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〈令和7年度 明治杯 全日本選抜レスリング選手権大会 大会4日目 最終日=6月22日、東京体育館〉
大会最終日にはグレコローマン60キロ級3位決定戦に徳原誠馬(文3・高知東高)が出場。5-2で勝利をおさめ、3位に輝いた。
▲明治杯では自身初となるメダルを獲得した
昨年のインカレで対戦経験のある九州共立大の高山瑛渉選手との一戦。開始2分で相手選手のパッシブで1点を先制すると、パーテルポジション(一方の選手がマットの中央で両手・両ひざをついて、うつ伏せになり、もう一方の選手がその背後から攻める構え)からデンジャーポジション(グランド状態から抱え上げて投げ、相手の両肩をマットに90度以上近づけること)に持っていき4点を獲得。直後、背後を取られ1点を返されるも5-1で第1ピリオドが終了。
▲ディフェンスを意識してマットに立った徳原
▲パーテルポジションから4点獲得の瞬間
▲レスト中にはセコンドから「グラウンド(寝た状態での組み合い)のディフェンスをしっかりして、スタンドで狙っていこう」とのアドバイスを受けた。
続く第2ピリオドでは1点を与えたが、その後は粘りの組み合いを魅せ、5-2で勝利を収めた。
▲相手選手の攻撃をかわし、追加点を許さなかった
▲試合終了直後の様子
試合後「3位決定戦は勝たないといけなかったので、勝ち切れてよかった。特にグレコローマン60キロ級はオリンピックの階級でもあるので全体的にレベルが高かった」と今大会を振り返った。「準決勝で対戦した滋賀県スポーツ協会の稲葉海人選手はグラウンドからの点数を取り切るところが自分とのレベルの違うところ」と試合を通して感じたことを自身の更なる成長につなげる。
▲準決勝での稲葉選手との組み合い
今回の大会で3位入賞を果たしたため、来年度の同大会と今年の12月に行われる天皇杯全日本レスリング選手権大会の出場権を獲得した。天皇杯に向けて「今回よりもよりレベルの高い選手が出場するから、残りの半年間でトップの選手と経験を積まないといけない。決勝進出を目指して、スタンド(立った状態での組み合い)とグラウンドをより強化していきたい」と意気込んだ。さらに8月に行われる全日本学生レスリング選手権大会に向けては「学生チャンピオン」を目標に掲げ、これからも練習に取り組む。
▲表彰式の様子
文・写真=知地泰雅(文3)