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〈2025年(令和7年)・ 関東学生卓球選手権大会 6月26日=所沢市民体育館〉
26日、所沢市民体育館で関東学生卓球選手権大会が開幕した。専大男子卓球部からは、11ペアが出場。ベスト8入りを果たした3ペアは、8月に行われる全日本大学総合卓球選手権大会(以下、全日学)の出場権を獲得した。そのなかでも、久保賢輔(文1・希望が丘高)・薜大斗(経営1・遊学館高)ペアは、4月の関東新人戦ではベスト16にとどまったが、今大会ではベスト8入りし、成長を見せた。
関東新人戦では、ともにシングルスで4強入りするなど、個人としての実力は証明済みだ。しかし、ペアとしての結果を残せず、悔しさも残った。それから約2ヶ月が経ち、リベンジ戦となった今大会では、練習の成果を発揮し、堂々のベスト8入りを果たした。
▲久保(右)・薜大斗(左)ペア
1回戦から順調に勝ち進み、準々決勝は、岩井田雄斗選手・佐藤卓斗選手(法大)ペアと対戦。第1セットは主導権を握り、好スタートを切る。しかし第2、3セットは、激しいラリー戦となり、打ち合いで勝る相手に押し込まれる展開に。拮抗した展開ながら、連続でセットを落とし、後がなくなった。
第3セットは、薜大斗のレシーブ力が光った。2球目から、強烈なフリックを見せ、相手にボールを触る隙も与えない。2、3セット目で課題となったラリー面も修正し、11-7。フルセットに持ち込んだ。
最終第5セット序盤は、レシーブで流れを引き寄せた。6-4で相手がタイムアウトを取ると、その後一気に3連続失点を喫してしまう。終盤は、両者譲らぬ試合展開となったが、最後は意地の2連続得点。12-10で激戦を制した。
久保はベスト8決定戦を振り返り「最後(5セット目、デュースの場面)は、薜(大斗)選手を信じて決めてもらおうと思っていた。最後まで信じることができてよかった」とペアへの信頼を滲ませた。
薜大斗は「関東新人戦では、あまり良い結果が出せなかったが、今回は練習してきたことが結果になってよかった」と安堵した。練習試合を重ね、試合の感覚を掴むことを意識してきたという。「新人戦では自分から攻めることができなかった。今回は自分から攻めることができた」と振り返り、“入れる卓球”から“攻める卓球”に変化したことが勝因だと明かした。
▲準決勝では筑波大のペアと対戦するも、ストレートで敗戦
次戦の全日学で目指すはメダル獲得。その先に見えてくるのは、全日本卓球選手権大会の舞台だ。現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指す。
【ベスト8入りペア】
星優真(文4・東山高)・木塚陽斗(文2・明豊高)ペア
田中京太郎(文3・静岡学園高)・山下慧(文3・育英高)ペア
文・写真=中島胡春