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〈第65回関東大学バスケットボール新人戦=6月7日 国立代々木競技場第二体育館 専大78-65江戸川大〉
昨日の試合で惜しくもベスト4進出を逃した専大は、5〜7位決定戦に臨んだ。第1Qから古山幸聖(文1・桐光学園高)を中心に果敢にオフェンスを仕掛けていく。しかし、第2Qになるとそれまで好調だった専大のオフェンスが停滞してしまう。だが、終盤にかけてリバウンドと巧みなパスワークで再び主導権を握ると勢いそのままに78-65と13点差をつけ勝利した。
▲チーム最多の21得点、リバウンド14本の活躍を見せた古山
第1Qは序盤から古山を中心に積極的なオフェンスを見せた。その後、中盤で審判の判定によりリズムを崩される場面も見られたが、リバウンドから果敢にオフェンスを仕掛けシュートを決めていく。26-21と点差を詰められたものの依然としてリードする状況で第1Qを終えた。古山は「自分のドライブのスペースが空いていたので、そこのチャンスを活かせた」と自身のプレーを振り返った。
第2Qの序盤は、専大のオフェンスが停滞した。しかし、中盤から終盤にかけて、相手の素早いオフェンスに苦戦する場面もあったが、強固なディフェンスからオフェンスのチャンスを掴んだ。その後も伊計叶貴(商2・東山高)のパスから黒島祥太(経済1・北陸学院高)が3ポイントを決め、アピアパトリック眞(商2・福岡第一高)が相手を揺さぶる巧みなボールさばきで得点した。再び主導権を手にした専大は、46-36と10点差をつけ前半を終えた。
▲攻守で魅せたアピア
続く第3Qでは、専大のオフェンスが炸裂した。笠木憂生(経済2・八王子学園八王子高)とアピアが連続してシュートを決め、後藤宙(商1・美濃加茂高)が3ポイントを沈めるなど果敢に攻めた。また、オフェンスリバウンドから華麗なパスワークで得点に繋げると、終盤で服部晄汰(経営1・桐光学園高) がショットクロック残り6秒の場面で3ポイントを決め、チームをさらに勢いづけた。最後まで相手に流れを渡さずに63-49で第3Qを終え、その差を14点まで広げることに成功した。服部は自身の役割について「3ポイントといった仕事が求められている」と明かし、「シュート以外もできるんだぞという部分を今後も示していきたい」と話した。
▲3ポイントを決めた服部
▲笠木のオフェンス
最終Qでも専大の勢いは留まることはなかった。相手のオフェンスを強固なディフェンスで阻止し、相手のリバウンドから服部とアピアが次々に得点する。また、古山が相手ディフェンスの間をくぐり抜けるシュートを放つ。終盤で相手の3ポイントが決まる場面も見られたが、最後までディフェンスとオフェンス両方を徹底した専大が78-65で勝利した。
古山は「最初(相手の)18番の選手に3ポイントやドライブを入れられたが、後半そこをしっかり守ろうと声かけができたので良かった」と試合を振り返った。また、攻守共に活躍したアピアは「青学戦までは1年生に助けられる部分も多かった。全体的に2年生が引っ張っていかないといけないので、昨日からはそこを意識してやった」と上級生としての役割を述べた。
佐々木優一監督は「自分たちが目指している結果に繋がらなかったというところで、気持ちの部分でどれだけ切り替えられるか、どう自分たちのバスケットをしていくかが重要になってくる」と話し、「オフェンスに目を向けるのではなく、得点が取れてなかったらディフェンスをもう一回我慢して、取られないようにリバウンドからファーストブレイクに繋げていけば自分たちのリズムになるからという話をしていた」と振り返り、「選手たちもオフェンスではなく、ディフェンスからやろう、リバウンドをしっかりやろうというところにマインドが植えついてきているので、そこで我慢できたのが良かった」と今試合の感想を述べた。
次戦は5位・6位決定戦で早稲田大学と対戦する。
アピアは「第3Qの後半怪我してしまい10点、20点差に引き離す時に拮抗した状態が続いてしまったので明日は20点、30点と離せるように頑張りたい」と決意を新たにした。
文=平野百々花(人間科学2)
写真=木田晨一朗(人間科学2)