News

最新ニュース


2025.06.26
陸上競技

【陸上競技部】東海大記録会5000m 新井が箱根駅伝以来の実戦復帰

〈第238回東海大学長距離競技会 6月22日=東海大学湘南キャンパス〉

 

 エースが遂に帰ってきた。22日に行われた東海大学長距離記録会の5000mに箱根駅伝以来、怪我の影響により欠場が続いていた新井友裕(文4・浦和実業学園高)が実戦復帰を果たした。新井は最終9組に出場。組内では10着の14分45秒68をマーク。自身がレース前に掲げる目標タイムにはあと数十秒届かなかったが、上々の立ち上がりを見せた。

 

       ▲先頭からは離れるも安定した走りを見せた

 

 

 

〇苦しみながらも確実なレース運び そこで見えた課題

 

   レース中の新井は苦しみながらも冷静だった。レース序盤の800m地点までは後方に位置を取り、前方をうかがった。中盤2000m地点では第1集団には追いつけなかったが、焦らずに集団中央の位置まで浮上。第2集団を自ら引っ張り、第1集団がいる先頭を目指した。後半の3600m以降は第2集団から遅れ、単独走となってしまったが、大きくペースを乱すことはなくそのままフィニッシュをした。



   レースを踏まえて課題は明確であった。新井はレースを「できれば14分20秒から14分30秒で走りたかった」と振り返り、あと数十秒届かなかったことについて「5月に怪我が治ってそこから3週間しかなかったため、思うように練習できなかった」と自身の練習期間不足を指摘した。また、「暑さ対策ができていなかった」と6月の気温による暑さで、思うように足が動かなかったことを明かした。

 

 

  

〇今後へ向けて 網走、箱根予選会への意気込み

 

 しかし、新井はレースの結果を踏まえて今後を見据えていた。特に7月の関東学生綱走夏季記録挑戦競技会で「最低限、怪我明け前までの水準まで戻したい」と強く意気込み、怪我後から網走の大会に向けて調整を進めている。

   箱根駅伝予選会についても「チームが予選会を通過することができるように、自分が引っ張っていかないといけない」と頼もしい4年生エースの覚悟の姿があった。

 


 ▲エースの復帰、これからの活躍に期待がかかる


   今回の記録会は怪我後、初の実戦ということもあり、コンディション調整という面が強かったが、今回の結果を踏まえて次回につながる多くの収穫を得た。調整後の網走での記録会が正念場であり、復活の走りに期待がかかる。

 

 昨季からダンカン・マイナ(商2・専大熊本玉名高)、上山詩樹(経済3・敦賀気比高)とともに専大陸上競技部の3本柱を形成、さらに5000m、10000mの専大記録を持っており、歴代最高のエースとして大きな期待がかかる新井。最終学年を迎え4年間の集大成と共に、エースの復帰は専大陸上競技部の浮上へ向けて大きな追い風になる。陸上競技部の2年連続の箱根駅伝出場には新井の完全復活が不可欠だ。

 

 

【結果】

男子5000m 9組

10着 新井友裕 14分45秒68

 

 

 

文=小畑祐人(文2)

写真=陸上競技部提供