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2025.09.25
フィギュアスケート

【フィギュアスケート部】 東京選手権 男子2選手が躍動

〈2025東京フィギュアスケート選手権大会=9月18日~21日、東京辰巳アイスアリーナ〉


 大会最終日の21日、男子フリースケーティング(FS)の演技が行われた。専大からは嶋﨑帆々渡(法1・関東第一高)と梶本将太(法4・駒場学園高)が出場。嶋﨑はスコア82.91、トータル128.67で最終順位を14位とし、梶本はスコア83.79、トータル128.45の最終15位で大会を終えた。


 ジュニア男子の14番滑走で登場した嶋﨑はプログラム『マクベス』を披露。「ショートプログラム(SP)は大人っぽいので、FSはかっこいいマトリックスで雰囲気を変えた」と2つのプログラム間での差別化を図ったことを明かす。力強い滑りと持ち味の表現力で観客を魅了した。

▲表現力で観客を魅了

序盤のトリプルフリップではミスがあったものの、直後のトリプルトウループとダブルトーループのコンビネーションジャンプでは安定した着地を見せた。FSを振り返って「東(=東日本大会)には進めなかったが、ある程度自分のできることはできたので良かった」と話した。


 8月の「木下カンセープレゼンツ サマーカップ2025フィギュアスケート競技会」ではFSに進むことができなかった。大会後から「ジャンプの確立を上げるところを重点的に練習した」とし、「SPでは3-3(トリプルトウループのコンビネーションジャンプ)を入れることを目標にしたので決めることができて良かった」と今大会では練習の成果が実ったことを明らかにした。

▲黒と鮮やかな緑が特徴の衣装を身に纏った

 大学生になって初めての長期休みは、練習量を増やすことに注力した。「ブロック(大会)前に快適な練習ができたのが良かった」という。朝の練習後には友人と過ごす時間を設け、気分転換を図った。


 今後については「東日本インカレが数週間後にあるので、そこで良い演技がまたできるように日々練習していきたい」と目標を語った。



 シニア男子の13番滑走で登場した梶本。のびやかな音楽が特徴の『symphony Pt.3』というプログラムで曲に身を任せながら、終始丁寧に舞った。自身が最も強みとするコレオでは、長い手足を上手く使い丁寧に技を披露した。

▲コーチと握手をして気合を入れる

▲しなやかに舞う

 FSの演技を「エレメンツジャンプやスピンはあまりなかったが、試合が楽しいなと初めて思ってよかった。だが、点を出さないといけないのでトウループを2回とも同じミスをしてしまって悔しい」と言葉に悩みながら振り返った。前日のSPについては「曲がスマイルなので笑うようにしている。ミスをしてしまったが、意識しなくとも笑顔でいられた。点は出なかったので悔しいが、楽しく滑れた」とFS同様に悔しい半面、笑顔を意識することを忘れなかった。

▲ジャンプを決めた

 8月に行われた「関東サマートロフィー2025」では総合1位に輝いた。そこから1か月、「ループの踏切の仕方を変えた」という。だが、「ここ1週間で下がってきて、そのまま試合を迎えてしまったのでもったいなかった」と今回の大会では上手くいかせなかった。「次の大会までに変えたトウループに戻せるように練習を詰めたい」と今後の展望を話す。

▲最後まで丁寧に舞った

 大学卒業までに「今は結果が出ないが楽しいと思えている。次は結果が出て楽しいと思えるように練習を見直していきたい」と意気込んだ。


文・写真=大竹瑞希(文3)