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<第65回関東大学バスケットボール新人戦=6月8日 代々木競技場第二体育館 専大76-72早稲田大>
第5位をかけた一戦、専大は早大と対戦した。序盤からアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)や笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)の力強いオフェンスから攻め上がるも相手のディフェンスに苦戦し、若干押され気味の展開で前半を20-22で終える。後半に入ってからもパスミスやリバウンドからの失点が続いたが、古山幸聖(文1・桐光学園高)や後藤宙(商1・美濃加茂高)を始めとする主力の積極的な持ち上がりから得点を重ねた。最後まで結末の分からない流れが続き、専大が終盤にギアを上げ76-72で試合終了。この結果により新人戦は第5位で終えた。
第1Q、専大は立ち上がりから3ポイントを2本決められ序盤から劣勢な流れから始まった。しかし、最初のタイムアウト後からはアピアを起点に徐々に得点を重ねる。ディフェンスでも早大に主導権を握らせず失点を最低限に抑え、17-18で最初の10分を終えた。
▲攻撃で違いを魅せるアピア
続く第2Qでは一転して専大の服部晄汰(経営1・桐光学園高)の3ポイントから始まった。両チームともにシュートが増え、運動量が上がる時間が続く中、お互いに一歩も引かない試合運びとなり林龍亮(文2・北陸学院高)や後藤の3ポイントから専大も得点を重ねた。しかし、早大もバスケットカウントなどからコンスタントに得点を奪い、一進一退の攻防が続いたまま37-40で前半を折り返した。
▲第2Q一発目に3ポイントを決める服部
より多くの得点が欲しい第3Q、アピアのシュート2本から先制するも早大に3ポイントを2本連続で決められ不穏な流れになった。しかし、その後の得点はほとんど許さずタイムアウトまでに古山の3ポイントやドライブ、後藤のバスケットカウントなどを含む、12得点をタイムアウトまでに上げ試合の流れを掴み始める。ファウルが多くラフプレーが目立つ中でディフェンス陣の強さが見られた専大がそのままペースを握る。57ー53と専大が逆転には成功したものの予断を許さない状況のまま最終Qへと向かった。
▲徐々にペースを掴み始める
第4Qに入っても両者の勢いは止まらず、むしろ高まりを見せた。服部と越田伊吹(文1・八戸学院光星高)が3ポイントを沈めるものの圧倒するまでには至らない。最後まで白熱した戦いが続き、途中パスミスから失点する場面もあったが、最後まで戦い切り76-72で試合終了。この勝利により第5位で新人戦を終えた。
▲最終Qでも素早いビルドアップで果敢に攻め上がる
試合後のインタビューでは服部が「個人としては最初の前半で3ポイントを3本4本打ったが入らなくて、自分のリズムで一本決められない事が課題でしたが、後半連続で(点を)決められたのは良かった。またチームとしては相手が5人の中で前半にペースが上がらず、自分達のやりたいバスケットをできてなかったのが課題でした」と個人とチームの出来を振り返った。
後藤は収穫として「この接戦のなかで、相手に流れも、応援も寄ってる中で勝ち切れたのは大きな財産かなと思います。また、インカレとかになってくると応援もすごいので、(そこに向けて)この流れの中から勝ち切れたという経験は良かったと思った」と語った。
古山は今後に向けて「自分はベンチ入れるか、入れないかは分からないですけど、入れたら自分の仕事をしっかりやって、入れなくても応援とかで周りの選手に声掛けができると思うので自分ができることでチームに貢献していきたい」と意気込んだ。
文=木田晨一朗(人間科学2) 写真=平野百々花(人間科学2)