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〈令和8年度東都大学野球春季リーグ戦=4月14日 等々力球場 専大8-5帝平大〉
開幕カードを無傷で終えた専大は、昨季三部から昇格した帝平大との試合に臨んだ。
打線は4回、1死一、三塁で6番の渡辺維介(文3・松本国際高)が先制となる犠飛を放ち、均衡を破った。

▲先制打を打った渡辺
1-3で迎えた6回の攻撃、5番の井上が適時三塁打を打ち、同点に追いついた。
試合を決めたのは8回の表だった。4番・宮﨑の遊ゴロ間に三塁走者の住石が生還し、4-5とその差を1点に縮める。続く井上が再び四球で出塁すると、先制打を打った渡辺が本塁打を放ち、さらに3点を追加し、逆転に成功した。

▲生還した住石
専大の攻撃はまだ止まらない。9回表、宮﨑がダメ押しの適時二塁打を放ち、8-5となった。
先発は、開幕戦で9回118球の力投を見せた梅澤翔大(経営2・専大松戸高)。3回までテンポよくスコアボードに0を刻むも、6回3失点と悔いが残った。

▲先発の梅澤
2番手を任された伊東賢生(経済4・千葉黎明高)は1点を許したが最終回まで投げきり、3回5奪三振で勝ち投手となった。
〇二塁を踏ませぬピッチングを見せた伊東
7回、伊東がマウンドに上がった。2死二、三塁の場面で暴投をし1点を献上した伊東は「『何やってるんだよ』と思っていた」と振り返る。しかし、立て直した伊東は安打を1つも許さず試合を締めた。

▲無安打に抑えた伊東
「次の試合もどういう場面で出るかわからないんですけど、多分投げると思うので万全に準備して、いつでも(マウンドに)行けるようにしたいです」と話す伊東。頼れる4年の今後の活躍に期待したい。
〇チームに貢献した井上
この試合5打席回ってきた井上は、2本の安打に加え3度の四球で全打席出塁した。どう球を見ていたか伺うと、「自分は結構低め(の球)を振ってしまうタイプだから、低めの球に手を出さないように、低めに目をつけたり高めに目をつけたり、色々打席に立った時に考えてやっている」と答えた。井上の出塁は専大が勝つ上で必要不可欠だろう。

▲適時三塁打を打った井上
帝平大との初戦を終えた井上は「三部上がりのチームにこの試合をしているようではまだまだだなと思ったから、自分の力を出し切って勝ち切ることが大事だと思った」と振り返った。
「自分はチームのために打つだけ。それにチームが勝ち上がっていけば自分たちは勝てると思っているから、頑張ってやっていきたい」高学年の仲間入りをした井上はそう意気込んだ。
〇維介が止まらない
試合後、選手らに「今日のヒーローは」と尋ねると、誰もが口を揃えて渡辺の名をあげた。
4回表に先制の犠牲フライを放ち「変な打球を打ってゲッツーより、外野へ持っていった方が確実だと思ったから、外野へ持っていける球を待っていた。そうしたら(待っていた)打球が来たから、狙い通りというか想定通りだった」
8回表の本塁打はこの試合一番の見どころになった──
彼の打球は大きな放物線を描いて、等々力の空へ消えていった。「完璧。完璧中の完璧だった。気持ちよすぎて。打球見てる風だったけど、どこに飛んでるか分からなかった」渡辺は笑みを溢しながら逆転本塁打を振り返った。

▲特大本塁打を放った渡辺

▲喜びをあらわにする井上(左)、渡辺(中央)、谷頭(右)
昨年の春季は“赤”、昨季からは“黄”とバットや打撃用プロテクターの色を変えている渡辺。試合後のインタビューで尋ねると、「カラーはインパクト。好きな色とかではなく、目立ちたい。なんでも似合うし。来年は紫かな」と話した。渡辺のプレーはもちろん、装備の色にも注目だ。
コメント
【町田監督】
──7回終了時点で2-5と3点ビハインド、どんな声掛けをしたのか
「点差はあっても、ベンチ内で『1点1点」という声は聞こえていたので、私は声を掛けてない。彼たちがそういう言葉を発していた」
──失策が多かったが
「常に当たり前のプレーを当たり前にできるというかね、取れるアウトっていうのは必要だと思っている。そういうところがたくさん出たので、しっかり反省してということを伝えました」
──今シーズンの目標は
「今は二部というところにいるので、やっぱり上は一部しかないですよね。二部でとにかく一番になることが目標」
文=大石真碧(文3)
写真=髙橋沙瑛(文3)

