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〈第101回関東大学バスケットボールリーグ戦1部・2部入れ替え戦 第2戦=11月5日 大田区総合体育館 専大72ー90山梨学院大学〉

▲試合終了後の選手たち
35年間守り続けた1部の座から転落した。前日に山学大から12点差で敗れた専大は、2戦目も白星を挙げられず、ストレートで2部降格が決まった。この結果により、これまで40年連続で出場していたインカレの出場権を逃し、後藤晴(商4・美濃加茂高)率いる専大の今シーズンは幕を閉じた。
終始追う形で試合が展開した。第1Qから主導権を握られ、第3Q終了時には33点まで点差が広がる。第4Qには清水愛葉(文4・北陸学院高)、松野遥弥(経営4・桜丘高)、笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)が3ポイントを重ねるが、追い上げも虚しく72ー90で試合終了のブザーが鳴った。
試合終了後、選手とスタッフたちは現実を受け止めきれず、悔しい気持ちを堪えるように唇を噛み締めた。佐々木優一監督も一点を見つめるように呆然と立ち尽くしていた。



▲悔しみを露わにする選手たち
佐々木監督は「今シーズンはもがき苦しみながら自分たちのバスケットを探し続けてなんとか頑張ってきた。戦い抜いてくれた選手たちには感謝しているし、最後に2勝して苦しかったことが報われるような状況を作ってあげたかったが、結果に結びつけることができなかった。勝たせられなかったのは監督の責任で、勝たせてあげられるような良い環境を作れなかったのも監督の責任」と自責の念に駆られた。
応援してくれた人々に対しては「今まで三十数年間1部の座を守り抜いてきてくれたOBの方々からも応援の声がたくさんあった。それを守りきれなかったことに申し訳ない気持ちでいっぱい」と口にした。


▲選手とともに最後まで戦い続けた指揮官
真面目で責任感の強い後藤主将は「正直、後輩に『ごめん』しか思いつかない。自分がインカレに出られなかったことより、ずっと1部にいてインカレに出続けていた歴史を途絶えさせてしまったことが悔しい」と喪失感を抱きながらも言葉を絞りながら答えた。
後輩には「自分たちはリーグの後半で少しずつ自分たちのバスケットをプレーできるようになったが、それが遅かった。それをシーズン最初からやっていけばもう一回1部に上がれると思う。来年2部で上位に入って入れ替え戦に来てもらいたいと思っているので、この気持ちを忘れないでほしい」と1部昇格を託した。


▲1年間主将の役割を全うした後藤
清水と松野のコメントは後編(https://sensupo.com/news/detail/id/30478)に続く。
文章=髙野葵葉(文4)
写真=君嶋悠樹(経済2)、髙野

