News

最新ニュース


2025.06.07
ラグビー

【ラグビー部】後半途中に失速し、1点差で逆転負け リード守り切れず惜敗

〈春季オープン戦=6月1日 大東大G 専大BC 40-41 大東文化大〉

 

▲後半中盤までのリードを守り切れなかった


 大東大とのオープン戦2試合目は、1点差で惜しくも敗れた。前半序盤から膠着状態が続いたが、FB川原田蒼士(経済2・富山第一高)の先制トライとゴールを皮切りに試合が動く。1試合目同様に、両チームが得点を取り合う試合展開が続き、21ー15で専大がリードして前半を折り返す。

 後半は15分までに26ー22と接戦が続いていた。しかし、後半中盤から3連続でトライを奪われるなど、専大が突如失速し、33ー41と一気に逆転される。それでも後半36分には、FL清水将太郎(文1・天理高)のトライと川原田のゴールで追い上げるが、勝ち越しとはならず40ー41でノーサイド。激しい攻防の末、1点差に迫ったがリードを守り切れなかった。

 

 

  

 前半序盤から拮抗して両チームともに得点機を作れない状況が続いたが、専大が均衡を破る。前半15分、敵陣右サイドでのセットプレーからパスを細かく回し、川原田が相手ディフェンスの裏に抜け出して先制点をあげると、自らコンバージョンキックも決めて7-0と先制に成功する。川原田は「自分たちのBKのラインを深くするアタックの形を今週ずっと練習していた。その形を試合でも作ってトライを取り切れたので、自分たちが練習してきた形が出せた」と、先制トライの場面を振り返った。


▲戦況を見つめる鈴木洋平BKコーチ(左)、馬屋原誠スポットコーチ(中央)、岡野清紀スポットコーチ(右)


▲CTBの遠藤裕人(経済1・東福岡高)が相手のディフェンスを引き付ける


▲先制トライの川原田は、自らコンバージョンキックも決めた


 川原田のトライを契機に、両チームがトライを奪い合う展開となる。先制から6分後には自陣でスクラムを押し込まれてトライを返されるが、前半28分にはFL二木進次郎(経済3・桐蔭学園高)のトライと川原田のゴール、わずか1分後には敵陣右サイドのラインアウトから抜け出したCTB板野拓友(経済1・石見智翠館高)のトライと川原田のゴールで21ー5と点差を広げる。前半33分と37分には連続で得点を奪われて6点差を詰められるが、専大がリードを保って21ー15で試合を折り返す。


▲板野が相手のタックルを振り切ってトライ


 後半も序盤から点の取り合いとなる。後半2分、敵陣でのスクラムからモールを押し込み、二木のトライで26ー15。その4分後には、自陣右サイドのスクラムからモールを押されて7点を返される。その後、専大はスタメン4人を入れ替えると、敵陣左サイドのラインアウトからモールを組み、途中出場のHO田村武士(経営1・高鍋高)がトライ。川原田のゴールも加えて、33ー22と11点差をつける。


▲二木のトライが決まり、ハイタッチをするSOの中島優大(左)(文2・開志国際高)とFLの吉川悠京(右)(経済4・高鍋高)


▲セットプレーの流れから、田村がトライを決めて早速起用に応える


 後半中盤には、大東大に3連続トライを奪われて形勢が逆転する。後半17分、中央でのパス交換から左サイドを突破されると専大の守備が追い付けず、大外の相手にパスが渡って33ー27。後半25分には、後方でパスを繋いでいたが、大外の右サイドで強烈なタックルを受けてボールを取られると、スペースが空いていた中央を突破されて逆転されてしまう。その2分後には相手の攻撃を一度は抑えるが、ラックから隙を突かれ、スペースが空いた中央を独走されて追加点を奪われる。

 追い上げを図る専大は、後半終盤にセットプレーの流れから反撃する。後半36分、敵陣左サイドでのスクラムから、WTB蟹江海晴(経営1・國學院栃木高)がスピードを活かしたランで一気にゴール前に攻める。その後は左サイドにパスを繋ぎ、最後は清水がグラウディング。川原田のゴールも決まって40ー41と1点差まで詰め寄るが、逆転には至らずノーサイド。大東大と接戦を繰り広げるも、後半中盤の失速が響いて逆転負けを喫した。


▲蟹江のランがトライに結びついた


▲試合終了後、チーム全体でのミーティングが行われた


 試合を終えて、石倉俊二監督は「悔しい部分が多い。あれだけ攻めていたのに、立て続けにトライを取られたことは、もったいないなと気にしている。もうちょっと最後まで頑張れよ、とは思っている」と振り返った。

 第2試合はBチームとCチームの選手が出場したが、「まだまだA、B、Cと決まっていないですし、全然決めるつもりはないですから、上にチャレンジしていって欲しい」と選手たちの競争を促すコメントを残した。

 春季オープン戦は残すところ5試合となり、石倉監督は「来週(日曜日)は立正大との試合があるので、そこにもしっかり皆で今週と同じような準備をして、良い戦いをしたい」と意気込みを話した。


 この試合でチーム最多の15得点を決めた川原田は「80分試合に出たが、最後の最後で体力が持たなくて、ディフェンスで足が持たなかったので、そこは反省すべきだと思っている。最後1点差で負けてしまって、自分が1本キックを外してしまったので、自分のスキル不足も反省点」と悔やんだ。

 後半途中から一気に3連続でトライを奪われたこともあり、「メンバーが変わった後のディフェンスの強度や、時間が経つほどディフェンスの強度が弱くなり、その整備も遅くなったので、チームとして、ディフェンスの準備をもっと早くしていかないといけない。プレーの丁寧さで自分たちと差があって、最終的なスコアに繋がったと思うので、その一つ一つのプレーの丁寧さを見習って、自分たちに落とし込んでいけたら」と、を話した。

 この試合では6/5と高い成功率でゴールを決めたが、「しっかりボールに足が当たって良い感じに蹴ることができたので、そこは継続していきたい」と、コンバージョンキックの手ごたえを話した。

 今後もオープン戦が続き、「とにかく沢山の時間で試合に出れるように、練習の中でもしっかり声を出して、自分の出来ることのレベルを上げて、もっと試合に出る時間を増やしたい」と、意気込みを強く語った。

 

次戦は、立正大学と対戦する。

(6月8日 専修大学G・12時キックオフ)

文、写真=藤林利英(文2)