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2025.12.03
バレー

【バレー部】全カレ初戦快勝!2回戦へ駒を進める

〈第78回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会=12月2日 専大3-0関大〉


 全カレ連覇を目指す専大は、約1年ぶりに揃ったフルメンバーでストレート勝利を挙げた。序盤から甲斐優斗(経営4・日南振徳高)を中心に果敢に攻撃を仕掛け第1セットを獲得。第2セットはブロックも冴え、ブレイクによって相手を大きく突き放した。最終第3セットは、相手に流れが傾く場面があったものの、最後まで専大のバレーを見せ、セットカウント3ー0で初戦を制した。


第1セットスターティングメンバー


OH: #1甲斐 #5堀内


MB:#2千葉 #11新居


OP:#23マサジェディ


S:#20森田


L:#7水野


 今試合はSVリーグでプレーしていた甲斐と、怪我のため休養していた堀内大志(文4・日南振徳高)が合流し、約1年ぶりにフルメンバーが揃った。

 第1セットは序盤から甲斐が強烈なスパイクで会場を沸かせた。その後も甲斐とマサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)の強烈アタックと、千葉貫世(経済4・東北高)のクイックで点を重ねた。しかし、サイドアウトを取られてしまい、中々相手を突き放すことができなかった。中盤までは拮抗した展開となったが、17ー16の場面で千葉がクイックを決めると、マサジェディのコートギリギリを攻めるサービスエースを含む4連続得点を挙げ、一気に相手を突き放す。最後まで相手に追いつかせることなく、25ー19でセットを獲得した。

 全カレの初戦ということで、最初はやや固さがある選手がいるようにも見られた。堀内は「去年の1回戦が危ない試合だったので、とにかく楽しんで、後輩たちが固くならないように楽しい雰囲気作りを心がけた」と全カレ経験者である4年生として意識していたという。

▲積極的に声をかけた堀内(写真右)


 第2セットは、ブレイクで流れを掴んだ。序盤こそ拮抗していたものの、6ー7の場面でマサジェディのスパイクから新居良太(経済3・開智高)のブロック、クイックなどで10連続得点を挙げ、相手を圧倒した。後半は自身のミスもあり、徐々に点差を縮められたが、勢いそのままに第2セットを連取した。ブロックで大きく活躍した新居だったが、クイックに関しては「今日は全然合ってなかったので、明日もっと合ったことを打って、自分もそれをちゃんとフォローとかできるように頑張りたい」と反省点を述べた。

▲ブロックをする新居、甲斐


 最終第3セットは、開始早々サイドアウトを取り5連続得点を挙げた。その後はマサジェディが攻撃のギアを上げ、アタックで点を重ねた。自身にボールが集まっていたことについてマサジェディは「4年生のリベロの方(=水野)から『お前は1年生なんだから全部打っていけ』と言われたのでその安心感と、まささん(=甲斐)がいない時は一応“エース”と呼ばれてはいたので、その責任感とが混じって打ち切ることができた」と思いを語った。

 後半は相手が粘り強いプレーを見せ、甲斐や堀内のアタックがブロックされたり、2連続でサービスエースを取られたりと流れが傾きかけた。しかし、最後まで専大は自分たちのリズムを乱さず、果敢に攻撃を仕掛けた。最後は甲斐のレフトからの強烈なスパイクで25ー21。セットカウント3ー0で勝利し、2回戦へと駒を進めた。

▲最後まで強気のサーブで相手を揺さぶった


 初めての全カレの舞台だったマサジェディは、「(4年生がいるおかげで)緊張は全くしていなかった」という。その一方で、「サーブで攻めて崩してブロックで止めれるような形が自分たちに合っているので、明日からはその形にはめるようなプレーをしていけたらいいなと思う」とサイドアウトをチームの課題として挙げた。

 昨年の全カレを経験している新居は「今日みたいなプレーでは絶対自分たちは勝てないと思うので、もっと去年のようにプレーを全員で上げていけるようにしたい」と語り、「中大はリーグで見ている相手なのでしっかりと対策したい」と次戦に向けて意気込んだ。

 久しぶりの試合復帰に堀内は「試合も会場も慣れない感じがあったが、今日で慣れることができたので、明日につなげられたのかなと思う」と今試合を振り返り、「もう楽しかった。久しぶりに試合出れて、楽しかったより嬉しかったのが強い」と笑顔を見せた。怪我の状態は「6割ぐらい」だが、全カレを目標に復帰を目指していたという。

 次戦に向けては「本当にとにかく楽しんだもん勝ちだと自分と優斗も喋ってるんで、楽しめば結果はついてくるのかなって思っている」と“楽しむ”ことを大切にしたいと語った。


 2回戦の相手は、春季・秋季リーグともにストレートで敗れている中大で今大会の大きな山場となる。

悲願の全カレ連覇へ、チーム一体となって楽しみながら歩みを重ねて行く。


文=臼井千晴(文2)

写真=平野百々花(人間科学2)