を活かすバドミントンで挑んだ。ダブルスプレーヤーでもある堀はダブルスも4試合に出場し、1勝3敗で終えた。この春季リーグで専大が獲得したゲーム数の4割は堀の活躍によるものだった。堀は「シングルスもダブルスも太刀打ちできないわけではなかった。個人的には、ショットカットやスマッシュ、クリアは効いていて良かった反面、ディフェンス面でつなぎの部分に差があると思った」と冷静に分析した。


 リーグ戦全体としては全敗で最下位という結果に。副将として全体を振り返り、「1部は2部とレベルが違うことを身をもって痛感した。全体的には良い試合もあったけど、そこで勝ちきれない、1本取り切れないことに大きな差があると感じた。ちょっとした試合中の駆け引きも、初めてここで体験するような場面も多かった。結果的には6位で、負け込んだきつい5日間だったけど、今体験できたのはすごく良かったと思うし、自分の課題や通用するところも見つかってそこは良かった」とポジティブに捉えた。




 

 小塩信監督は、春秋通じて4シーズンぶりの1部を「はっきり言って1部と2部にかなり差があった。簡単に1部に残留することは難しいが、良い経験になったと思うし、自信がついた学生もいると思う」と4年生しか経験できていなかった舞台での試合を振り返った。コートの至近距離で試合を見つめるなかで、「攻撃力に関してはある程度通用している。相手が取れなかったショットも何本か決め切れた部分があった。ただ、2部だと得点になるショットが1部だと返ってきてしまう。速いショットを放つと、当然速く返ってきて、ラリーは続いていく。それにどう気持ちで負けずに継続できるか」が課題であるとした。1部で圧倒的な力の差を見せつけられたが、選手の成長もあった。小塩監督は「シングルスはある程度計算が立つが、今の課題はダブルス。昨年の秋もダブルスで苦戦していた。その中でも、末永・元屋が成長している。勝ち切れてはいないが、対応はできるようになってきている」と、まだまだ成長過程にある2人に期待を寄せた。入れ替え戦に向けては「うちは(入れ替え戦の相手の)日大を倒して昇格を決めた。受け身になるのではなく、挑戦的にやっていけるかだと思う。精神的なものが大きいので、雰囲気・環境作りを心がけたい。シングルスは確実に2本取りたいところ。メンタル勝負でもあるので、気持ちを立て直して挑みたい」と選手とともに意気込んだ。

▲入れ替え戦で1部残留を狙う

 入れ替え戦は2部リーグを全勝で制した日大との対戦が決まった。日大とは、昨年の秋季リーグ入れ替え戦で対戦しており、そのときは堀、小田、長谷川がシングルスで勝利を収め、ゲームカウント3-2で昇格を勝ち取った経緯がある。昨秋とは立場が真逆となるなかで、主軸として存在感を放つ堀は「2部で優勝して(入れ替え戦を)迎えるのと、最下位で臨むのは気持ちの持ち方が全然違う。前回の入れ替え戦は優勝した流れで、気持ち的にも楽だった。今回は逆の立場だけど、1部で戦って得た自信を持ってプレーすることが大事だし、自分たちのプレーを出し切ることが勝ちに繋がると思う。ひるまず頑張りたい」と控える日大との再戦に向けて意気込んだ。



文=佐藤佑樹(経済3)

写真=君嶋悠樹(経済3)