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〈第65回関東大学バスケットボール新人戦=6月5日 大田区総合体育館 専大81ー57青学大〉
東農大に勝利した専大は青山学院大学と対戦した。序盤はアピアパトリック眞(商2・福岡第一高)の力強いオフェンスからリードを築く。しかし相手のディフェンスに苦戦すると徐々に追い上げを許し同点で前半を終える。後半になるとディフェンスやリバウンドから完全に主導権を握り、古山幸聖(文1・桐光学園高)の積極的なドライブから得点を重ねた。その勢いは最後まで途切れること無く、81ー57で試合終了。ベスト8進出と新人インカレの出場を決めた。
▲古山はチーム最多得点を決めた
第1Q、専大のオフェンスは林龍亮(文2・北陸学院高)のセカンドチャンスポイントから始まった。インサイドではアピアがそのパワーを遺憾なく発揮し得点を重ねる。ディフェンスでも青学大に的を絞らせず、リバウンドを徹底して失点を抑え、17-12とリードして最初の10分を終えた。
続く第2Qは一転して重苦しい展開から始まった。両チームともにシュートを決めきれない時間が続く中、専大は林がドライブや3ポイントで気を吐き、チームを牽引した。しかし、徐々にペースを掴んだ青学大の反撃にあい、ついに逆転を許してしまう。3点ビハインドで迎えたタイムアウトで一度流れを断ち切ると、なんとか立て直しに成功。粘りを見せ、34-34の同点で前半を折り返した。
▲ダンクを決めるアピア。古山と同じくチーム最多得点を挙げた
勝負の後半、専大がコートを完全に支配した。前日の試合で“後半の強度”が課題として残った専大。「昨日のゲームでは後半に前半できてたことができなかった。40分間やり続けよう、そのためには入りの5分をしっかり意識しようとプランを掲げていた」と佐々木優一監督が試合後話したように、その課題を見事に修正した内容となった。第3Q開始から、専大は攻守にわたって相手を圧倒する。オフェンスでは古山のドライブや後藤宙(商1・美濃加茂高)のバスケットカウントなどで一挙12連続得点を挙げ、一気に突き放した。ディフェンスやリバウンドの強度は前半より強固となり、第3Qの相手の得点をわずか8点に封じ込めた。60-42と大差をつけて最終Qへ向かった。
▲林は主将としてコート内外でチームを引っ張った
第4Qに入っても専大の勢いは止まらない。1年生が躍動し、さらにリードを広げた。服部晄汰(経営1・桐光学園高)が2本の3ポイントを沈めれば、越田伊吹(文1・八戸学院光星高)もバスケットカウントとなるタフショットを決めてチームを大いに盛り上げる。最後まで青学大に付け入る隙を与えず、81-57で試合終了。この勝利でベスト8進出を決めると同時に、7月に行われる新人インカレへの出場権を獲得した。
▲服部は前日の試合に引き続き3ポイント4本を決め好調を伺わせた
チーム最多得点を挙げた古山は試合を振り返って「青学大は速攻や3ポイントが強いチームなので、そこをしっかり対策して守ることができた。昨日自分は2得点でチームに迷惑かけてしまった。その分今日はしっかりや自分の持っているものを発揮して新人インカレを決めることができてよかった」と試合を振り返った。
次戦はスプリングトーナメントで大敗を喫した白鷗大との対戦となる。
主将の林は次戦に向けて「トーナメントで悔しい負け方をしているのでそのリベンジを果たせるようにしっかり準備したい。気負いすぎずに自分たちのやるべきことをしっかりやりきりたい」と意気込んだ。
文=君嶋悠樹(経済2) 写真=髙野葵葉(文4)