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<2部Bブロック 第4節=11月2日 工学院大学八王子キャンパス 専大21ー17芝工大>
ここまで3勝1敗でBブロック1次リーグ最終戦を迎えた専大GREEN MACHINEは、昨年のリーグ戦で敗北を喫した因縁の相手、芝浦工業大学と対戦した。試合は前半にリードを許す苦しい展開となったが、第4Q終盤、#22原遼介(法2・日工大駒場高)が勝負を決定づける逆転TDを決め、21-17で勝利した。この勝利で専大は昨年のリベンジを見事に果たすとともに、2次上位リーグへの進出を決めた。

▲TD後、ハイタッチする#17佐藤
試合は芝工大のキックオフで開始された。第1Q、専大は#22 原のランプレーを中心に敵陣へ攻め込むと、ゴール前残り2ydから#35金田遼平(文2・専大北上高)がエンドゾーンへ飛び込み先制のTD。#99奥山春輝(経済3・東海大相模高)のキックも安定して決まり、7-0と好調な滑り出しを見せた。しかしその後、ディフェンス陣が相手のロングランを許し、FGで3点を返された。

▲試合を通して安定したキックを見せた#99奥山
続く第2Q、突き放したい専大だったが自陣深くでのパスをインターセプトされ攻撃権を喪失。このピンチにディフェンス陣が粘り相手を4th downまで追い込むものの、相手のギャンブル成功からTDを奪われ、7-10と逆転を許してしまう。専大オフェンスは何度か敵陣深くまで迫るものの、あと一本が出ず、3点のリードを許して前半を折り返した。
後半開始早々、相手オフェンスにリズムを作られ、ロングパスによるTDを献上。7-17とリードを10点に広げられ、試合の流れは芝工大に傾いたかに見えた。 しかし、ここから専大が底力を見せる。自陣深くからの攻撃で、#13天野竜人(法2・駒場学園高)の鋭いランや相手の反則などで敵陣へ迫った。最後は#3間野佑聖(法1・駒場学園高)から#17佐藤颯眞(人4・橘高)へのパスが見事に決まりTD。14-17と3点差に詰め寄り、勝負の行方は最終Qへ。

▲TDを決めた#佐藤
運命の第4Q。専大ディフェンスが相手をパントに追い込み、攻撃へのリズムを作る。オフェンスでは#22原のランで前進すると、3rd downで#17佐藤が見事なパスキャッチを見せ敵陣20ydへ。その後もフレッシュを獲得してゴール前残り2yd、4th downの場面。FGで同点を狙う選択肢もある中、専大ベンチは逆転へのギャンブルを選択した。 託されたボールを持って走ったのは#22原。ディフェンスをこじ開けエンドゾーンに飛び込み、土壇場で21-17と逆転に成功した。試合時間残りわずか、再逆転を狙う芝工大のロングパスに対し、専大ディフェンスが集中力を切らさず守り切り試合終了。昨年の雪辱を果たす大きな1勝となった。

▲決勝TDを決めた#22原(中央)
激闘を制し、2次リーグ進出を決めた主将の平林一真(法4・舞岡高)は試合後、安堵の表情を浮かべた。「初戦の日大戦を落とし全勝昇格の目標は達成できなくなったが、残りの試合を全勝して2次リーグへ行こうと話していた。まずそこを達成できてよかった」と振り返る。試合内容については「ディフェンスがチャンスを作り、オフェンスに繋げてくれた」と守備陣を称える一方「前半のオフェンスが取りきれず、決定力がまだまだ足りない」と課題も口にした。勝敗を分けた第4Qのギャンブルについては「3点を狙って同点にするのもいいが、残り時間もなくとにかく点を取らなければいけない状況だった。ギリギリのところでタッチダウンに繋げられて本当によかった」と勝利への執念が生んだ決断だったことを明かした。2次リーグに向けては「1次リーグのように上手くはいかないと思う。オフェンスは決定力、ディフェンスは0点に抑えるという目標を常に考えながら挑んでいきたい」と力強く語り、BIG8復帰へ向けて視線を前に向けた。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)

