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〈2025年(令和7年)・ 関東学生卓球選手権大会 6月26日=所沢市民体育館〉
春季リーグ戦終幕から1ヶ月が経ち、個人の実力試しとなる関東学生卓球選手権大会が26日初日を迎えた。専大女子卓球部からは、ダブルスで8ペアが出場し、遠藤凛(文2・横浜隼人高)・山岸唯菜(文1・新潟産業大学附属高)ペア、鈴木碧衣(文3・大成女子高)・福田雅子(経営3・浜松修学舎高)ペアがベスト8入りを果たした。
▲遠藤(右)・山岸(左)ペア
なかでも、公式戦では初めてペアを組んだ遠藤・山岸ペアが快進撃を見せた。冷静に試合を組み立てる遠藤と、持ち味の明るさで試合を盛り上げるルーキー・山岸。経験の少ないペアながら、それぞれの個性を活かしながら勝ち進み、ベスト8。全日本大学総合卓球選手権大会(以下、全日学)の推薦出場権を手にした。
▲試合中も話し合い、主導権を握った
迎えた4回戦は全日学の推薦出場権をかけた重要な一戦となった。対戦相手は、昨年の全日学でベスト8に入った、実力派の木田美佑里・小林りんごペア(青学大)。カットと攻撃を織り交ぜた変則的なラリーでリズムを崩されやすい相手であった。しかし、遠藤・山岸ペアは、落ち着いた表情で試合を進めた。昨年、別ペアでこの相手と対戦した経験があったという遠藤。その時のプレー傾向を山岸とも共有し、試合に備えた。さらに、試合中も相手の弱点を見つけ的確に攻撃し、試合の主導権を握った。最後までペースを崩さずストレートで快勝した。
ベスト4決定戦でも、カットと攻撃のペアと対戦。これまでの守備中心のペアとは異なり、より攻撃重視のペアとの戦いとなった。最終的にはパワーで押し切られ敗戦した。遠藤は、「4回戦までは、守備重視の相手との試合が多かった。攻撃型の相手にも勝てる自信はまだない」と語った。攻撃力の高い相手への対応は、今後の大きな課題として浮き彫りになった。
明確になったのは、”攻撃型ペアの対応不足”。その克服が約1ヶ月後に控える全日学での上位進出には欠かせない。山岸は「ランク入り目指して頑張ります」といい、課題の克服を誓った。
▲ベスト8入り決め、ハイタッチする鈴木・福田
鈴木・福田ペアも、ベスト8に名を連ねた。昨年の12月に行われた会長杯争奪戦での優勝により、すでに全日学の出場権は獲得済みであったが、実戦感覚を確かめるために本大会に挑んだ。鈴木は「試合前は緊張したが、1回戦の勝利で気持ちが楽になった」と試合前後の心境を明かした。1回戦では序盤にセットを取られて焦りを見せる場面もあったが、冷静に話し合いながら試合を進めて勝ち進み、安定した結果を残した。
全国トップレベルの選手が集う関東学生選手権大会でベスト8入りを果たした両ペアは、全日学でのランク入りの可能性が十分にある。残された時間で課題を乗り越え、次戦での飛躍を目指す。
【その他選手の結果】
首藤成美(文2 ・希望が丘高)・遊佐美月(経営1・愛知みずほ大学瑞穂高)ペア=4回戦敗退
立川朋佳(経済4・進徳女子高)・村松愛菜(文2 ・富田高)ペア=3回戦敗退
伊藤みちる(文4・慶誠高)・陳ケ尾真子(文4・和洋国府台女子高)ペア=3回戦敗退
新山暖華(経営2・青森商業高)・福井蓮彩(文2・進徳女子高)ペア=2回戦敗
幸地萌香(文4・明誠高)・仲本七虹(経営4・希望が丘高)ペア=2回戦敗退
川山祐以奈(文1・愛知みずほ大学瑞穂高)・橋本真海(経営1・岩国商業高)ペア=2回戦敗退
(掲載順は登録名順)
文・写真=中島胡春(ネット3)