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〈剛騎杯=6月7日、大蔵第二運動場体育館〉
1・2年生が出場する剛騎杯が開催され、大会2日目の7日に男子サーブルの板橋央(商1・新田高)が準優勝、男子エペの泉怜邑(文2・岩国工業高)が3位入賞を果たした。
▲準優勝に輝き、表彰された板橋
○ルーキー板橋が準優勝 「決勝までいったということもあってめちゃくちゃ悔しい」
男子サーブルでルーキーの板橋央が準優勝を果たした。優勝を目指す板橋は予選プールを全体2位で通過すると、順調にトーナメントを勝ち進み、準決勝に進出。日大の藤井遙人選手との同学年対決では、序盤から優位に試合を進め、15対12で見事に決勝進出を決めた。
▲準決勝でポイントを取り、ガッツポーズを見せた
決勝では昨年のインターハイ王者の河原資起選手(早大)と対戦。板橋は果敢に攻め入るも、相手にリードされる苦しい展開になる。それでも、終盤に奮起して点差を徐々に縮めたが、激闘の末13対15で敗れて優勝には一歩届かなかった。
目標としていた優勝は惜しくも叶わず、「決勝までいったということもあってめちゃくちゃ悔しい」と率直な心境を明かした。決勝戦は「(河原選手は)自分より強いことはわかっていたので、チャレンジャー側だった。プレースタイル的に相性は悪くなかったが、負けてしまった」と肩を落とした。
▲高校までのフェンシングとは「スピード感が全然違う」と印象を語った
今大会を通じて「準々・準決勝と得意なプレーはできたが、お互い見合った時にずるっと下がってしまう悪い癖がある」と反省点を口にした板橋。今後は男子サーブル団体戦での1部昇格を目標に掲げて鍛錬を続けていく。
○男子エペ リーグ戦優勝メンバー明暗分かれる
先日行われたリーグ戦男子エペ優勝に貢献した泉怜邑と熊谷志孔(商2・北陸高)は明暗が分かれる結果となった。予選プールを堂々の1位で通過した泉は、優勝を狙ってトーナメント戦に挑んだ。2回戦・準々決勝はともに6点差を付けて危なげなく準決勝に進出すると、同じく2年生の圓尾晃生選手(早大)と激突した。序盤から互いに譲らない接戦を繰り広げるも、終盤は思うようにポイントが伸びず、12対15で敗れて3位となった。
▲学生王座戦に向けて感覚を確かめた
泉は「負けたのが同学年(の選手)だったのでちょっと悔しいが、予選は1位上がりだったので、内容的には良かった」と話した。準決勝ではリードされる展開に焦りを感じ、「(ポイントを)取り急ぎ過ぎた。メンタル面もあるし、相手が上手い部分もあった。それを王座決定戦前に経験できて良かった」と新たに課題も見つけた。
男子エペ団体関東王者として挑む学生王座決定戦が再来週に控え、「もちろん優勝を狙っている」と目標を高々に宣言。学生王座が懸かるが、「油断せずにしっかり作戦を立てて決勝でも楽しんで頑張りたい」と意気込んだ。
▲泉と前畑順一監督
一方、予選プールを7位で通過した熊谷は悔しいベスト16での敗退となった。団体戦優勝の勢いそのまま個人戦に挑んだが、「団体戦は得意だが、個人戦はやっぱり苦手なのでそこが課題」と悔しがった。個人戦ならではの展開の難しさを挙げ、「団体戦は自分がミスをしても(味方が)カバーしてくれて気が楽だったりするので(個人戦は)得意じゃない」と苦手意識を明かした。
準々決勝進出を懸けた2回戦では、序盤からリードを大きく広げられ、最大6点差が付く苦しい展開。熊谷もなんとか食らいつき、点差を縮めようとしたが、3点差以内に迫ることができず、9対15で力負けを喫した。この一戦を振り返り、「ちょっと焦ってしまって、前に出る展開ではなく、後ろでプレーできたら良かった」とほぞをかんだ。
今後、熊谷は男子エペの国内ランキング上位進出と世界大会出場を目指す。
▲志孔(しこう)という名前には『志を貫く』という想いが込められていると話す
〈その他の結果〉
男子エペ
染矢直洋(文1・情報科学高)ベスト8
牧野正嗣(文1・大垣養老高)ベスト16
葛西浩大(文2・埼玉栄高)ベスト32
ボラノス勇梓郎(経済2・岩国工業高)ベスト32
男子サーブル
下村悠陽(文1・柳井学園高)ベスト16
女子フルーレ
南心愛(文1・鳥羽高)ベスト16
文・写真=竹田一爽(文4)