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〈春季オープン戦=6月22日 専修大学伊勢原G 専大38ー26福岡工業大〉
▲前半26分、佐藤智哉のトライ
対戦相手は九州学生ラグビーリーグで去年3年連続優勝を果たした福岡工業大学。前半4分、右から左へと大きく幅を使ったパスをつなぎCTB松崎雄大(経済4・長崎南山高)がトライ、SH長友順平(経済4・東福岡高)がゴールを決め順調に試合が進んだ。前半26分、前半35分にはFL佐藤智哉(経済2・桐蔭学園高)が2トライを決め21-5で前半を終えた。さらに後半14分16分とトライを重ね38―5まで突き放す。終盤トライを許し12点差まで追いつかれるが、38ー26でノーサイド。勢いに乗り連続でトライを積み重ねた専大が勝利した。
猛暑の中風が強く吹く伊勢原Gで福岡工業大との試合が開始された。スクラムで大きく陣地を広げることに成功した専大は、ラックの形成とパスアウトを重ねて右側から左側へ展開する連携をみせた。前半4分、松崎が隙をついた位置取りでトライ。その後長友がコンバージョンキックを決め、7点を先制した。
▲松崎のトライで先制点を挙げる
佐藤が今試合2度のトライを決める。ライン前での攻防が続いた前半26分、モールからパスを受け取った佐藤が中央を突破しトライ。さらに35分、モールからライン目前まで押し込むが防がれるという攻防が続くと、パスを受けた佐藤が走り込みトライを決め長友がゴールを成功させた。2トライを決めた佐藤は「練習からちょっと調子よかったなって部分もあるが、しっかり日々の練習から地道に自主練とか積み重ねていたので、その結果が出たのかなと思う」と自身の実力を出せたと評価した。31分、隙間を狙う福岡工業大の攻撃に翻弄され、専大はトライを許すがその後は防ぎきって21ー5で前半終了。
▲前半35分、2トライ目を決める佐藤
▲長友のコンバージョンキック
専大有利を保ったまま大幅に選手入れ替えて後半がスタートした。試合再開直後セットプレーを制した専大はモールで押し込むことに成功し、トライを決めた。さらに後半14分、軽い反則を誘いスクラムで試合が再開されると、右へと展開。WTB藤間悠太(経済1・常翔学園高)からLO中務汰一(経営1・東福岡高)へボールを繋ぎ、そのままトライを決めて31ー5と大差をつけた。
▲後半16分、中務のトライ
専大の連続攻撃が目立つ後半序盤であった。後半16分、専大にアドバンテージが認められトライライン前まで陣地を広げることに成功した。モールで押し込みパスを受けたCTB板野拓友(経済1・石見智翠館高)がトライ。SO大久保怜(経済3・東福岡高)がゴールを決め、38ー5。▲トライラインまでボールを運ぶ板野
▲大久保のコンバージョンキックで点差を広げる
しかし専大は連続トライを奪われる。フィールドを大きく使い左から右へと揺さぶった福岡工業大の粘り強い攻撃に3連続トライを決められ、38ー26でノーサイド。専大は逃げ切る形で勝利を収めた。
▲試合後のインタビューに応じる石倉監督
石倉俊二監督は「これだけの暑さ(のなか行われた試合)だったので、本当にきつかった。選手たち、すごくきつかったと思うけど、特に前半はよく頑張ったと思う。後半も途中までは非常に良かったけど、やっぱり最後バテてしまい少し点数取られた」と6月の猛暑のなか戦った選手たちを称えた。
一方、「ハンドリングエラーとかキックのミスとかで、チャンスを逃してしまったところがあった。そういうところをなくすように、きちんとやっていかなきゃいけない」とミスが非常に目立った試合であったと監督は振り返り、福岡工業大との試合を「すごくいい練習試合になった」と語った。佐藤も「ハンドリングエラーなどの小さなミスとか、ラインアウトとか、セットプレーのミスが目立ったので、しっかり修正していきたい」と同様に今後の課題を見つめていた。
▲試合後の選手ら
7月5日、専大は東海大との試合を控えている。佐藤は「詰めていかないといけないところをしっかりと積み上げていって、東海戦を頑張っていきたい」と意気込んだ。
文=峯岸茉莉亜(法2)
写真=君嶋悠樹(経済2)