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2025.11.15
バスケ

【男子バスケ部】最終Qで33点奪取も敗北 1989年以来の断腸の2部降格ー後編

▲戦い抜いた仲間に拍手を送る松野と清水


 入れ替え戦終了後、清水愛葉(文4・北陸学院高)と松野遥弥(経営4・桜丘高)も心境を話してくれた。主将の後藤晴(商4・美濃加茂高)と佐々木優一監督のコメントは前編に掲載中(https://sensupo.com/news/detail/id/30477)。


 このタイミングでシーズンが終わることが嘘のような感じがすると話す清水は、「リーグ戦を通してチーム全員が同じ方向を向いて戦えるようになって、自分たちの強さ、勝ち方を見つけることができた。その流れができていたからこそ、ここで終わってしまったことがとても悔しい。このチームでインカレの最後の試合まで戦いたかった」と悔しさを滲ませた。

 また、「下級生の頃は強烈な先輩たちと練習をして他では得られないような刺激を感じた。試合に出られない期間も色々な人の助けがあって、腐らずにチャンスが来たときのために準備し続けた。自由度が高まり、自分との時間が増えたことで自分のことを良く知るきっかけにもなったし、マインドの整理がしやすくなった」と与えてくれた環境にも感謝を表した。

▲今試合でチームハイの20得点と6リバウンドで攻守ともにチームを牽引した清水


 「やっぱり悔しかった」(松野)。エースは試合終了後のコートで感情を露わにすることはなかったが、2部降格に複雑な感情を抱えていた。「今年は色んな問題があった。1部に必要なピースが欠けている中でもやらなくてはいけないし、歴史的にも1部に上がってからずっと落ちたことがなくてプレッシャーがあった」と胸の内を吐露した。

 それでも、「コート内では古山やアピアとか下級生が支えてくれていたので、自分たちも最後までやることを意識して、『俺らはやりきるだけだから』というマインドで最後はやっていた。苦しかったけど、良くも悪くも経験だし、みんなとのバスケは楽しかった」と4年間の大学バスケを締めくくった。

▲「お前ら強いから頑張れよ」と後輩にエールを送った松野。



 そして2人はこの先、プロ選手としてバスケットボールを続けていくと明かした。


 清水は「大学2年生のときに明確に行きたいと思うようになってから変わっていない。この目標を持てるようになったのも周りの環境、人、言葉のおかげだと思っている。専修大学での4年間で学んだことを活かして、全力で頑張りたい」と決意を口にした。

▲味方を起き上がらせる清水


 松野は「スポーツ選手はなりたくてなれるものではないので、周りの人への恩返しを忘れず、小さい子には憧れられる存在のプロ選手になれるように。(学連の)お偉いさんとかには『日本を背負う選手になれると思う』と言ってくださるので、代表に絡めるよう常に上を目指して頑張りたい」と意気込んだ。

▲ドライブをする松野



 4年生は自身の夢に向かってそれぞれの道を歩んでいく一方で、下級生たちは来年から2部の舞台で挑戦する。「新たな歴史をここから築くことになると思うので、今までの部分は整理した上でらしさは失わずにこの経験を上乗せして力強いチームを作れるように頑張っていく」(佐々木優一監督)と再出発を図る。


文章=髙野葵葉(文4)

写真=君嶋悠樹(経済2)、髙野