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〈関東大学リーグ2部第3節 9月15日 専修大学西グラウンド 専大5-2法大〉
1部リーグ昇格を目指す女子テニス部は法大と対戦。ダブルスは2-0でストレート勝ちを収めた。その勢いのまま、シングルスも3-2で勝利し、リーグ戦の連勝を3に伸ばした。
▲リーグ戦3連勝で1部リーグ昇格へ勢いづけた
互いにリーグ戦2連勝で迎えた法大戦。D1に主将の滝沢萌夏(経営4・愛知啓成高)・副将の小倉ひなた(文4・湘南工大附)ペアが出場。第1ゲームを6-3で制すも、第2ゲームは一時5-5と接戦に。「相手にリードされているというよりは、ずっと緊張感はあったが自分たちがリードしながらの展開で、こっちが弱気にならずに強気になって2人で仕掛けていけたらというのを意識した」と滝沢、「緊張すると固まっちゃうというか、プレーがあんまり私ららしくなくなっちゃうので思いっきりやることを意識した」と小倉は気持ちを切り替え、均衡を破り7-5で1勝目を挙げた。
試合後、小倉は「今までずっと組んできているので、それで自信があって、しっかり助けることができた」とペア結成歴3年の相性の良さが勝因だと明かす。滝沢も「法政はすごく手ごわい子が多くて、お互いにわかりきっている中だったので、ダブルスは自分たちのペースで大事なところを抑えられて良かった。もう1つの後輩のダブルスのところも頑張ってくれていたので、自分たちも頑張ろうというのに繋がって、すごい良い雰囲気でできた」と話した。後輩の頑張りをみて奮起し、つかみ取った勝利だった。
▲結成3年目の信頼関係で勝利を収めた
D2の鈴木香漣(経営2・野田学園高)・渡辺涼香(文2・白鵬女子高)ペアは第1ゲームを0-6とストレートで先制を許すも、第2ゲームは6-2と持ち直した。その後、タイブレークを10-6で制し、ゲームカウント2-1で勝利。ダブルスで2-0と主導権を握った。
▲2年生ペアの活躍でチームの勢いがさらに増した
しかし、S5の下原茉莉佳(文4・仙台育英高)、S3の添田莉依菜(文3・白鵬女子高)が健闘するも、いずれもゲームカウント2-0で敗戦。
▲下原(上)、添田(下)
それでもS4の鈴木が第1ゲームをタイブレークにもつれ込む接戦の末、7-6で先制すると、その勢いのまま第2ゲームも6-1とゲームカウント2-0で勝ち取った。
▲鈴木
S2の小倉は「自分は結構守備があんまり好きではないので、打ってくる相手ですごくやりづらさもあった」と苦戦し、第1ゲームで1セット先制を許す。その後、2セット連取で2-1と勝ち越すも、2セット連取され返され、一時は2-3と苦しい展開に。「相手に決められちゃうことが多くて、途中までは相手にリードされてしまったが、簡単に1球で終わるんじゃなくて、ゲームの中で0-40とか15-40になった時にも、チャンスが必ず来るというのを思いながら、諦めるんじゃなくて、最後まで粘り続けた」とラリーを繋げて粘り、「結果、途中でミスが相手に増えていって、流れが変わって、なんとか取ることができたのですごく嬉しかった」と6-3で制した。
第2ゲームは「相手の子も我慢しながらきたところもあったので、そこを逆に自分から攻めることができたので、相手がしっかり攻めてくるときは長くラリーをして、相手が好きな展開にさせないように、意識してできた」と自分の持ち味を活かし、6-2で勝利した。
▲小倉
最後に残されたS1の滝沢は第1ゲームを6-0とストレートで先取する。第2ゲームも途中まで4-1と勢いに乗っていきたいところだったが、2セット連取され4-3と1セット差まで追い詰められた。相手のよく知っていたが、シングルス初対戦だった松井七乃花選手に苦手意識があり「結構打ち切ってくるというか、強気で攻めてくる相手で、私自身もあまり得意なプレイスタイルの相手ではなかった」。その後も5-5まで試合が均衡し「自分のミスも出始め、相手にも攻撃ポイントがあったりして、厳しい時間だった」と苦しい展開に。それでも、「自分の中でしっかり考えながら、相手の嫌なことや自分から攻める展開を後半に作れた」と積極的に攻撃を仕掛け7-5で辛勝した。多くの仲間に見守られながらの勝利は「安心というか…。嬉しさと安心感が一緒ぐらいにきた」と喜びと安堵を口にした。
▲滝沢
リーグ戦3節は5-2で3連勝を飾った専大。副将は「次からはアウェイになって、環境が変わって苦しい場面もあるかなと思うが、しっかり良い流れを止めないで、さらにチームを盛り上げて頑張りたい」とチームの勢いづける。一方、主将も「今3勝で、すごく良い形で終盤を迎えられるので、残り2戦もチームとして一丸となってというのもあるが、個人としてはダブルスとシングルス、両方で試合をさせてもらえるとなった時には、しっかり2勝分、チームに貢献できるようにやっていきたい」と残りの試合も力を尽くす。
3連勝の勢いそのままに1部リーグ昇格に向けて戦い続ける。
文・写真=門前咲良(文3)