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2026.04.19
山岳

【山岳部】快晴の中行われた大山山行 山岳部から学ぶ『山行』の魅力

〈大山三行=4月3日 神奈川県伊勢原市〉


 山岳部の主要活動である「山行」活動に密着した。今回、編集部の佐藤は、佐藤大智(文4・桐光学園高)さん(以下大智さん)とともに標高1252mの大山へ登頂。日頃の活動や山の魅力に迫った。

 ▲大山山頂とセンディ

 現在11人が所属する山岳部。大智さんは高校時代、アドベンチャーレーサーの田中陽希氏が出演する番組「グレートトラバース」に感銘を受け、山岳の世界に足を踏み入れた。活動は、月1、2回の合宿(主に北アルプス)や日帰りでの丹沢登山、さらには冬の雪山登山まで多岐にわたる。 普段の個人山行は2人で行くことも大勢で行くこともあるそう。週1回の部会では安全に楽しむための知識を学んだり、活動の振り返りを行う。部会ではOBとも積極的に関わりがある。部員らが考えた山行ルートに修正や提案をし、サポートを行う。山岳合宿では主に北アルプスに行くことが多く、日帰りでは丹沢に行くことが多い。冬は雪山に行くこともあり、雪山登山は荷物の重量が重く、雪山用靴は、よりお金がかかるそう。道具代に一番お金がかかるそうで、1番高いのが登山靴。相場は8万円くらいだが、大智さんは登山用品店でアルバイトをし、社割でどうにか安く購入しようと努めている。活動を重ねる中で登山靴にこだわりを持ち始めたそうだ。トレイルランニングも活動の一つになっている。「ベスト型のリュックを背負って山の中を走る。大会にも何回か出場しているが、基本は個人として」活動している。


 午前8時、伊勢原駅から山行が始まった。今回は「より”山行感”を味わってほしい」という大智さんの計らいにより、ケーブルカーを利用しない徒歩のみのルートを選択。最初の難所である女坂の急な階段では、序盤の快活な会話が次第に途切れるほどの負荷が佐藤を襲う。

▲登山途中での大智さん

▲序盤は階段が多く続いた

 息が上がったタイミングで写真撮影や休憩をこまめに行いながら、少しずつ山頂へと進んでいく。一方、大智さんは「階段はきつい」と漏らしつつも、軽快な足取りで先導した。 中継地点の阿夫利神社で一息つくと、道は岩場の続く本格的な登りへと変化する。佐藤が休憩時にウィダーインゼリーを取り出すと、大智さんから「ゼリーは対カロリーの割合が低いので持ち歩かない」と一言。より軽く、より高エネルギーを取ることが重要な登山においてはゼリーは避けられるそうだ。代わりに、スナック菓子をあらかじめ砕いてボトルに詰め替えて持ち運ぶ。大智さんが専大山岳部として活動している中で、先輩から教わった経験に基づく工夫の一つだ。

▲ポテトチップスなどの菓子を砕いて持ち歩くそう


 開始から約3時間後、当初は登頂を不安視していた編集部佐藤も無事に山頂へ到達した。登頂直前には、大智さんから「今日は富士山は見れないかも」と懸念されていたが、頂上の角度を変えた場所から白く勇敢な日本一の象徴が姿を現した。

▲富士山

 達成感に浸る佐藤に対し、大智さんは「(富士山は)何度見ても嬉しい」と話すも、「あとは下りるだけ」と冷静だった。普段の山行では、頂上でゆっくり過ごすことはない。この淡々とした姿勢こそ、数々の険しい山を越えてきた自信の表れと言える。 下山では男坂を経由。急な傾斜に足を取られそうになりながらも、樹木の種類から標高を判断する知識の片鱗に触れつつ、一行は無事に伊勢原駅へと下山した。 

▲男坂は足場が悪い山道が多かった

▲鎖を伝って移動する佐藤

▲大智さんはアプリで場所と距離を把握している




 今回の山行を終えて大智さんは「普段の日帰り登山では、トレーニングのため負荷が高く、ゆっくりしている余裕がないことがほとんど。初めて行くルートだったため、登山道の荒れ具合、今まで見たことのない角度からの景色含め新鮮さのある登山を行うことできた。この見たことないものに心が躍るのが登山の醍醐味であり、自らの足跡を残すのも一つの楽しみ方だと思う」と振り返った。今後に向けては「それぞれの楽しみ方があるので、誰にも強制されずに登山を続けながらも大学山岳部の知名度向上につながる行動をしていきたい」と意気込みを誓った。


 山岳部は現在、新入部員を募集しており、今月26日には大山への新歓山行が予定されている。自分のレベルにあった山から活動でき、部員は随時募集している。



 安全を第一に考えながらも、山への飽くなき興味を持ち続け、様々な山へと挑戦する。専大山岳部の今後の山岳活動に注目だ。



文=佐藤佑樹(経済3)

写真=佐藤、山岳部提供