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2025.12.05
スピードスケート

【スピードスケート部】500mで高見澤が優勝! 専大勢は軒並み好成績を収める

〈全日本スピードスケート距離別選手権=11月29日 高崎健康福祉大学伊香保リンク〉

 スピードスケートの日本一を決める大会に専大から11選手が出場した。前後にレースを控えた過密日程の中、500mで高見澤匠冴(経営4・小海高)が35秒86で1位、辻本楓芽(経営2・白樺学園高)が36秒11で全体2位に輝いた。高見澤は、「今までインカレを含む学生選手権で優勝したことがなかった。結果を出したいと思っていたので、ちゃんと結果を出せて良かった」と喜びを噛みしめた。

▲高見澤と辻本が表彰台に

 屋内リンクとは異なり、風や気温の影響が受けやすい屋外リンクでのレース。連戦続きとなる中、専大は調整も兼ねて500mのみの出場となった。500m最後の24組に登場した高見澤は、「連戦続きで疲労もあったけど、とりあえず落ち着いて。あと自分はインスタートが得意でないので、それが克服できるように」と挑んだ。競技を振り返り、「全体的にスタートがあまり上手くいかなかったけど、逆にその分ラップ1周に力が使えたので」タイム35秒86で全体1位を獲得した。「この外リンクで35秒台出せたので、すごく良かった」と素直に結果を喜んだ。大会前には「今まであまりインカレとかこういうところでちゃんとした結果を出せなかった。(結果を)出したいと思っていた」中で優勝を果たした。「オリンピックを狙うのはもちろんだけど、まずは自己ベストである34秒台を狙いたい」と来年2月に開催されるミラノ・コルティナ五輪の出場を虎視眈々と狙う。自己ベストの更新に注力し「34秒台を狙いたい」と意気込んだ。

▲高見澤

 昨年の全日本500mで優勝を果たした辻本は「そこまでめちゃくちゃ集中して入る感じではなかったけど、最低限35秒ぐらいは出したい」とレースに臨んだ。結果は36秒11で目標には届かず。全体としては「スタートの100mとか、結構自分の中で良い感じに動けたと思うけど、そこからの1周があまり体動かなかったのとカーブでビビって入ってしまった」と分析する。2位に輝いたが「悪くはないけど、良くもないみたいな感じ」と満足はしなかった。個人として短距離で好成績を収めている中、「結果を出しているのが500メートルで、少なくとも同年代には負けたくないと思って、上の先輩たちにも負けないように戦っていかないといけない」と闘志を燃やす。今月28日から開催される日本選手権は比較的タイムの出やすい屋内リンクで行われる。期待の2年生は「順位も狙っていきたいが、自己ベストの35秒3を更新していきたい。(今日は)移動明けすぐの大会だったので、そこまでコンディションが良い状態ではなかったけど、チームメイトもその中で結果を出している。しっかり調整したい」と長野での飛躍を誓った。

▲辻本

 全体5位に輝いた笹渕遥人(経営3・帯広農業高)は、「自分の中にある課題をレースの中でも意識しながら、少し気持ちに余裕を持たせて滑って、いかにタイムを出せるか」を目標に掲げた。レースを振り返り、「連戦をしてる中で練習をしていて、そんなに調子が良くなかったけど、その中で最低限できる滑りをした」。タイムとしては36秒25で「ちょっとイマイチ。35秒台はマストで出していきたい」と反省を口にした。次に向けて笹渕は、「調整の意味合いが強かったと思うけど、これからまた大きな大会があるので、そこに向けた良いレースができたのかなと。自分の今目指してる、35秒5を確実に出せるようになりたい」と気合を入れた。

▲笹渕

 全体9位となった軍司一冴(経営3・白樺学園高)は、「ダッシュの動きができなかったので、スタートはゆっくり入った。ワンハンド(片手)の滑りでラップタイムを出せるか、スケーティングのライン(線)がつながってくるか、を意識して」滑走するも、結果としては36秒39の9位。「腰を痛めてて、調整と思ってレースに出ていたが、結構落ち着いた滑りはできて、ラップタイムは悪くなかったと思う。調整の意味で出ていたので、そう考えると悪くなかったが、もう少しタイムを出したかったなと思う」と不調を抱えながらのレースだった。500mのみの出場となったが「結構良い刺激になって、良い挑戦になったかなと思う」前向きにレースを総括した。次なる大会に向けては「オリンピック選考会までの途中段階で、残り1ヶ月のところで、良い感じに自分が目指すべきスケーティングが見えてきた」と手応えを掴み始めた。

▲軍司

 普段は長距離を主戦場とする林拓磨(経営3・白樺学園高)は、「500mを滑ったのが3年ぶりぐらい。いつもと違う種目なので、新しい感覚というか何かを掴めれば」と慣れない種目に挑戦した。競技を振り返り「思ったよりスピードが出て、リンクも滑ったけど、そのスピードが出た中でのコーナリング技術とか、いつも長距離をやっているので、新しい感覚が掴めた。37秒を出せれば上出来だと思っていたので、割と良かった」と収穫があった。次に向けて「まだオリンピックに行けるレベルではないので、自己ベストを目指して、優勝を目指していきたい」と力をつけていく。

▲林

 次なる大会は今月5日から開催される全日本選抜スピードスケート競技会 恵那大会、そして今月26日からの第93回全日本スピードスケート選手権大会と続いていく。


以下専大全選手成績

高見澤匠冴 35.86  1位


辻本楓芽  36.11  2位


笹渕遥人  36.25  5位

▲宮坂大地(経営1・白樺学園)36.29  6位


軍司一冴 36.39  9位


林拓磨      36.79 17位

▲村下巧(経営1・星槎国際)37.09  19位


▲井出雄斗(経営4・小海)37.66  28位


▲立花英太郎(経営2・白樺学園)38.35  37位


▲大森栄司(経営1・吉田高)38.88  42位


▲黒坂快斗(経営1・帯広三条高)39.82  46位


文・写真=佐藤佑樹(経済2)