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<エイワ杯2025年度関東大学アイスホッケーリーグ戦 DivisionⅡファイナルリーグ(入れ替え戦)=11月29日 ダイドードリンコアイスアリーナ 専大9-0東大>
前節で既にDivisionⅠ残留を決めていた専大は、DivisionⅡとの入れ替え戦最終戦で東京大学と対戦した。ゴール前を固める相手に攻めあぐねる場面もあったが、#29小林氷聖(経済3・釧路江南高)がハットトリックを達成するなどオフェンス陣が力を示し、9-0で勝利しDivisionⅡファイナルリーグを1位で終え、リーグ戦最終節を白星で締めくくった。

▲チームメイトとグータッチする小林
第1ピリオド、開始早々に主導権を握ったのは専大だった。2分12秒、#15塩原陸生(法3・日光明峰高)が放ったシュートは相手GKに阻まれるも、こぼれたパックを#21高橋宙来(法3・八戸工大一高)が押し込み先制点を挙げる。これで流れを掴むと、その後も#27金本怜恩(法3・八戸工大一高)がブルーライン付近からのロングシュートを突き刺しリードを広げた。18分40秒にはパワープレーのチャンスを得ると、#27金本のアシストから主将の#93池田洋貴(商4・釧路工業高)が鮮やかなミドルシュートを決め、4-0と大きく突き放して最初の20分を終えた。

▲ロングシュートを決めた金本
続く第2ピリオドは我慢の時間帯となった。専大の反則からキルプレーのピンチとなるも攻守で無失点で耐えしのいだ。専大は相手ゴールに迫る場面が続くも、ゴール前を人数で固める東大に対して決め手を欠く時間が続いた。そんな中27分24秒、弾かれたロングシュートを#26髙橋虹路(法1・駒澤大苫小牧高)がつなぎ、最後は#71田中陽(法2・光泉カトリック高)が決めきり追加点。さらに29分過ぎには、#29小林がゴール裏からのパスに合わせネットを揺らし、7-0で最終ピリオドへ向かった。

▲主将の池田はリンク内外でチームを支えた
第3ピリオド、攻撃の手を緩めない専大は、#29小林が躍動した。「先週はインフルエンザで出場できず、FWとして点数を取ることを意識していた」と語るスコアラーは、このピリオドだけでさらに2得点を挙げ、ハットトリックを達成。特に自身の3点目については「ゴールに向かう意識が一番出せた」と手応えを口にした。守備陣も最後まで集中を切らさず、東大に一度もゴールを許さないまま試合終了。9-0の快勝でリーグ戦の日程を終えた。

▲試合後の選手たち
試合後、高橋裕一監督は「相手が守りに徹してくる中でなかなか崩せず、選手たちはやりにくい試合だったと思う」と振り返りつつも、「戦う相手はどうこうではなく、自分たちが試合の決まり事を守り、当たり前のプレーをサボらずできるかが重要だと言い続けてきた」と自分たち自身との戦いでもあったと話した。
主将の#93池田も「相手の対策に苦戦し、思うようなゲーム運びができなかった」と反省を口にする。しかし、視線は既に1カ月後に迫るインカレに向いている。「残された時間は短いが、1日1日を無駄にせず、最善の努力をして挑みたい」とリーグ戦を通じて見えた課題と収穫を糧に、上位進出を誓った。
文=君嶋悠樹(経済2) 写真=佐俣莉子(法1)

