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2025.06.08
バレー

【バレー部】1部残留をかけた大一番 ストレート勝利で1部残留決定!

〈2025年春季関東大学バレーボールリーグ戦1部・2部入替戦=5月31日 駒澤大学玉川キャンパス 専大3ー0山梨学院大〉


 春季リーグ戦が全試合終了し、専大は1勝10敗の11位で入替戦に臨んだ。対戦相手は2部リーグを9勝2敗の2位で終えた山梨学院大学。第1セットから甲斐優斗(経営4・日南振徳高)、マサジェディ翔蓮(文1・福大大濠高)を中心に果敢に攻撃を仕掛け、得点を量産していく。そして、勢いそのままに続く第2セットも獲得した。第3セット中盤で、専大のミスや相手の攻撃により、同点に追いつかれる場面もあったが、そこを巧みなアタックやレシーブで上手く切り替えると、第3セットも獲得した。結果は3ー0のストレート勝利で1部残留を決めた。


▲試合後に写真撮影をする専大チーム


第1セットスターティングメンバ―


OH:#1甲斐、#12生田


MB:#2千葉、#11新居


OP:#23マサジェディ


S:#20森田


L:#7水野


 第1セットは、専大の攻撃が光った。前回の駒澤戦でチームに合流した甲斐は序盤から強力なサーブで相手を崩した。それに応えるかように、マサジェディが相手のブロックをくぐり抜ける強烈なスパイクを打つ。序盤は両者拮抗した試合運びを見せたものの専大が一歩リードする展開となった。千葉貫世(経済4・東北高)と森田慶(経営2・日南振徳高)の2枚ブロックが決まりチームを勢いづけると、その後も甲斐が強烈なスパイクで相手を翻弄し、サービスエースを2本連続で決めるなどの好調ぶりを見せた。専大の勢いは衰えることなく、25-13と大差をつけ、このセットをものにした。

 

 甲斐は「相手も勢いのあるチームだったので、そこで勢いに押されず自分のプレーを出すことができ、自分のプレーから周りの選手も良いプレーがでてたので良かった」と試合を振り返った。また、「1年生や2年生の選手もコート内にいたので、選手がプレーしやすいように声掛けをした」とキャプテンとしての雰囲気作りに関して述べた。

▲スパイクを打つ甲斐

▲点を決め、喜ぶ選手たち


 第2セットは、専大のブロックが上手く機能した。序盤から甲斐が相手の鋭い攻撃を1枚で止めると、マサジェディがライト側からのスパイクで返した。また、前回の駒澤戦で怪我から復帰した新居良太(経済3・開智高)は、得意のクイックでチームを勢い付け、ブロックで相手の攻撃を阻止するなど攻守両方で活躍した。専大はその後も果敢に攻撃を続け、25-14と大差をつけ、このセットも獲得した。新居は、自身の状態について「戻りつつはあるが、プレー的には甘い部分が多い」と話し、「そこを戻していけるように今後頑張っていきたい」と意気込みを語った。

▲新居とマサジェディの二枚ブロック


 第3セットに入ると、それまでの流れが一転した。自陣の些細なミスや相手の鋭い攻撃により、序盤から相手に連続得点を許してしまう。その後同点に追いつかれる場面も見られたが、生田宗原(経済3・昇陽高)の隙を狙ったスパイクで相手を崩し、続く甲斐が鋭いアタックで繋げると、再びチームを勢いづけた。相手の素早い攻撃により点差を縮められる場面も見られたが、甲斐とマサジェディの強力なスパイクや千葉のクイックが決まり、徐々に点差を付けていく。その後も相手に流れを渡すことなく、25-20で第3セットも獲得し、セットカウント3-0のストレート勝利で1部残留を決めた。

▲スパイクを打つマサジェディ


 吉岡達仁監督は、10-10の同点に追いつかれた際のタイムアウトについて「ちょっとムカついたんですよ。優斗はほっといてもやるだろうなとは思ってたんだけど、他が優斗みたいなことをやり始めるんだよね。『お前ら優斗じゃねえだろう』って、『ふざけんなよこの野郎』という気持ちでタイムを取りました。優斗以外もうちょっとピリッとやらないといけないと思います」と冗談交じりに振り返った。

▲吉岡監督


 1部残留を決めた心境について、マサジェディは「本心としては入替戦には行かずにそのまま1部残留というのが良かったが、今日の試合に勝てたことはひとまず安心であり嬉しい」と悔しさを感じながらも喜びをかみしめた。また、「1、2セット目は決めることができて良かったが、3セット目は自分の中で少し安心してしまって、ミスをして相手に追いつかれてしまった」と試合を振り返った。吉岡監督は「優斗がいない時点で新チームの底上げというか、インカレを目指して底上げをするというテーマでやった」と春季リーグ戦を振り返り、「怪我人も二人ぐらい出ていて、優斗もいないので、主力がほとんどいない状態で開幕し、12戦目の入替戦を見据えてやった。苦行でした」とチーム状況を明かし、本音を口にした。


▲試合が終了し、安堵する選手たち


 次戦は6月24日に開幕する東日本インカレ。専大の初戦は新潟大学。


 新居は「ブロック力を磨き、クイックの面でも決定率を上げることが課題となってくるので、その2つを東日本インカレまでにしっかりと磨いていけたらなと思う」と意気込んだ。マサジェディは「ブロックとレシーブの関係であったり、ディグ力であったりとか、ディフェンス面を強化したい」と今後の課題について述べ、「大事な場面で上がってきた時に決めきれないことが中盤にあったので、そのミスを無くしていけるような練習をしていき、決定率をもっと上げていけるように頑張りたい」と今後に向けての決意を新たにした。


 さらに、甲斐は「春リーグで思うような結果が出ていないので、自分も声を掛ける部分では声を掛けて、秋リーグでも色々調整しながら全日本インカレ2連覇というところだけを目指してやっていきたい」と今後のチームの抱負を語った。



文=平野百々花(人間科学2)

写真=知地泰雅(文3)