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<川崎国際EKIDEN2025=12月14日 多摩川河川敷コース・諏訪いこいの広場 7区間42.195㎞>

▲大学ラストレースは笑顔で飾った
4年間一緒に競い合ってきた仲間との大学ラストレースでは笑顔があふれた。
12月14日に川崎国際EKIDEN 2025が開催され、7Pフル駅伝学生・一般の部に専大の4年生による連合チームが出場。チーム“ろっじくるま”は総合2位の2時間9分32秒と優勝には届かなかったが、笑顔で大学4年間を締めくくった。
4年間、悔し涙も歓喜の瞬間も分かち合った仲間と笑顔で幕を下ろした。
雨が降りしきる中、多摩川河川敷で都大路と同じ構成のコースを7人でつなぐ今大会。最長区間1区10kmを任されたのは前回の箱根駅伝で8区を出走した犬塚知宏(文4・美濃加茂高)だった。寒冷な気温で足元のコンディションが良好ではない中「今まで経験したことのない寒さで、本当に寒かった。きついよりも寒さが勝つくらい。1.6kmの折り返し地点が(水たまりで)沼になっていて、そこで水を肩から下にザバっと浴びてしまって、そこから体が動かなくなってしまった」と苦戦。先頭集団から離れ、区間11位でたすきを渡した。

▲寒雨の中、最長区間を走り切った
だが、2区3kmに出走した主将・藁科健斗(経営4・横浜高)は「だいぶコンディションが悪い中で、タイムというよりも順位かなと。自分は前を追っていくだけだったので、もう最初から突っ込んで行けるところまで行こうという感じだった」と寒空の下で駆け抜けた。順位を5つ上げるごぼう抜きを果たし、8分45秒の6位で通過。区間賞を獲得し、「区間賞は取れるかなって思ってたので、取れて良かった」と主将が有終の美を飾った。

▲専大の主将が最後に力を見せつけた
その後も3区8.0975kmで数々の公式戦で力闘してきた手塚太一(経営4・那須拓陽高)が順位を3つ上げ、3位に浮上。4区8.0975kmには再び専大のユニフォームに袖を通したOBの大田和一斗さん(令7卒・文)が登場し、1人を抜き2位で通過した。

▲手塚も3人抜きの快走を見せた

▲約1年ぶりに専大のユニフォームに袖を通した
5区3kmには箱根の山を目指した福田達也(経営4・市立橘高)が出走。「最初から頑張って突っ込んで、後半も行けるとこまで行くみたいな感じだった」とレース序盤から積極的に走るも「風が強かったので、もう結構最初からきつかった」と肌を刺すような風に苦しめられた。それでも8分55秒で区間賞を手に入れ「一番短い距離だったけれど、予選会が終わって練習をあんまりしなかったので、ここ2週間、3週間でなるべく自分の体を追い込んで迎えた。(自己記録更新の)目標よりは遅かったけれど、区鑑賞だったので良かった」と笑みを浮かべた。

▲福田も区間賞を勝ち取った
6区5kmを走った佐藤真也(経営4・駒澤大高)も順位を保ち、15分18秒でたすきを託した。

▲笑顔で多摩川河川敷を駆け抜けた
最後の7区5kmをつないだのは先日、10000mで専大記録を更新した日本人エース・新井友裕(文4・浦和実業学園高)。だが、たすきを受け取る際のアクシデントやコースミスに見舞われる。それでも、懸命に走り15分07秒でフィニッシュ。「4年生の集大成というレースだったので、自分はしっかり楽しんで走ることは(目標として)はっきりしていて。その中で優勝はできなかったので少し後悔してるけれど、楽しめて走れたので良かった」と2時間09分32秒の総合2位で惜しくも優勝とはならなかったが、笑顔で最後を飾った。

▲4年間をともにした仲間たちが待つ会場で笑顔でレースを終えた
4年生全員で臨むレースは、今大会が最後となった。大舞台でそろって出走する機会は限られたものの、選手・マネージャーそれぞれが自らの役割を全うした。この代が行動で示してきた陸上競技への情熱は、確かに次の世代へと受け継がれていく。

▲それぞれが新たなステージに駆け上がっていく
〇取材こぼれ話
──チーム名の由来は。
藁科「(今大会に)出る時に真也(=佐藤)が『名前がどうなる』って言っていて。一次合宿で使ってる宿が“ロッジくるま”という所で名前をお借りしました(笑)」
【結果】
1区 犬塚知宏(文4・美濃加茂高) 31分43秒
2区 藁科健斗(経営4・横浜高) 8分45秒(区間賞)
3区 手塚太一(経営4・那須拓陽高) 25分08秒
4区 大田和一斗さん(令7卒・文) 24分36秒
5区 福田達也(経営4・市立橘高) 8分55秒(区間賞)
6区 佐藤真也(経営4・駒澤大高) 15分18秒
7区 新井友裕(文4・浦和実業学園高) 15分07秒
文=門前咲良(文3)、竹田一爽(文4)
写真=門前、大内奈々(経営3)、竹田

