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【女子バスケ部】相手の高さに苦戦 8位で新人戦閉幕
〈第15回関東大学女子バスケットボール新人戦=6月8日 白鷗大学大行寺キャンパス 専大78ー101拓大〉
7・8位決定戦に臨んだ専大は、拓殖大学と対戦。序盤は相手の激しいディフェンスに苦しみ、シュートがなかなか決まらない。最大17点差をつけられるも、殖栗佳穂(文2・昭和学院高)の鋭いドライブを起点に反撃し、前半を10点ビハインドで折り返した。後半は3ポイントなどからリズムをつかみ得点を重ねた。しかし留学生2人を擁する拓大の高さを最後まで攻略できず、点差を縮められなかった。最後まで諦めずにボールを追い続けたが、78―101で敗戦。専大は8位で大会を終え、新人インカレの出場を逃した。
▲チーム最多得点を挙げた殖栗。今大会ベスト8賞を受賞した
第1Q、専大は立ち上がりから拓大のシュートや高さを生かした攻撃に苦戦し、ビハインドを背負う展開となった。オフェンスでは高橋楓(文1・明星学園高)がスピードを活かした速攻や鋭いドライブで得点を重ね、食らいつく。その後専大は果敢にオフェンスリバウンドを奪いセカンドチャンスをつくるも、得点にはなかなか繋がらなかった。流れをつかみきれないまま13―27で最初の10分を終えた。
第2Qは殖栗佳穂(文2・昭和学院高)が攻撃を牽引した。バスケットカウントの3点プレーを皮切りに果敢なドライブで加点を重ねる。さらに速攻から高橋のアシストを受けた青木七彩(文1・鵠沼高)がシュートを沈め、点差を縮めたところで相手がタイムアウトを要求。流れを引き寄せた専大は、37―47で前半を折り返した。
▲リングへアタックする青木
第3Qは両者譲らない展開となった。専大は、相手の高さを活かしたインサイド攻撃に得点を許しながらも、殖栗のドライブで反撃。さらに、小林咲穂(経営2・千葉英和高)が連続で3ポイントを決めて応戦した。主導権を奪いたい専大だったが、終盤に相手に2本の3ポイントを許し、点差を詰め切れなかった。58―72で最終Qに勝負の行方を託した。
▲小林は3本の3ポイントを決め、15得点を挙げた
第4Q、開始直後に2本続けて3ポイントを沈められると、専大はすかさずタイムアウトで流れを切る。その後は高橋が体を張ったドライブからバスケットカウントを獲得。さらに3ポイントも決め、拓大に食い下がる。しかし相手のインサイドを止めることができず、専大は苦しい時間帯が続いた。青木や殖栗も積極的に仕掛けるが、最後まで点差を詰めるには至らず、78―101で試合終了。新人戦は8位という結果で幕を閉じ、新人インカレ出場の切符は惜しくも逃した。
長南真由美監督は試合を終えて「第1Qで留学生に立て続けにやられてしまい、ビハインドゲームになってしまった。留学生に対してゾーンディフェンスを使いながら頑張れたとは思うが、勝つには更に頑張る必要があった」と試合を振り返った。秋からのリーグ戦に向けては「フィジカルのベースを更に1,2段階上げていかないとリーグ戦は戦いきれない。新人インカレを逃したので、早く全体チームに取り組めることをプラスにして、シュート力やスキルを底上げできるような夏にしたい」と次の公式戦に向け前を向いた。
<PICK UP PLAYER>
高橋楓
新人戦のキーパーソンとなった期待のルーキー 監督も太鼓判
春季トーナメント初戦で大学公式戦デビューを果たした高橋は、その後も継続して出場機会を得た。今大会では全試合にスターターとして出場し、フル出場を果たした試合もあった。長南真由美監督は「大きな波もなく、コンスタントに得点してしっかりした試合ができた印象がある。これからもっと楽しみな選手」とその安定感と将来性を評価する。高橋は小柄ながらもスピードと突破力に優れ、正確なパスでチームに良いリズムをもたらした。今大会ではポイントガードとして、走り勝つ専大のバスケットの起点となりチームを牽引した。試合後には「春季トーナメントのときは自信を持って全力でプレーできていなかったが、新人戦を通してオフェンスやディフェンスで通用する部分が見つかり、自信を持つことができた」と、大会を通じた成長と手応えを口にした。
文・写真=君嶋悠樹(経済2)