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専修大学から4人が『Bリーグドラフト2026』(1月29日開催)への志望届を提出する中、今シーズン副キャプテンを務めチームを支えた高橋裕心(経済4・能代科学技術高)に話を聞いた。身長176cm、体重74kg、ポジションはPG。苦しいシーズンを経て見つめ直した「人としての成長」と、ドラフトにかける覚悟とは──。


▲2025年10月18日明大戦
■ 苦しい1年、でも「濃かった」
――今シーズンを振り返ると?
大学4年間はあっという間だったんですけど、今シーズンに限るとすごく長く感じました。特にリーグ戦の期間は時間が遅く過ぎるように感じるぐらいで、その分、濃い時間でした。理由はやっぱり主力の留学生やプロへ行った選手が抜けてしまって、ここ数年で経験のない状況になったことです。誰もが不安を抱えて、「自分たちで勝てるのか」という焦りがあって、リーグ戦は本当に苦しいシーズンでした。ただ、その分ミーティングも多く、選手同士でコミュニケーションを取る機会が増えました。副キャプテンとしても向き合う時間が多かったです。
――ある意味で成長できた1年?
はい。プレー面でも大きく成長しましたが、それ以上に人としての成長を感じています。負けている時のメンタルや、チームとしてどう這い上がるか。そういう部分でのタフさやコミュニケーション能力が一番伸びたと思います。
――入替戦で敗れた後の一か月はどう過ごしていましたか?
最初の1週間は正直、バスケをやめたいと思うほど頭が真っ白でした。ボールに一度も触らない日もありました。でも時間が経つと気持ちが落ち着いてきて、やっぱりバスケがしたいという気持ちが湧いてきたんです。小さい頃からプロになるのが夢だったので、ここで諦めるのは自分にとってすごくもったいないと思いました。1週間で気持ちの整理がついた後、監督にもう一度プレーしたいと伝えて、ドラフトにエントリーする意思を固めました。


▲2025年10月25日筑波大戦
■ 体育館に行くのが当たり前の環境だった
――バスケを始めたきっかけは?
家がバスケ一家で、兄と姉がバスケをしていました。その影響で幼い頃から体育館に行くことが当たり前の環境で育ったので、小学校1年生のときに自然にバスケを始めました。
――自分の強みは何ですか?
3ポイントが得意です。PGとしての特徴は展開の速さですね。じっくり組み立てるより、トランジションで早く仕掛けていくタイプです。24秒をフルに使うより、10秒以内の速い攻めで流れを作るのが自分の持ち味だと思っています。
――目標としている選手は?
千葉ジェッツの冨樫(勇樹)さんです。小柄ながらチームを引っ張る姿に憧れて、自分も背番号2を付けています。スピード感、3ポイントのタイミング、パスの出し方など、影響を受けた部分は多いです。


▲2025年11月2日中大戦
■ ドラフトへ向けて
――ドラフトに向けての気持ちは?
諦めることも考えましたが、自分の中で覚悟決めてエントリーしました。無理だったとしても自分に後悔はないくらいの覚悟で臨んでいます。自分の小さい頃から目標であるプロ選手になることを叶えて、新しいスタートラインに立ちたいです。
苦しいシーズンを経験する中で、高橋はプレー面だけではなく、チームと向き合う姿勢や考え方の部分でも多くのモノを得た。入替戦後、一度は立ち止まりながらも、最終的に選んだのは「挑戦を続ける」という選択肢だ。積み重ねてきた経験を胸に次の舞台へ挑む。
文=君嶋悠樹(経済2) 写真=髙野葵葉(文4)、君嶋

